世界的なK-POP人気をけん引している大手エンターテインメント企業、YG。しかし昨今、韓国ネットでは、アーティストのアルバム発売(カムバック)スパンを巡って不満を募らせるファンが急増中のようだ。

K-POP界を支えるBIG4の一翼を担うYGエンターテインメント(以下、YG)が、韓国ネットユーザーから”収納事務所”と揶揄されている。

YGエンターテインメント ヤン・ホンソク元代表

YGエンターテインメント ヤン・ヒョンソク元代表(写真提供:©スポーツ韓国)

5月17日、韓国の有名オンラインコミュニティー、theqoo(theqoo.net)に「アーティストをカムバックさせないで収納する会社」というスレッドが登場。SMエンターテインメント(以下、SM)と比較しながら、アーティストのアルバム発売(カムバック)スパンが長いYGを問い詰めた。

本文には、SMのカムバック実績が紹介されており、2021年は計24回、2022年ですでに11回にも及んでいる。

続けてYGのカムバック回数も記されているが、昨年と今年の件数を合わせても、SMの半分にも満たない”11回”だ。

この事実に、韓国ネットユーザーは驚愕。「会社もアーティストも収入はあるの?」「アーティストをきれいに収納してるね」「もはやアーティストではなくフィギュア」と、スレッドのタイトルに同調するかのようなコメントを寄せている。

一部のファンは、自身が応援するアーティストの名前を挙げながら「〇〇のカムバックはいつですか? 待ちきれないよー」「〇〇の空白期間は、不祥事を起こした他社アイドルの自粛期間よりも長い」と嘆く。「カムバックさせないのなら、他社に移籍させてよ」などの過激なリクエストまで登場した。

その中でも目を引くのは、2020年にデビューしたTREASURE(トレジャー)ファンの声だ。

TREASURE

TREASURE(画像出典:YGエンターテインメント)

彼・彼女たちは「新人のTREASUREを1年以上も放置した」「他社のアイドルだったら、もっとスターになっているはず」と、YGのサポートを催促している。

TREASUREは、2018年に放送されたサバイバルオーディション番組『YG宝石箱』が輩出した、日韓の若き才能を持つ12人により結成されたアイドルグループ。

当初、13人の選抜メンバーがTREASURE13として活動した後、6人のTREASUREと、7人のMAGNUMに分離される予定だった。しかし、デビューが突然延期に。結局、12人による単一グループ(TREASURE)に再編成され、2020年8月にようやくデビューを果たす。

このような背景もあり「YGはTREASUREをちゃんとサポートしない」というイメージが定着してしまい、ファンの不満は他アーティストのそれよりも格段に高い。

TREASUREファンは、2021年1月に発表された1stフルアルバム『THE FIRST STEP : TREASURE EFFECT』以来、ミニアルバム『THE SECOND STEP : CHAPTER ONE』が発売(2022年2月)されるまで、実に1年以上の時間がかかったことも、根に持っているようだ。




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