韓国ドラマの中でも根強い人気を誇るジャンルといえば、壮大な歴史背景と人間模様を描く「時代劇」です。

11月には各CSチャンネルで新たな韓国時代劇の放送が予定されており、早くも次に観る作品を探しているファンの間で注目が集まっています。

「もう11月の放送情報？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、放送スケジュールを一足先にチェックすることは、お気に入り作品を見逃さないための大切なポイント！

今回は作品紹介や放送情報に加えて、日本の大手レビューサイト「Filmarks」での評価(★数やコメント件数)も併せてご紹介します。

視聴前に日本のファンの声を知ることで、次に観るべき時代劇を選ぶ参考にもなるはずです。(2025年10月2日現在 / ※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合がございます。)

『ホン・チョンギ』(SBS/2021/全16話)

1作目は、2021年に韓国SBSで放送された『ホン・チョンギ』をご紹介。アン・ヒョソプとキム・ユジョンが主演を務めた美しいファンタジー・ロマンス時代劇です。

アン・ヒョソプにとって本作が初めての時代劇挑戦となり、その堂々たる演技は高い評価を集めました。

物語は、神秘的な力を宿す天才女絵師ホン・チョンギと、昼は役人、夜は秘密組織に身を置く赤い瞳を持つ、盲目の青年ハラムとの運命的な出会いを描きます。朝鮮時代に実在した女性画工をモチーフに、愛と宿命が織り成すファンタジーロマンスが展開されます。

幻想的な映像美と豪華キャスト陣の熱演により全国最高視聴率は10.4％を記録。視聴者を惹き込む圧倒的な世界観と緻密なストーリーが大きな話題を呼びました。

さらに『2021 SBS演技大賞』では、アン・ヒョソプがミニシリーズ・ジャンル／ファンタジー部門 男性優秀演技賞、キム・ユジョンが女性最優秀演技賞を受賞。2人はベストカップル賞にも輝き、そのロマンスの完成度を証明しました。

●Filmarks評価/コメント件数：★3.7/321件
●日本放送情報：
KNTV/2025年11月6日(木)一挙放送スタート
毎週(月～金) 午後3時35分～午後4時50分

KNTV/2025年11月8日(土)一挙放送スタート
毎週(土) 午前7時～午前11時50分(4話連続)
●番組ページ：https://kntv.jp/program/kn220107/

『哲仁王后～俺がクイーン！？～』(tvN/2020～2021/全20話)

2作目は、シン・ヘソンとキム・ジョンヒョンが主演を務めた大ヒットファンタジー・ラブコメディ時代劇『哲仁王后～俺がクイーン！？～』。

2020年から2021年にかけて韓国tvNで放送され、奇想天外な設定と軽快な展開で、放送当時から大きな注目を集めました。

物語は、大統領官邸で腕を振るうも超がつくほどの女たらしとして知られるシェフ、チャン・ボンファンが主人公。ある日、策略にはまり逃走中にベランダからプールへと落下し、気づけばそこは朝鮮時代。さらに目を開けると、婚礼を控えた王妃キム・ソヨンの身体に現代を生きる自身の魂が入り込んでしまうという前代未聞の事態から始まります。

「現代男子の魂」と「朝鮮時代の王妃の身体」というギャップから生まれるコミカルな日常と、王宮を舞台に繰り広げられる権力闘争やロマンスが絶妙に絡み合い、視聴者を夢中にさせました。

全国最高視聴率は17.371%を記録し、2020年に放送されたtvNドラマの中で最も高い初回視聴率を叩き出した作品として歴史に残りました。

時代劇でありながら現代的な感覚とコメディ要素を融合させた斬新な一作です。

●Filmarks評価/コメント件数：★4.2/1161件
●日本初回放送情報：日テレプラス/2025年11月12日(水) 17時40分～19時
●番組ページ：https://www.nitteleplus.com/program/mrqueen/

『朝鮮弁護士カン・ハンス～誓いの法典～』(MBC/2023/全16話)

2023年に韓国MBCで放送された『朝鮮弁護士カン・ハンス～誓いの法典～』は、ウ・ドファンが除隊後初の主演を務めたことで放送前から大きな話題を集めた作品です。

復讐と正義、そして愛が交錯する法廷ロマンス時代劇として、多くの視聴者の心をつかみました。

物語の主人公は、亡き両親の復讐を胸に秘めながらも、民のために奔走する破天荒な弁護士カン・ハンス(ウ・ドファン扮)。彼の前に現れるのは、身分を隠してひっそりと暮らす王女ヨンジュ(キム・ジヨン扮)です。正反対の立場にある2人が、法と心を武器に織りなすドラマチックな関係は見どころのひとつとなっています。

