MONSTA X(愛称 モネク)を脱退したウォノ、3月10日に大麻使用疑惑に対して無嫌疑処分が出た。これを受けてか、ウォノの独占インタビューがメディアに掲載され、話題になっている。彼は何を語ったのか…?

「僕の過ちを認める。本当に僕が愚かだった。きちんと生きようと努力してたのに…」

この笑顔をもう一度見たい

ウォノの笑顔がもう一度見たい..(写真提供:©スポーツ韓国)

‘ウォノがMONSTA Xを脱退する’……突然の出来事だった。麻薬使用嫌疑が浮上し、一切の弁解をすることなくウォノは脱退という選択をして、ファンの前から去ってしまった。事務所も間もなくウォノを契約解除したと発表。真意がわからないまま、ファンはこの現実を受け入れられずに、今日を過ごしている。

そんなウォノが、MONSTA X(ハングル 몬스타엑스 / 愛称 モネク)を脱退してから初めて口を開いた。韓国メディア ディスパッチ(dispatch)に、ウォノ(ハングル 원호)の独占インタビューが掲載されたのだ。インタビュー当時は、過去の議論でまだ活動自粛という立場だったという。

ウォノの10代は苦難だった。学校では何度もいじめられ、’疾風怒濤’の日々だった。両親はいつも喧嘩していたため、心の休まる場所がどこにもなかった。そんな時、悪い遊びを教えてくれるお兄さんに出会ってしまった。思春期は悪いことをしてみたかったり、それがかっこいいことだと思えたりする。両親のことも鬱陶しい。それは、誰しもが通る道であり、理解できる感情だ。

20歳以前のウォノ、いや、イ・ホソク(ウォノの本名)は荒れていた。現実を恨み横道に外れてしまった。しかし20歳以降、ウォノになってからは現実を克服し、前に進みだした。目が醒めたようだった。

昼夜問わず練習した。練習生当初は「世の中を恨んできたから、純粋に夢を追うことが恥ずかしかった」というウォノも、暇さえあれば(会社の)ロビーや階段で、踊ったり止まったりを繰り返した。

‘未来がある’という希望が生まれてから幸せだった。「4年ですごくたくさんのことを学ばせてもらった」

鍛え抜かれた肉体はメンバー随一だった

ウォノの鍛え抜かれた肉体はメンバー随一だった。(画像出典:MONSTA X Instagram)

2015年、念願叶ってMONSTA Xとしてデビュー。国内で12枚のアルバムをリリースした。アメリカ、ヨーロッパ、アジアも訪れた。実績も伴ってきた。当時Billboardポップソングで39位になったのは、K-POP史上3番目だった。そんな矢先に、自身の良くない報道が流れた。

ウォノは’僕のような人間のせいでメンバーたちが傷ついている。メンバーは僕の問題と関係ない’とだけコメントを残し、昨年10月にMONSTA Xを去った。

「僕のせいでMONSTA Xがダメになってしまうのは本当に嫌だった。最大限被害を止めたかった」

そして脱退を決意させたもうひとつの理由、それは’モンベベ’だ。

「自信を持って言える。’モンベベ'(ファンの呼び名)に出会ってから僕は、完全に変わった。愛を受けるということが、どんな気持ちなのかを知ることができた。ファンのために、1日1日をきちんと生きたいと思った」

その言葉通り、彼は一切よそ見をしなかった。日課のほとんどが’作業、運動、交流’だった。実際に、ウォノは海外ツアーの間も(ファンと)3~4時間ずつライブ放送で交流していた。

「人生で初めて、こんなに温かい感情を持った。だからこそファンを失望させたくなかった。くださった愛を返したかった。でも……」

過去が水面に浮上した。脱退以外の結論が出なかった。それがファンの苦痛を少しでも軽くする方法だと思った。

「いつもそばにいるとファンと約束したのに、こんなやり方で去るしかなくて、本当に申し訳なかった」

それでも、こうするしかなかったと言う。

「過去はイ・ホソクとして、現在はウォノとして生きている。だからといって、イ・ホソクがしたことだから、ウォノには責任がない? それは違う、僕が担わなければ」

ウォノは周辺に被害がいかないよう、外出せずに隠れて過ごした。その間、大麻に関して疑いをキレイに晴らすことができた。警察は薬物服用の有無も調査したが、どんな種類の薬類も検出されなかった。大麻喫煙疑惑の捜査が開始されてから、5か月の時が経っていた。ウォノは’不幸中の幸い’だと漏らす。

「僕の過ちは認めるけど、違うことは違うと言いたい。大麻は絶対に使っていない。警察にもこのことは明白だと伝えた。今も僕はファンのことを忘れていない。むしろ後悔だけが残っている。未練ではなく、そのまま申し訳ないという気持ちを伝えたくて、インタビューを受けた」

彼の過ちは、MONSTA Xになってからではない。だから、決してモンベベを裏切ったことはただの一度もないと、信じている。しかし本人も言っている。「僕と似た環境に置かれた人すべてがそうなるわけじゃない。保護観察を受けた時、たくさん反省した」と。環境がどうであれ、まっとうに生きている人はたくさんいる。むしろそういう人の方が多いだろう。だけど、生き直したいという人に手を差し伸べることはいけないことなのか。

このインタビューを読んだ人々が、どう感じるかは分からない。賛否もあるだろう。しかし願わくば、ハッピーエンドであってほしい。

MONSTA X

MONSTA X(愛称 モンエク、モネク / ハングル 몬스타엑스)はSTARSHIPエンターテインメントに所属している6人組ボーイズグループ。2015年5月14日、ミニアルバム「TRESPASS」、タイトル曲「無断侵入(ハングル 무단침입)」でデビューを果たした。

MONSTA Xのファンダム名は「MONBEBE」、日本の公式ファンクラブ名は「MONBEBE JAPAN」。

2019年、メンバー ウォノの過去の出来事が暴露され、「これ以上グループとメンバーたちに被害を及ぼしたくない」と自らチームを脱退。

現在は6人で活動している。

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