• 韓国ドラマは、演出をはじめ出演者の高い演技力など様々な魅力で観る者を楽しませている。
  • 特に脚本が秀逸で、クオリティーの高いストーリーに魅了されている韓ドラファンは多いのではないだろうか。
  • 愛される作品を世に送り出してきた脚本家ビッグ3が手掛ける新作ドラマを紹介する。

第1次韓流ブーム以降、日本で多くの人に親しまれるようになった韓国ドラマ。

こだわり抜かれた演出をはじめ、出演者の演技力の高さなど様々な魅力で観る者を楽しませてくれる。

中でも作品の起点となる脚本は秀逸。クオリティーの高いストーリーに魅了されている日本の韓ドラファンは多いのではないだろうか。

今年は、そんな愛される作品を世に送り出して韓ドラ界に名を刻む脚本家ビッグ3が帰還する。

そこで本記事では名脚本家と言われる3人が手掛けた作品を振り返るとともに、気になる期待の新作ドラマをご紹介。

パク・ジウン

1人目はパク・ジウン作家。中国を中心にアジア全土を熱狂の渦に巻き込んだ『星から来たあなた』(SBS/2013)を世に送り出した作家だ。

『星から来たあなた』はパク・ジウン作家が手掛けた

パク・ジウン作家が手掛けた『星から来たあなた』(画像出典:SBS)

宇宙人とワガママ女優の恋という、人によってはとっつきにくい題材を見事なまでのファンタジックラブストーリーに仕上げた物語は韓ドラ史に残る名作。主演を務めたキム・スヒョンが一躍アジアのスターに踊り出たことでも有名だ。

また2019年には、日本に第4次韓流ブームを巻き起こした『愛の不時着』(tvN)が大ヒット。北朝鮮の将校と韓国の財閥令嬢の切ないロマンスは韓ドラファンを量産した。

その他、イ・ミンホ主演のファンタジーロマンス『青い海の伝説』(SBS/2016)や、放送業界を舞台にしたラブコメディ『プロデューサー』(KBS/2015)の脚本も務めている。

ロマンスはしっかりと描きながらも、クスッと笑える要素を随所に盛り込むのが得意な作家だ。

そんな彼女の新作が『涙の女王』(tvN/2024)。主演を務めるのは、『星から来たあなた』のキム・スヒョン、ロマンスものでの活躍が目立つキム・ジウォンがヒロインに扮する。

財閥3世の女性と、田舎出身で“スーパーマーケットの王子”と呼ばれる男性が夫婦となり3年が経過、目のくらむような危機を乗り越えていくラブストーリーだ。もちろんパク・ジウン作家独特のユーモアセンスも盛り込まれているという。

日本では、3月9日からNetflix(ネットフリックス)で配信される予定だ。

キム・ウンスク

2人は、昨年特に耳にする機会の多かったキム・ウンスク作家。『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』シリーズ(Netflix/2022,2023)で世界中の韓ドラファンを魅了した人物だ。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』シリーズは、キム・ウンスク作家が手掛けた

キム・ウンスク作家が手掛けた『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』シリーズ(画像出典:Netflix)

壮絶ないじめを受けた主人公が、人生をかけて復讐していく姿から目が離せない視聴者が続出、キム・ウンスクワールドに引き込まれた人が多かった。

その他にも、韓流創世記を盛り上げた『パリの恋人』(SBS/2004)や、カプチーノキスなど胸キュンシーンが話題となったヒョンビン主演の『シークレット・ガーデン』(SBS/2010)、放送から10年以上が経過してもなおファンの多い『相続者たち』(SBS/2013)。

全世界で社会現象を巻き起こした『太陽の末裔 Love Under The Sun』(KBS2/2016)、不朽の名作と言われドラマファンの心に残り続けている『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(tvN/2016)、涙なしには観られないことで知られる『ミスター・サンシャイン』(tvN/2018)など、韓ドラファンならご存じの作品を手掛けている。

ここで紹介していない作品も含め、彼女が世に送り出したドラマはほぼ百発百中。キム・ウンスク作家が執筆したものなら無条件に面白いと言われているほどだ。

そんなヒットメーカーが次に生み出すのは、キム・ウビン&スジ主演の『全てが叶うだろう』(tvN)。

今年中の放送を目指して撮影が進んでいるそうで、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』シリーズ以後、ロマンチックコメディジャンルに戻ってきたキム・ウンスク作家の新作に既に熱い視線が注がれている。

物語は、お互いの生死与奪権を握っている“感情過剰”ジーニーと“感情欠如”ガヨンが、幸運なのか刑罰なのか分からない3つの願いをめぐって繰り広げるラブコメディだ。

イム・サンチュン

3人目は、韓ドラ史に残る傑作と言われる『椿の花咲く頃』(KBS2/2019)を執筆したイム・サンチュン作家。

『椿の花咲く頃』は、イム・サンチュン作家が脚本を務めた

イム・サンチュン作家が脚本を務めた『椿の花咲く頃』(画像出典:KBS)

これまでに手掛けた作品は全5作で数はそこまで多くないものの、ロマンスとミステリージャンルを行き来するストーリーにコメディ要素まで盛り込んで1つの作品に仕上げた『椿の花咲く頃』が大ヒット。

『2019 KBS演技大賞』をはじめ、『第47回韓国放送大賞』、『第15回ソウルドラマアワード』で作家賞を、韓国のゴールデングローブ賞と言われる『第56回百想芸術大賞』で脚本賞に輝くなど、完成度の高いストーリーが高く評価された。

また、前作の『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(KBS/2017)は、友達以上恋人未満の男女の姿を描いて大衆の共感を呼び、出演者が『2017 KBS演技大賞』で8冠王を達成するなど大きな話題に。

『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』の制作発表会当時、30代の女性であることのみ明かされたが、顔や正確な年齢などは分かっておらずいまだベールに包まれている作家だ。

「人を応援する脚本を書きたい」と以前に受けたインタビューで答えたことがあるが、新作ドラマ『本当にお疲れさまでした』(Netflix)はどのような作品に仕上がっているのだろうか。

主演は今を輝く人気俳優のパク・ボゴムと、アーティストとしてのみならず女優としても活躍するIU(アイユー)。

1950年代の済州(チェジュ)に生まれた反抗者のエスンと、銑鉄のようなグァンシクの生涯を季節ごとに描いたロマンス史劇になっているという。

今年Netflixで配信される予定だ。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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