この数カ月、韓国アーティストの来日が少しずつ増え始め、活性化の兆しを見せている。”空港ファッション”というワードを久々に見かけ、思わず感慨深さも。しかしこれと同時に、良くない景色も再び目にするようになった。最近”ENHYPEN関係者がファンに暴行した”というニュースが報じられたが、果たしてこれを防御と取るか、暴行と取るか‥。

ENHYPEN(エンハイフン)のファンが、関係者から暴行を受けたというニュースが報じられ、賛否両論となっている。

ENHYPENの空港警護員の行為の是非が問われてしまった。

ENHYPENの空港警護員の行為の是非が問われてしまった。(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

5月16日、ENHYPENは海外スケジュールを終え、韓国に戻ってきた。そんな彼らの姿を一目見ようと、空港にはファンが大勢駆け付けていたという。

この時の映像が、韓国の大手オンラインコミュニティーに投稿され、多くの人が目にした。

映像では、ENHYPENの姿を確認するのが困難なほど、人がごった返していた。そんな彼らを守るため、関係者は動線にファンが入り込まないようガードしている。

問題となった関係者は、ファンと思しき女性がメンバーに付いてくると、力の限り振り払った。彼女たちが画面から消える姿を見るに、かなりの勢いであることが推測できる。

また、ガードされていたジョンウォンが、心配そうに後ろを振り向いている姿も確認された。

この映像が公になると、韓国国内では批判の声が高まり、”過剰行為だ”という意見が大半を占めることに。

警護員の行為は防御か暴力か

警護員の行為は果たして防御か暴力か‥。(画像出典:pixabay.com)

あるネットユーザーは「韓国のアイドルを守るという理由で、警護員が暴力行為を働くのはこれが初めてのことではない。でもこれを、決して容認してはならない」と憤る。

しかし、一定のルールを守らない一部のファンの行為があることも事実で、想像し得ない事態を起こさないため、警護員はアーティストを全力で守らねばならないという側面もあり‥。

複数の韓国メディアでは、警護員の過剰防衛を問題視する記事を多く目にしたが、オンラインコミュニティーでは、意外にも「ファンの行為が問題」という意見が散見されたので紹介したい。

「そもそもアーティスト側から空港に行くことを控えるように言われてるのに、なんで行くの?」

「何を言っても聞く耳を持たないのに、ケガした時だけ主張するんだね」

「あのファンを放置してたら、芸能人に危害を加えるのが目に見えてるから振り払うんでしょ」

「ENHYPENのファン全員が、理性を持たない人間て思われるのがイヤ」

「不快な目に遭いたくなければ、空港に行かなければいいだけの話」

「そんなに近くでアイドルの写真を撮らなければダメなの?」

***

互いの問題行為は、長きに渡り議論されている。

対マスコミ、対ファンへ目を光らせ、過剰な”防御”を良しとするのか、アーティストや一般客を巻き込んでまで、自身の欲望を満たすために空港を走り回るファンを良しとするのか。

つい最近もNCT 127が来日し、空港におけるファンの問題行為がSNSで話題となっていた。

“公共の場”でルールを守らない者が一人でもいれば、スタッフ側が対策を講じなければならなくなるのは必然だ。

この議題を解決する糸口は、どこにあるのだろうか。




ENHYPEN

サバイバルオーディション番組『I-LAND』から誕生した7人組多国籍ボーイズグループ。
Big HitエンターテインメントとCJ ENMが共に設立したメディア企業BELIFT LAB(ビリーフラボ)に所属している。

メンバーは、ヒスン、ジェイ、ジェイク、ソンフン、ソヌ、ジョンウォン、ニキの7人。

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