俳優のイ・ヒョヌは子役時代、俳優のペ・ヨンジュン主演のMBC時代劇ドラマ『太王四神記(2007)』で、一躍人気子役となった。そんな彼は、現在Netflix(ネットフリックス)シリーズ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』で天才ハッカー役に扮している。彼の子役時代を振り返り、最新作を紹介する。

KBS2ドラマ『冬のソナタ(2002)』を通し、日本で大ブレイクした”ヨン様”こと俳優のペ・ヨンジュンが、出演したファンタジー時代劇ドラマ『太王四神記(2007/MBC)』。

ドラマ『太王四神記』は、俳優のぺ・ヨンジュンが出演することで話題になった

俳優のぺ・ヨンジュンが出演することで話題となったドラマ『太王四神記』(画像出典:MBC)

彼にとっては『冬のソナタ』から5年ぶりのドラマ復帰となり、当時韓国はもちろん日本でも大きな話題に。

そんな中、注目を浴びた出演者の1人が、当時まだ子役俳優だったイ・ヒョヌだ。

彼は、ストーリーの核となるクァンミ城主、チョロ(イ・フィリップ扮)の子ども時代を担当し、出演時間にすると数分だけだったが、大人俳優顔負けの目の演技で、多くの視聴者に強い印象を残し、一躍人気子役になる。

イ・ヒョヌは、『太王四神記(2007)』で、クァンミ城主、チョロ(イ・フィリップ扮)の子ども時代を演じた

『太王四神記(2007)』で、クァンミ城主、チョロ(イ・フィリップ扮)の子ども時代を演じたイ・ヒョヌ(画像出典:MBCドラマ)

こうして演技者としての実力を誇示したイ・ヒョヌは、翌年KBS『大王世宗』で主人公世宗の少年時代の役に抜擢され、同年の『KBS演技大賞』で男子青少年演技賞を受賞。

2009年のMBCドラマ『善徳女王』では、子どもとは思えないしっかりとした演技で、キム・ユシン(オム・テウン扮)の少年期を描き出した。

また、かわいらしく、見る者を温かな気持ちにさせるイ・ヒョヌの姿は、20代から30代の年上女性をときめかせ、韓国で“国民の弟”と呼ばれるように。

その後、かわいいイメージを脱却するためか、2013年には映画『シークレット・ミッション』で北朝鮮の冷徹なスパイ役を、2014年には映画『技術者たち』で金庫破りに荷担する天才ハッカー役に扮し、2作品続けて子役時代とは異なる魅力を披露した。

映画『技術者たち』で、子役時代とは異なる魅力を披露したイ・ヒョヌ

イヒョヌが、子役時代とは異なる魅力を披露した映画『技術者たち』(画像出典:naver.movie)

そして今年29歳となったイ・ヒョヌは、現在配信中のNetflix(ネットフリックス)シリーズ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』で、新たな役柄に挑戦している。

同作は、“教授”と呼ばれる天才戦略家を中心に構成された犯罪専門家集団が、南北の共同貨幣を作る造幣局で世紀の人質強盗劇を繰り広げるストーリーで、イ・ヒョヌが演じるのは、犯罪専門家集団の1人、リオ役だ。

イ・ヒョヌは、『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』で犯罪専門家集団のメンバー、リオ役に扮している

『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』で犯罪専門家集団のメンバー、リオ役に扮しているイ・ヒョヌ(画像出典:Netflix)

医者の父親を持ち、自身も将来医者になることを強制された青年で、医大に通うも中退。わざとドラッグに手を出すなどの非行行為で、父親の希望を断念させようと仕向けるが、上手くいかず葛藤している。

そんな中、“教授”から誘われて罪専門家集団のメンバーに。学生時代から天才ハッカーとして名を馳せていた実力を発揮。

人質に銃を突きつけるシーンなどがあるが、心根の優しい愛らしさのあるキャラクターで、悪者とは言い切れないような独特な雰囲気を醸し出している。

現在のイ・ヒョヌ

現在29歳のイ・ヒョヌ(写真提供:©スポーツ韓国)

『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』は、現在シーズン1の全6話が公開中だ。

まだご覧になられていない方は、是非一度見てみてはいかがだろうか。

子役時代とは一味異なる、イ・ヒョヌの演技を楽しむことができるかもしれない。

(構成:西谷瀬里)





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