• 韓国のK-POPアイドルファンが、コンサート会場でスタッフから受けた手荒い対応を吐露している。
  • これは、歌手イム・ヨンウンの公演会場に置かれた「紛失チケット再発行ブース」の写真がきっかけ。
  • チケットの再発行が可能という優しい配慮に対し、アイドルファンらは驚きと同時に“怒り”を爆発させた。
歌手イム・ヨンウン

韓国で大人気のトロット歌手、イム・ヨンウン (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

トロット界のアイドル、イム・ヨンウンのコンサート会場を訪れた「K-POPアイドルファン」が、現場で驚きの光景を目の当たりにしたようだ。

11月3日、エックス(X・旧ツイッター)に「紛失チケット再発行ブース」という案内表示の写真が投稿されると、2万件以上も共有されるほど大きな話題になった。

というのも、両親の“保護者”として会場にやって来た子どもたちが、「チケットの再発行が可能」という優しい対応にびっくりしたためである。

韓国風演歌と言われるトロットは、親世代から絶大な人気を集めるジャンル。イム・ヨンウンは幅広い年齢に人気があるものの、ファンの年齢層は比較的高い。

この度ソウルで開催された彼のコンサート会場では、高齢のファンのために、紛失したチケットを再発行してくれるのはもちろん、スタッフが車椅子を押してくれたり、付き添いの家族が待機できる場所を用意するなど、細心の配慮がされていると好評を受けた。

しかし、イム・ヨンウンのファンに対する「親切さ」を伝える投稿は、これまでK-POPアイドルファンが我慢してきた、“不親切な待遇”に対する鬱憤を爆発させる契機にもなった。

特に若い女性ファンたちは、コンサート会場へ入場する際の身分確認や持ち物検査の過程で「人権と個人情報が侵害された」として、溜めこんでいた証言を相次いで吐き出している。

韓国メディアの中央日報によると、あるアイドルグループのファンは、5年前にファンミーティングの入場のために学生証を出したところ、“偽造”を疑ったスタッフが、担任の先生の携帯に電話をし本人確認を行った。その通話後も「先週の給食は何を食べたか?」「校歌を歌ってみろ」などと言われたという。

身分証の写真と似ていないと指摘され「住民登録番号の後ろの数字と住所を教えてほしい」と言われたファンは、「少しどもると、本人ではないと圧迫して入場を断られた」と話す。

また、車椅子を利用するファンは「4年前、コンサートのチケットを他人に譲り受けたという理由で会場への入場を拒否され、スタッフが目の前でチケットを破った」と打ち明けた。

コンサート会場での身分確認は、所属事務所側が、闇チケットの取引防止のために4~5年前から導入している。

チケットを購入した名義人と、実際にコンサートを見に来た人が一致するかを確認し、ファン間での譲渡を防ぐための措置である。

しかし、確認の過程でスタッフたちから手荒い対応を受けたファンも少なくない。

アイドルのファンらは、コンサートチケットなど高価な商品を支払うのにも消費者待遇を受けるどころか、「パワハラ」を受けていると吐露。

イム・ヨンウンのコンサート会場で見られた、ファンに対する優しい「配慮」とは大違いだと憤慨している。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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