さらに、チャ・ハギョンが演じる朝鮮一の名家の跡継ぎジソンが加わり、ハンスの恋敵として三角関係を形成。ロマンスと権力闘争が絶妙に絡み合い、緊張感あふれる展開が繰り広げられます。

主演のウ・ドファンは本作で高い演技力を証明し、『2023 MBC演技大賞』ではミニシリーズ部門 男性最優秀演技賞を受賞。華やかな復帰作として彼の存在感を改めて世に知らしめました。

●Filmarks評価/コメント件数：★3.7/75件
●日本放送情報：アジアドラマチックTV/2025年11月2日(日) 5時～(第1話先行放送)、2025年11月17日(月) 9時30分～(レギュラー放送)、2025年11月25日(火) 22時～(追っかけ放送)
●番組ページ：
【第1話先行放送】https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011272/
【本編】https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011274/

『100日の郎君様』(tvN/2018/全16話)

4作目にご紹介する作品は、EXOのド・ギョンスと実力派女優ナム・ジヒョンが主演を務めた『100日の郎君様』。2018年に韓国tvNで放送されたロマンス時代劇です。

朝廷の陰謀によって記憶を失った世子が、平凡な庶民として生きることになり、そこで運命的に出会った女性と結婚することから始まる“100日間の愛の物語”が描かれます。

物語は、事故によって命を狙われ記憶を失った世子イ・ユル(ド・ギョンス扮)が、庶民として暮らす中で初恋の相手であるホンシム(ナム・ジヒョン扮)と再会することから展開します。互いに正体を知らぬまま夫婦となった2人は、秘密と運命に翻弄されながらも次第に惹かれ合っていく･･そんな甘くも切ないロマンスが視聴者の心をつかみました。

“世子が庶民として100日間生きる”というユニークな設定に、サスペンスや陰謀劇の要素も加わり、ただの恋愛ドラマにとどまらない見応えのある物語へと昇華。コメディとロマンスの絶妙なバランスが高く評価されました。

その実績も輝かしく、『第14回Soompi Awards』では「今年のドラマ賞」をはじめ、主演のド・ギョンスが「今年の俳優賞(男性部門)」を受賞し、ナム・ジヒョンとは「ベストカップル賞」にも輝きました。さらにド・ギョンスは『第55回百想芸術大賞』で「V LIVE人気賞」を受賞し、アイドルとしてだけでなく俳優としての地位も確立しました。

●Filmarks評価/コメント件数：★4.0/978件
●日本初回放送情報：チャンネル銀河/2025年11月17日(月) 21時30分～23時
●番組ページ：https://www.ch-ginga.jp/detail/roukunsama/

『秘密の扉』(SBS/2014/全24話)

2014年に韓国SBSで放送された『秘密の扉』は、ハン・ソッキュとイ・ジェフンが主演を務めた本格時代劇。

朝鮮王朝最大の謎とされる「米びつ事件」を題材に、王と世子の複雑な確執と悲劇をミステリータッチで描き出します。

華麗な宮廷美術や映像美とともに、濃密な心理戦や政治劇が展開され、歴史好きの視聴者はもちろん、骨太なドラマを求めるファンからも高い評価を獲得。

時代に翻弄された父子の愛と葛藤を深く掘り下げた本作は、韓国時代劇の中でも異色の存在感を放っています。

●Filmarks評価/コメント件数：★3.5/56件
●日本初回放送情報：ホームドラマチャンネル/2025年11月26日(水) 午後0時～
●番組ページ：https://www.homedrama-ch.com/series/17862

『風と雲と雨』(TV朝鮮/2020/全21話)

最後は、パク・シフが主演を務めた壮大な時代劇『風と雲と雨』をご紹介します。

KBS『王女の男』以来、約9年ぶりに時代劇へカムバックした彼が演じるのは、両班に生まれながら陰謀によって没落し、やがて易学を学び朝鮮最高の観相師となる主人公チェ・チョンジュンです。

物語の舞台は激動の朝鮮王朝末期。人の運命を読み解く力を持つチョンジュンは、その卓越した才覚を武器に、国の行方をも左右する“王位争奪戦”の渦へと足を踏み入れていきます。愛する女性を守るため、そして理想を実現するために挑む彼の人生は、美しくも切ない愛と、権力者たちとの熾烈な対立に彩られます。

運命、愛、野望が交錯する本作は、政治的駆け引きのスリルと哀切なロマンスが見事に融合した歴史エンターテインメント。

パク・シフの重厚な演技が作品全体に深みを与え、観る者を時代劇の世界へと引き込んでいきます。

●Filmarks評価/コメント件数：★3.3/58件
●日本初回放送情報：チャンネル銀河/2025年11月30日(日) 22時～23時20分
●番組ページ：https://www.ch-ginga.jp/detail/kazekumoame/