• 韓国映画は、クライム系作品が高い人気を誇り、大衆性と興行力まで併せ持っている。
  • 単純に犯罪要素のみを盛り込むのではなく、サスペンスやスリラー、コメディーなどを調和させて観る者を虜にするタイプもある。
  • 今週末、日本のBS・CSで見ることのできる韓国のクライム映画を4つご紹介。

韓国映画は、クライム系作品が以前から高い人気を誇っている。

アクションやバイオレンスシーンは、リアルを追求したものや爽快感抜群なものが多く、社会に対する批判や実際に起こった事件をモチーフにして、観る者に強烈なメッセージを送る作品も。

また単純に犯罪だけを取り上げるのではなく、サスペンスやスリラー、コメディーなどと調和させたり、登場人物の複雑な内面を絡めながら観客を魅了したりするタイプも。大衆性と興行力があり、韓国のみならず日本でも愛されているジャンルの1つだ。

今週末には、そんな多くの人を虜にしてやまないクライム作品がBS・CSで放送される予定。気になるラインナップを紹介する。

ダークな世界観で描かれた人気作が勢揃いしており、どれをご覧になってもきっと後悔しないだろう。

親切なクムジャさん (2005)

『親切なクムジャさん』は、友人の裏切りにより、無実の罪で13年間服役した女性が繰り広げる復讐劇。『復讐者に憐れみを』(2002)や『オールド・ボーイ』(2003)を手掛けた韓国映画界が誇る巨匠パク・チャヌク監督作品だ。

誘拐や殺人、脅迫、虚偽の告白など、犯罪的要素を土台に物語が繰り広げられ、その過程で、人間の内面的な傷と様々な心理に焦点を当てている。

人の本質的な部分にまで迫り、単なる犯罪劇に終わらない深みのあるストーリーが特徴で、本編に登場して本作の象徴になっている「復讐は誰も幸せにしない」というワードが印象的。

パク・チャヌク監督特有の視点と美学、そして主演イ・ヨンエやチェ・ミンシクなど錚々たる役者陣の熱演が見事に調和した傑作だ。

●日本放送情報:アジアドラマチックTV/2025年6月7日(土) 24:35
●番組ページ:https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011217/
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:CJ ENM MOVIE
親切なクムジャさん
サスペンス/復讐
2005/115分

あらすじ

幼児誘拐殺人で無実の罪を背負ったヒロインが、真犯人への復讐を繰り広げるサスペンス。

キャスト

イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス、ソン・ガンホ 他

韓国観客動員数

365万人

口コミ

「最強レベルの復讐劇」
「カメラワークがすごい」
「スリラーに近いかも」


親切なクムジャさん 予告編

かくれんぼ (2013)

『かくれんぼ』は、兄が行方不明になったとの連絡を受けた主人公が、兄のアパートに訪れて以降、次々と不可解な事件に巻き込まれていく物語。実際の事件に基づいた都市伝説と社会的恐怖が、底知れない恐ろしさと緊張感をもたらす作品だ。

特に、兄が住んでいるはずの家で見知らぬ人がこっそり生活しているという怖さを犯罪要素と絡めて効果的に描いており、つい自分の家にも誰かいるのではないかと想像してしまうほど。

主人公のみならず、彼の妻や子どもにまで危険が及ぶ事態も描かれており、アパートに記された不可解な暗号も、観る者の心理的な圧迫を助長して物語をより一層盛り上げる。

その他、格差社会や貧困、現代社会における家族の在り方や都市部に生活する者特有の孤立感、コミュニティーの希薄化などといった社会的メッセージも散りばめられ見応えがある。

●日本放送情報:BS10スターチャンネル/2025年6月7日(土) 深夜4:00
●番組ページ:https://www.bs10.jp/star/movie/detail/32475/
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:NEXT ENTERTAINMENT WORLD
かくれんぼ
ミステリー/スリラー
2013/107分

あらすじ

妻子と裕福な暮らしをする主人公ソンスが、突如失踪した貧乏な兄が住む老朽アパートを訪れたことから始まるミステリー・スリラー。

キャスト

ソン・ヒョンジュ、ムン・ジョンヒ、チョン・ミソン、キム・ウォネ、チョン・ジュンウォン 他

韓国観客動員数

560万人

口コミ

「ゾッとするシーンが多かった」
「ザ韓国映画という感じ」
「飽きずに最後まで楽しめる作品」

予告映像


動画出典:TRAILER movie

目撃者 (2018)

『目撃者』は、自分が住むマンションで、偶然殺人の瞬間を目撃してしまった主人公と、その犯人、警察の姿を描いたイ・ソンミン主演作。「もしあなたが殺人事件の目撃者になったら?」と、問いかけるような構成となっている。

犯行を見られていたことに気づいた犯人が、主人公の部屋が何階にあるのか数えるなど、ゾッとするようなシーンはエンターテインメント性抜群。恐怖におびえる男性の姿を見事に描き出したイ・ソンミンの熱演と相まって、序盤から一気に物語に没入させられるだろう。

また、自分が警察に通報することで家族に危険が及ぶのではないかと心配し、傍観者になったことを葛藤する複雑な主人公の心理も大きな見どころの1つだ。

その他、自分がやらなくても誰かがやってくれるだろうという考え方や、韓国の都市部で問題視されている他人への無関心なども取り上げられ、現代社会が抱える課題に鋭く切り込んでいる。

●日本放送情報:アジアドラマチックTV/2025年6月7日(土) 22:30
●番組ページ:https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011182/
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:NEXT ENTERTAINMENT WORLD
目撃者
サスペンス/スリラー
2018/111分

あらすじ

深夜に殺人の瞬間を見てしまった目撃者と、殺人鬼、そして目撃者を探す刑事が繰り広げるサスペンス・スリラー。

キャスト

イ・ソンミン、キム・サンホ、チン・ギョン、クァク・シヤン 他

韓国観客動員数

252万人

口コミ

 「シンプルに怖い作品」
「終始ハラハラドキドキ」
「結構面白かった」

予告映像


動画出典:ギャガ映像事業グループ

犯罪都市 PUNISHMENT (2024)

『犯罪都市 PUNISHMENT』は、大人気シリーズ映画『犯罪都市』のシリーズ第4弾。前作の新種合成麻薬事件から3年後を背景に、“怪物刑事”マ・ソクトが、韓国とフィリピンを股にかけて悪事を働く“オンラインカジノ組織”の検挙のために戦う様を描いている。

2015年にタイのパタヤで起こった不法賭博サイトの運営者たちが開発者を殺害した事件など、実際に起こった出来事をベースにした作品で、現実味あるストーリーが独特の魅力を放つ1作だ。

もちろん主演マ・ドンソクのパワフルなアクションも見逃せない。悪党どもを相手に拳で向かっていき、ヒーローを彷彿とさせる圧倒的な強さでこてんぱんにやっつけてしまうシーンは爽快感抜群。シリーズものとして愛されている理由が分かるだろう。

●日本放送情報:WOWOW/2025年6月7日(土) 午前8:00
●番組ページ:https://www.wowow.co.jp/detail/203512
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:MEGABOX PLUSM
犯罪都市 PUNISHMENT
アクション
2024/109分

あらすじ

新種合成麻薬事件から3年後の2018年を舞台に、怪物刑事マ・ソクトが新たな敵に立ち向かうアクション作品。

キャスト

マ・ドンソク、キム・ムヨル、パク・ジファン、イ・ドンフィ、イ・ボムス 他

韓国観客動員数

1150万人

口コミ

-

予告映像


動画出典:シネマトゥデイ

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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