• Stray Kidsバンチャンが、自身のSNSに謝罪文を掲載した。
  • 事の発端は、5月9日の後アイドルに対するマナー指摘。
  • 現在韓国ネットでは、バンチャンに対する批判の嵐が吹き荒れているが、その理由とは・・
5月17日、Stray Kidsバンチャンは自分の発言について謝罪した

5月17日、Stray Kidsバンチャンは自分の発言について謝罪した(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

Stray Kids(ストレイキッズ)のメンバーバンチャンが、自身のSNSに謝罪文を掲載した。

5月17日、バンチャンは自分の発言について「お騒がせして申し訳ございません。自分の言動が持つ影響力についてもう一度考察し、たくさん反省した」と述べた。

続けて「特定のアーティストを批判するつもりではなかったし、現在(ネット上で)言及されるアーティストとはまったく関係がない」と一線を画している。

バンチャン謝罪・・その発端とは

事の発端は、去る9日の発言。

その発言とは、フランス・パリで行われた、KBS音楽番組『ミュージックバンク』のエピソードを語ったSNSライブ配信で飛び込んだもの。

当時彼は「世代が違うから、保守的な観点のように聞こえるかもしれないが、挨拶をするという基本マナーがなっていない」とし「誰かを批判するのではない。ただ、人を見ても挨拶をしない。そもそも後輩世代はそうなのか」と指摘。

この発言を受け、世界のK-POPファンの間では、様々な憶測が飛び交う。やがて、具体的なグループ名が浮上すると事態へと発展してしまったのだ。

状況はさらに悪化し、現在韓国ネットでは、バンチャンに対する批判の嵐が吹き荒れている。

もちろん、後輩アイドルを公に批判した事は、軽率と思われても仕方ない。

しかし「挨拶をする」という、同じ業界で活躍する後輩への指摘と忠告は、なぜここまで彼を追い込んでいるのだろうか。

それは、彼の発言が、韓国芸能界に蔓延する“軍紀文化”を思い起こさせたためだ。

軍紀文化とは

“軍紀”とは、軍隊の風紀や規律を指す言葉である。

徴兵制を採択する韓国では「強い軍隊は、軍紀がすべて」と言われているが、この“軍紀”は社会の至るところに存在しており、軍人ではない人でも普通に“軍紀”という言葉を使用する。

例えば、遅刻する後輩や部下に対して「軍紀が抜けた」「しっかり軍紀を立てないと」という言葉が、学校や会社などで使われる。

軍紀は軍隊だけではない・・韓国社会に蔓延している軍紀文化。写真はドラマ『D.P』

軍紀は軍隊だけではない・・韓国社会に蔓延している軍紀文化。写真はドラマ『D.P』(画像出典:Netflix Korea)

厳しい上下関係の象徴ともされる軍紀。実は、韓国芸能界にも蔓延しているという。

軍紀文化が最もひどいのは、お笑い界であり、時折暴言、暴力事件が発生し、大きな波紋を呼んだ。

その次が、韓国歌謡界。

韓国のサバイバルオーディション番組で、先輩歌手が後輩の練習生を厳しく叱責する様子を覚えている人も多いだろう。また、先輩の名前の後ろには、必ず“선배님(ソンベニム:先輩様)”を付けて呼ぶ。

*님(ニム):日本語の“様”に近い意味を持つが、使い方と対象は日本のそれと少し違う。例えば、自分が所属する会社の社長や学校の先生に対しても付ける。

それほど、先輩と後輩の上下関係は、厳しく守られてきた。

韓国社会の悪習という声も

このような軍紀文化は、一見“いじめ文化”にも見えるが、その一方で褒め称える人も多い。

今回バンチャンの発言に対して「先輩として、言うべき事をしっかり言ってくれた」と擁護する人が多いのもそのためだ。

彼・彼女たちは、韓国の軍紀文化について「韓国の経済成長の原動力」「組織の一致団結のために不可欠」と、その重要性を強調している。

一方、若い世代を中心に「軍紀文化は韓国社会の弊害」「権威主義の象徴」という認識が広まっており、“儒教文化”とともに、世代間葛藤の最も大きな原因と挙げられる。

今回バンチャンの発言が、軍紀文化から来たものとは思えない。

人間関係で最も重要な“マナー”について、自分の所信を語ったものなのかもしれない。

しかし残念ながら、韓国若者の目には、後輩に対して高圧的に説教するという、軍紀文化に映ってしまったのだ。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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