今月14日よりスタートした、キム・ナムギル主演のSBSドラマ『悪の心を読む者たち』。第4話まで放送を終えた今、その視聴率の行方が見守られている。というのも、これ以前に放送されていたソン・ヘギョ主演『今、別れの途中です』が視聴率の伸び悩みを見せ、幕を閉じたからだ。果たして『悪の心を読む者たち』は好評を得ることができるのか。
1月14日より放送をスタートした、キム・ナムギル主演のSBS新金土ドラマ『悪の心を読む者たち』。

キム・ナムギル主演、SBS新金土ドラマ『悪の心を読む者たち』(画像出典:SBS)
『悪の心を読む者たち』は、動機のない殺人が急増した90年代後半、悪の頂点に立った連続殺人犯たちの心を読まなければならなかった、韓国初のプロファイラーの話を描いた犯罪心理捜査ドラマ。
劇中、キム・ナムギルは犯罪行動分析官のソン・ハヨンに扮し、連続殺人犯の心を読み取って追っていく。
共演にチン・ソンギュ、リョウン、キム・ソジンと、実力派俳優たちが脇を固め、ストーリーに奥行きを加える予定だ。
視聴率不振だった前作ドラマの影響は

ソン・ヘギョとチャン・ギヨンがロマンスを彩った、SBS『今、別れの途中です』(画像出典:SBS)
本作はソン・ヘギョ主演ドラマ『今、別れの途中です』の後続番組であることから、当初は視聴率の伸びが心配されていた。
というのも、『今、別れの途中です』は、ソン・ヘギョの2年ぶりのドラマ復帰作として注目を浴び、華やかなスタートを切った。だが、その視聴率は思わしくなく、平均視聴率が首都圏で7.1%、全国では6.6%と2桁に届かずに終わった(ニールセンコリア視聴率基準)。
このような理由は、同時間帯に放送されたMBC『赤い袖先(原題/袖先赤いクットン)』の高い話題性と視聴率から。主演を演じた2PM(トゥーピーエム)のメンバー、ジュノとイ・セヨンの人気も一役買ったが、作品に対する評価が何よりも高かった。

ジャンルドラママニアにも好評の『悪の心を読む者たち』。何よりも俳優の演技力が反響を得ている(画像出典:SBS)
ソン・ヘギョが”ロマンスの女王”という名に相応しくない成績で幕を閉じた後、登場したのが名優キム・ナムギルだ。
キム・ナムギルは、キャラクターを演じ切る確かな演技力はもちろん、興行までも保障する俳優として知られている。SBS金土ドラマ『熱血司祭』で視聴率22%を記録し、その年の『SBS演技大賞』で大賞を受賞。この快挙は、SBSが週末ドラマを掌握できる礎となった。
これに先立ち、キム・ナムギルは、SBS『恋人(2006)』、『悪い男(邦題:赤と黒/2010)』だけでなく、KBS『グッバイ・ソロ(2006)』、『花咲く春には(2007)』、MBC『私の名前はキム・サムスン(2005)』、『善徳女王(2009)』など、出演するドラマすべてが高視聴率を記録し、”興行不敗”の底力を見せた。このことから、『今、別れの途中です』で伸び悩んだSBS週末ドラマの視聴率も再び引き上げるものと期待されている。
話題と人気が集まった理由とは

共演は、リョウン、チン・ソンギュ、キム・ソジンなど、実力派俳優らが顔を揃える(画像出典:SBS)
現在、第4話まで放送を終えた『悪の心を読む者たち』。
初回は首都圏6.4%、全国6.2%だった視聴率も、放送を重ねるごとに上昇。第4話では首都圏8.6%、全国8.2%を記録し右肩上がりとなっている(ニールセンコリア視聴率基準)。
人気の理由は、犯罪行動分析官や連続殺人犯の心理描写を細かく丁寧に描いていること。
主人公ソン・ハヨンの視点で淡泊にストーリー展開しながらも、犯罪捜査劇特有の感性的な視線を逃さない姿を見せている。
これまでの”捜査劇ジャンル”ドラマでは必ず恋愛要素が登場し、ラブストーリーで終わってはいるが、本作では犯罪と捜査に集中していることから、ジャンルドラマのマニアの間では好評が続いている。
また、プロファイリング技法が韓国に初めて導入された頃の時代描写も忠実に表現していると評価され、犯罪者たちとの面談過程で繰り広げられる心理戦の演出も、かなりクオリティーの高い描写だとの評価もある。
ドラマファンを釘付けにする魅力を放つ『悪の心を読む者たち』。SBSドラマで一度も失敗したことのないキム・ナムギルが、SBSドラマ局のプライドを再び取り戻すことができるのか、多くの注目が集まっている。
『悪の心を読む者たち』予告ティーザー(動画出典:Youtube SBS Catch)
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