現在放送中の、JTBCドラマ『私の解放日誌』に出演する女優のイエルは、自信の顔にコンプレックスを抱いた過去があるという。しかし、現在は武器の1つに変え、韓国では個性派女優として高い評価を得ている。本記事では、そんな彼女の女優人生を覗いてみる。
大ヒットドラマ tvN『トッケビ～君がくれた愛しい日々～(2016/以下、トッケビ)』に、謎の美女と老婆役で登場し、一躍名を知られた女優のイエル。
tvN『トッケビ～君がくれた愛しい日々～(2016)』に出演し、美女と謎の老婆役を演じたイエル(画像出典：tvN)
登場回数はさほど多くなかったものの、ドラマの鍵を握る独特なキャラクターを見事に演じ、多くの人に強い印象を残した。
彼女が注目されたのは、『トッケビ』だけに留まらない。
デビュー後、翌年に出演した映画『哀しき獣(2010)』では、劇中、キム・テウォン(チョ・ソンハ扮)の愛人役で強烈な演技を披露し、当時韓国では大きな話題を呼んだ。
イエルが出演した映画『哀しき獣(2010)』(画像出典：naver movie)
その後、順調にドラマと映画で活躍を続け、中でも映画界では『インサイダーズ/内部者たち(2015)』で破格的な演技を見せ、『ザ・コール(2020)』ではストーリー序盤、除霊と称して娘を虐待する不気味な母親役を務めた。
『ザ・コール(2020)』に出演した際のイエル(画像出典：Netflix)
また、ドラマ界では、OCN『ブラック～恋する死神～(2017)』で、ベールに包まれた救急救命ドクターを演じ、tvN『花遊記＜ファユギ＞』では、犬の妖怪で牛魔王(チャ・スンウォン扮)の忠実な秘書役を熱演した。
tvN『花遊記＜ファユギ＞』でマ秘書役を演じたイエル(画像出典：tvN)
いずれの作品も話題作ばかりで、デビュー後、女優として非常に順調に歩んできたようにみえる彼女だが、実は過去に、自身の顔にコンプレックスを持っていたという。
以前、韓国のあるバラエティー番組に出演した際に、エラの整形手術を考え、美容整形外科で相談を受けた過去の経験を吐露したことがある。
結局、医師に「あなたの顎が魅力になる時代が来る」と言われて手術を拒否され、思い留まったそうだが、独特な顔立ちのせいで、演じる役柄が限られてしまうことに当時は悩んでいたそうだ。
しかし、現在はコンプレックスを全く感じさせず、高い演技力はもちろん、個性的なルックスを生かし、作品ごとに様々なキャラクターを見事に描き出す、個性派女優という評価を受けている。
そんな彼女の演技は、現在放送中のJTBCドラマ『私の解放日誌』で見ることができる。
JTBCドラマ『私の解放日誌』で長姉ヨム・ギジョン役を演じているイエル(画像出典：JTBC)
同ドラマは、野暮な毎日を過ごす3兄妹の愛おしい”幸福蘇生”を繰り広げていく作品だ。代り映えしない毎日から抜け出すべく、3兄妹が奮闘する姿が描かれており、日常をリアルに解き放ったストーリーが好評を得ている。
また、道に迷ったような空しい気持ちや、思うようにいかない愛など、誰でもいつか一度くらいは悩む内容が共感を呼ぶ。
劇中イエルは、3兄弟の長姉で、リサーチ会社のチーム長 ヨム・ギジョンを演じ、ナチュラルな演技力はもちろん、既存の魅力を最大限披露して、韓国のドラマファンを熱狂させている。
同ドラマは現在、日本ではNetflix(ネットフリックス)で視聴可能だ。
彼女の演技が気になった人は、ご覧になってはいかがだろうか。
(投稿：西谷瀬里)
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