昨日21日、韓国の証券アナリストが発表したBTSの”同伴入隊”が、引き続き話題だ。彼らの所属事務所であるHYBEはノーコメントという立場を表明したが、BTSが近く入隊を控えているのは現実問題であり、その空白期を埋めるアーティストも注視されているようだ。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
今月21日、韓国のリーディング投資証券のユ・ソンマン研究員は、HYBE(前Big Hitエンターテインメント)の分析リポート結果を公開。
彼は「2022年の中旬までに、BTSメンバーの同伴入隊が予想されている状況で、実際の空白期間は満1年という水準になる」と予想している。
この話題はあっという間ファンの耳に届き、世界中のファンがネット上で賛否両論を唱えた。
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しかし現実問題、BTSのメンバーは近年中に全員が兵役に就かなければならず、否が応でも彼らの空白期はやって来る。
彼らの持つ影響力が、7人の不在中に急落するとは考えにくいものの、BTSとしての活動が完全に止まっている間に台頭するアイドルは必ず現れるだろう。表現に語弊はあるが、BTSの”穴埋め的存在”だ。
韓国の大手メディアの一つである『朝鮮日報』によると、その筆頭と言われているのが、HYBEが筆頭株主となり、会社が合流したPledis(プレディス)エンターテインメント(以下、プレディス)所属のSEVENTEEN(セブンティーン)だという。同紙は4月21日、「BTS、来年 同伴入隊しそう‥SEVENTEENが空白を埋める(BTS, 내년 동반입대할 듯‥세븐틴이 공백 메울것)」と題した記事を公開、あたかも”決定事項”のように報じている。
彼らはデビュー当時から、”自主制作アイドル”として類稀な才能を発揮し、各国で多くのファンを獲得。現在もアイドルのトップシーンを走り続けている。
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HYBEは、収益において”脱BTS”という命題を背負い、攻撃的な事業拡大も図っているが、同時に新たなアーティストの育成にも力を入れなければならない。
TXTやENHYPENも徐々に人気を集める中、すでに盤石なファンを持つSEVENTEENに、その白羽の矢が立ったというのだ。
HYBEとプレディスが会社統合を発表した際「合流後にも独立的に運営する」とコメントしていたが、BTSの入隊後、HYBEがSEVENTEENにどれほどの支援投資をするかによって、様相が変わる事は大いにあり得る。
その可能性を示したのが、2019年当時Big Hitエンターテインメントが買収した、SOURCE MUSICに所属しているGFRIENDの路線変更だ。
かわいくてハツラツとしたイメージのあったGFRIENDが、2020年にミニアルバム『回:Song of the Sirens』でカムバックした時に、大胆なイメージチェンジを図りセクシーな雰囲気で登場。ファンだけでなく、K-POP好きな大衆をも驚かせた。
この戦略は商業的に成功を収めているが、既存のファンはやはり賛否両論であった。
SEVENTEENにとって、BTSの席を埋める役割を担う事は、恐らく光栄なことではあるが、その分彼らにかかるプレッシャーも相当なものだと容易に想像が付く。そしてCARAT(カラット:SEVENTEENファンの名称)にとって、今あるSEVENTEENのカラーが、変わってしまうのではないかという不安要素が芽生えてしまうことに‥。
互いが唯一無二の魅力を持ったグループだと認識した上で、敢えて言うのならば、どこかの会社の”所属アーティスト”である以上、戦略というものは付いて回るわけで、今回の件の有無にかかわらずイメージチェンジを図るという可能性は十分にありえる。いわば、SEVENTEENが持っている従来の”色”が消えるかもしれないのだ。
ただ、それならば、単独で”コンセプトを変えた”であって欲しいわけで、「HYBEがSEVENTEENという事業に力を入れ始めたから」、「入隊中のBTSに代わりHYBEを背負っているから」という理由であってほしくはないというのが、ファンの心理だろう。
果たして、上述された報道が真実であるかどうかは知る由もないのだが、ファンとアーティストは合わせ鏡のような存在だけに、心が離れてしまうような戦略だけは、避けてほしいと思ってしまうのだ。
SEVENTEEN (セブンティーン)
SEVENTEEN(セブンティーン / ハングル 세븐틴 / 愛称 セブチ)は、韓国の13人組男性アイドルグループ。
Pledisエンターテインメント所属。2015年5月26日にミニアルバム『17 CARAT』発売及びデビューショーケースで韓国デビュー。
ボーカルチーム、ヒップホップチーム、パフォーマンスチームの3チームで構成され、楽曲制作から振付に至るまでメンバー自らが担当している。
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