【SSUL】TWICE(トゥワイス)がアンコール公演という形で、K-POPガールズグループ初となる”スタジアム公演”の開催を発表した。しかし、ネット上ではBLACKPINK(ブラックピンク)と比較するような声が上がっている。一体その内容とは‥?
【SSUL】SSULとは、韓国ネットコミュニティーやSNSで話題となっている様々な”説(썰)”を取りあげる記事のことです。日本のメディアでは、なかなか紹介されない”説”を、ここで紹介していきます。
陸上やスケート競技で、一緒に走るライバルの存在は実に大きい。
隣のレーンで全力ダッシュをしている選手こそ、自身のパフォーマンス向上の大きなモチベーションになるという競技のメカニズムは、スポーツ界のみならずK-POP界でも存在する。
もちろん、同時期にカムバックをして直接対決となるシーンは珍しいが、”記録”を競い合うという点で見ると、常にライバルという構図は作られてきた。
現在、K-POP界の”女性アイドル”というフィールドでは、異論を恐れずにいうとTWICE(トゥワイス)とBLACKPINK(ブラックピンク)が、頂点を争うライバルだろう。
3月31日、JYPエンターテインメント(以下、JYP)は「TWICEが、来る5月14日にアメリカで追加公演を行う」と発表。これを受け、韓国ネットではある記録を巡り舌戦を繰り広げ、再び両チームがライバルである事を実感させた。
欧米で先に存在感を発揮したBLACKPINK
デビュー年度は、TWICE(2015年)が1年早い。
ガールズグループの名家、JYPが輩出したTWICEは、2016年に発表した『CHEER UP』『TT』の連続ヒットにより、韓国国内で”国民的女性アイドル”という称号を手に入れる。
日本人メンバー(3人)や台湾人メンバー(1人)も在籍しているため、日本や台湾などでも人気に火が付き、TWICEは瞬く間にアジアを代表するガールズグループへと成長。
一方、2016年にデビューしたBLACKPINKは、当初からYGエンターテインメント(以下、YG)が追求する”かっこいい音楽”を披露し、K-POPを代表する人気アイドルへと駆け上がる。
そして2年後の2018年には『DDU-DU DDU-DU』が世界的シンドロームを巻き起こし、彼女たちはハリウッドのセレブが愛するK-POPアイドルとして名を馳せるように。
“K-POPスター”から、一気に”ワールドスター”へとステータスがアップしたBLACKPINKは、異例の速さでTWICEの地位を脅かすライバルとして浮上したのだ。
そして、その人気を立証するかのように、2019年4月にアメリカ公演(BLACKPINK IN YOUR AREA WORLD TOUR)を成功裏に終了。
ロサンゼルスとシカゴで、それぞれ約12000人の観客動員という記録を打ち立て、欧米での人気は、ライバルであるTWICEより一歩リードする印象を与えた。
TWICEの反撃開始?
しかしTWICEも、K-POPを代表するアイドルとして、欧米ファンから厚い支持を受けていた。
それが、2020年からチャート入りという明確な実績として表れ始める。同年、アメリカで最も高い公信力を誇る”ビルボード200″で、『MORE & MORE』がランクイン(200位)。これを機に頭角を現すと、『Eyes wide open(72位)』、2021年『Taste of Love(6位)』、『Formula of Love: O+T=<3(3位)』、『The Feels(Hot 100で83位)』と、現在は米ビルボードの”常連”となっている。
ポップの本場、アメリカの音楽ファンのリアクションに手応えを感じたJYPは、デビュー7年目となる今年、グループ初のアメリカツアーを実施。5つの都市で行われたコンサートは大成功を収め、アメリカでの人気を証明してみせたのだ。
そして今回、アンコール公演という形で、K-POPガールズグループ初となる”スタジアム公演”の開催を発表。
欧米では、BLACKPINKに後れを取っているかのように思われたTWICEが、BLACKPINKより先にスタジアムで公演を行う! と盛り上がりを見せた。
このニュースに韓国ファンは「すごい!」「デビュー7年目でまたもや大記録!」と大喜び。一方、ライバルのBLACKPINKを意識をするかのように「BLACKPINKは、アリーナ公演だったよね?」「BLACKPINK公演より、入場客が〇〇〇人多い規模」と、あたかも”優位に立った”ことをアピールするコメントが目立った。
一方、これに負けじとBLACKPINKファンが「スタジアムといっても小規模ではない?」「アリーナ級のスタジアムでしょう?」という声から、「そんなに比較したいの?」「幼稚すぎる」と応戦。両グループのファンは、”自分の推しグループの方が上”という事実を示すために、それなりのデータを用意して接戦を繰り広げている。
しかし両ファンは、ただひたすら誹謗中傷するのではなく、時折互いが応援するグループへのリスペクトをのぞかせる声も多く、ライバルファンダムの”品格”も見せてくれた。
***
冒頭でも述べたように「ライバルの存在は実に大きい」である。
TWICEやBLACKPINKが韓国という市場を超え、世界の舞台でも競い合う関係を作り上げたその背景には、ライバルという”成長動力”があったからに他ならないのだ。
TWICE
TWICE (トゥワイス / ハングル 트와이스)は、2015年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送されたサバイバルオーディション番組「SIXTEEN」を通して選ばれた9人のメンバーによって結成された。
グループ名の「TWICE(トゥワイス)」には、「良い音楽で一度、素敵なパフォーマンスでもう一度感動をプレゼントする」という意味が込められている。
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