• 韓国ドラマが原作のリメイク作『誘拐の日』が、7月8日よりテレビ朝日系で放送開始。
  • 誘拐犯と天才少女の交流を軸に、スリラーと人間ドラマが交差する異色の物語。
  • 原作では緊張感ある展開と感動のラストが話題を呼び、今回の日本版にも期待が高まっている。

『誘拐の日』(画像出典:ENA)

テレビ朝日系にて斎藤工主演のドラマ『誘拐の日』が放送開始する。

初回は7月8日、火曜午後9時。共演には永尾柚乃を迎え、物語は一風変わった誘拐犯と天才少女の交流を描く内容だという。

この作品の原作は、2023年に韓国で放送された同名のドラマである。主演はユン・ゲサン。放送当時から「完成度が高い」「ジャンルの枠を超えた作品」として注目され、好評を得てきたようだ。

では、なぜそこまでの支持を集めたのか。

とりわけ印象的だったのが、題材の新鮮さである。韓国ドラマでは長らくロマンスや愛憎劇が主流を占めてきたが、この作品は“誘拐”というシリアスなテーマを軸に、人間ドラマと温かみ、そしてスリラー要素を巧みに融合させた。いわゆる“ウェルメイド”としての評価は、この“ジャンル横断的な構成”から生まれたものだという。

また、俳優たちの演技も作品の魅力を大きく支えた。特に、ユン・ゲサンと子役ユナのやり取りには「劇への没入感が増した」という声が多く、別れのシーンや対立の場面では、感情の繊細な機微が伝わってくると評されている。

不器用な誘拐犯と聡明な少女という組み合わせも独特で、そこに周辺人物たちの関係性が加わることで物語に厚みが生まれていたようだ。

ストーリー構成も秀逸。展開のテンポは速く、それでいて状況説明や人物関係は明瞭に整理されていたため、視聴者が物語を迷わず追える点が好評を得た。複雑さと分かりやすさのバランスがとれていた点は、制作側の手腕が光った部分である。

加えて、単なる事件ドラマに終わらず、人間関係や社会的メッセージにも深く踏み込んでいた点が印象に残る。極限状況下での人間の善と悪、そして社会的偏見への問いかけなどが織り交ぜられ、視聴後に考えさせられる要素が多い。

そして何より、物語後半の“思わぬ展開”と“余韻”に心を動かされた視聴者は多いという。ストーリーは最後まで緊張感を保ちながら進行し、最終話でタイトル『誘拐の日』の意味が再解釈される構成には「深い響きがあった」との声も見られた。サスペンス・スリラーとしての緻密さと、人間ドラマとしての感動が交錯する終幕だったといえる。

今回、日本で放送されるリメイク版も、そうした原作の魅力を継承しながら新たなアプローチを加える形で制作が進められているようだ。“愛を知らない天才少女”と“愛しか知らない不器用な誘拐犯”の心の交流が描かれるこの作品は、日本の視聴者にどのように受け入れられるだろうか。放送開始に向け、静かな期待が高まっている。

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編集長コラム

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