6月1日よりスタートしたtvNドラマ『イブ』。本作でカン・ユンギョム役を演じている韓国俳優パク・ビョンウンのフィルモグラフィーを振り返ってみる。

俳優パク・ビョンウンが、新ドラマ『イブ』で強烈なインパクトを与えながら抜群の存在感を放った。

韓国俳優 パク・ビョンウン

韓国俳優 パク・ビョンウン(写真出典:©TOPSTAR NEWS)

韓国にて、6月1日よりスタートしたtvN『イブ』は、主人公のイ・ラエル(ソ・イェジ扮/以下、ラエル)が、幼い頃に無念の死を遂げた父の復讐をするため、13年に渡って緻密に練り上げた計画を、人生をかけて繰り広げる最も強烈で致命的な激しいロマンス復讐劇だ。

この劇中、パク・ビョンウンは、ラエルとの出会いで恋に落ち、危険な選択をすることになるLYグループの最高経営者 カン・ユンギョム役に扮している。

ソ・イェジのドラマ復帰作で話題となった作品だが、第1話の放送で目を引いたのは、企業家としてカリスマ性あふれるカン・ユンギョムの登場だった。

最高企業のトップならではのオーラとミステリアスな雰囲気をまとった役どころを、パク・ビョンウンは初回放送にして完全に演じ切っていたからだ。

『イブ』に出演中のパク・ビョンウン(画像出典:tvNドラマ)

ドラマ初主演ながら、今まで見られなかった新キャラクターの登場を予感させた彼の活躍に、視聴者からは期待が集まっている。

また、『イブ』で主演に抜擢されたパク・ビョンウンは、tvN(Netflix)『還魂』にも特別出演をしている。

ここでは、韓国ドラマ界で活躍を見せ、日本のドラマファンからもじわじわと注目を集めているパク・ビョンウンを紹介しよう。

アイドルのスカウトを全て断り、俳優の道へ

パク・ビョンウンは、1977年7月生まれの44歳(日本年齢)。2000年にMBCドラマ『新貴公子』でデビューして以来、

ドラマとスクリーンで活躍を見せてきた。

映画では『サイボーグでも大丈夫(2007)』『悪いやつら(2013)』『泣く男(2014)』『男と女(2017)』『SEOBOK/ソボク(2021)』など、日本でも人気の高い作品にも出演。

ドラマではMBC『ロードナンバーワン(2010)』tvN『この恋は初めてだから(2017)』SBS『親愛なる判事様(2018)』tvN『アスダル年代記(2019)』など、あらゆるジャンルの作品で活躍を見せている。

俳優として第一線で活躍中のパク・ビョンウンだが、甘いビジュアルから10代の頃はアイドルグループのスカウトが多かった。特に、学生時代はボーイズグループ太四子(テサジャ)のメンバーになりかけたそうだ。

だが、パク・ビョンウンはそれを全て断り、目標であった”俳優”への道を選んだ。

また、中央大学演劇映画科に進学した後、20代になってもアイドルへの提案が後を絶たなかったというが、やはりこちらも断ったそうだ。

転機となった、映画『暗殺』

ドラマや映画に顔を覗かせるも、ほとんどが助演クラスだった。そんな彼が無名時代にピリオドを打ったのは、2015年に公開された映画『暗殺』にて。

劇中、チョン・ジヒョンの婚約者である日本軍将校(朝鮮駐屯軍司令官)の川口しゅんすけ役を演じ、特有のサイコパスのような行動と演技で注目を集めた。

『暗殺』に出演したパク・ビョンウン

映画 『暗殺』に出演したパク・ビョンウン(画像出典:©SHOWBOX)

出演した分量が少ないにもかかわらず、インパクトのある演技と完璧な日本語のセリフを披露し、観客に強い印象を残している。

この配役を受けるために、彼は4回のオーディションを受けたそうだ。

1回目では、発音、イントネーションなど日本語を学んだ後、日本語の台詞を全部覚えていった。

続いて2回目では、川口しゅんすけの人生一代記、家族関係、性格などを考えてレポートに作成し、監督に提出。

3回目は、軍服と手袋、銃を準備してアクションを披露し、4回目では台本をもう一度精読し、強迫的な行動をするキャラクターを考え、準備していったそうだ。

4度に渡るオーディションの末、出演俳優の中で一番最後にキャスティングされ、映画に合流することになったという。

また、ドラマ『ボイス3(2019)』でも在日韓国人役を担い、特有の発音とイントネーションで鳥肌の立つ日本語演技を見せている。

これほど上手な日本語セリフを演じた彼であるが、映画のオーディションを受けるまで日本語は全く知らなかったそうだ。

『ボイス3』に出演したパク・ビョンウン

『ボイス3』に出演したパク・ビョンウン(画像出典:OCNドラマ)

これ以降、Netflix(ネットフリックス)『キングダム2(2020)』、『キングダム:アシンの物語(2021)』を通じて、世界中に名を知らせたパク・ビョンウン。

日本の韓ドラファンから、気になる韓国俳優に浮上した彼は、偶然にも渾身の”日本語演技”が功を奏した俳優であった。

(構成:星野沙)




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