• 『となりのMr.パーフェクト』(tvN/2024)が、Netflix”今日のTV番組TOP10(日本)”にランクインするなど日本で支持されている。
  • 主演を務めるチョン・へインの活躍はもちろんだが、相手役を務めるチョン・ソミンも物語を盛り上げている。
  • チョン・ソミンは、本作で演じているキャラクターにも負けない“オムチナ(オムチタル)”だ。
『となりのMr.パーフェクト』

『となりのMr.パーフェクト』(画像出典:tvN)

Netflix(ネットフリックス)で配信中の『となりのMr.パーフェクト』(tvN/2024)が、日本で支持されている。

特段これといった話題作がないなか、Netflix内の視聴ランキングである”今日のTV番組TOP10(日本)”にランクインするなど、幼なじみが再会して繰り広げるラブストーリーが好評を得ている作品だ。

主演を務めるチョン・へインの熱演はもちろんだが、ヒロインに扮しているチョン・ソミンの活躍にも目を見張るものが。

実は彼女自身、本作に登場するような“オムチナ(正確には女性の場合、オムチタル)”だという。

“オムチナ(엄친아)”とは、『となりのMr.パーフェクト』の原題で、直訳するとお母さんの友達の息子を意味する『オンマチングアドゥル(엄마친구아들)』の1,3,5番目の文字をとって略した言葉。

2010年前後に韓国で流行りはじめたのをきかっけに定着し、性格やルックス、成績、スポーツなど、どれをとっても完璧にこなす、理想的かつ誰もが羨むような人物を指している。

出来の良い男の子や、時には模範的な成人男性を指す際にも使用され、我が子と比較したり、他人の子どもを褒めたりする際の定番ワードだ。

女の子や女性の場合“オムチタル(엄친딸)”と言われ、チョン・ソミンは劇中、アメリカの大学を優秀な成績で卒業し、大企業に就職したオムチタルのソンニュ役を務めている。

誰もが羨ましがるような人生を歩んできたキャラクターだが、実際の彼女もそれに負けないほど優秀な学生時代を送ってきた。

チョン・ソミンは、『となりのMr.パーフェクト』でオムチタルを熱演中

『となりのMr.パーフェクト』でオムチタルを熱演中のチョン・ソミン(画像出典:tvN)

幼い頃から伝統舞踊をたしなみ、小学1年生から中学1年生まではバレエを習っていたチョン・ソミン。踊ることが大好きな彼女だったが、芸能を好まない両親、特に父親から強く反対され、幾度となく自分の意志とは異なる選択をせざるを得なかった。

1度目は前述のバレエ、長年頑張ってきたが約7年目にしてやむを得ず教室を離れることに。

2度目は、高校進学時だ。なんとか伝統舞踊を再開する許可は得たものの、芸術関係の学校に進学したかった彼女の思いは叶うことなく終わっている。

しかしここからが凄かった。普通の高校に通うこととなり、父親と口も利かなくなるほど不本意ではあったものの、荒れることなく成績は上位圏を維持。各芸能高校の生徒を押さえ、韓国の各種舞踊コンクールを席捲したという。

しかも、舞踊をするならピアノは基本だとの考えから、ピアノも10年習っていたのだとか。

また、優れたビジュアルから高校1年生の時には、道で偶然出会った写真家の目に留まって被写体になるよう依頼され、それがきっかけとなり韓国で有名な女性ファッション誌のビューティーモデルに。

頭が良かったことから、高校3年生の時には、時事・常識・学校で習う問題が出題される全国クイズ大会にも出演した。

『となりのMr.パーフェクト』

『となりのMr.パーフェクト』(画像出典:tvN)

そんな彼女が、演技の道に進むことになったのは、舞踊に必要な表現力を磨く目的で、親に内緒でお小遣いをためて演技学校に通い始めたのが契機だった。

それまで一度も考えたことのなかった演技に次第に惹かれていき、大学はほぼ強行突破で演技科のある学校を選択。なんと首席入学して本格的に女優を目指すようになったという。

父親は合格の報告とともに、娘が芸大の演技科を受験したことを知り激怒したものの、トップの成績を獲得し授業料まで全額免除という状況に、娘の頑張りを認めざるを得なかったのか、2人は再び会話をするようになったそうだ。

今では、韓ドラ界を牽引する人気女優として活躍しているチョン・ソミン。考え方の違いから親にとっては一時自慢の娘ではなかったが、彼女は間違いなく『となりのMr.パーフェクト』ソンニュ同様、“オムチタル”と言えるだろう。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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