日韓12人組ガールズグループのIZ*ONE(アイズワン)で活躍していた日本人メンバーの宮脇咲良。帰国後、自身のホームであるHKT48のコンサートで披露した”コント”が、韓国では議論にまで発展してしまった。その理由とは。

惜しまれつつも活動を終了した、日韓12人組ガールズグループのIZ*ONE(アイズワン)。
日本人メンバーとして日本と韓国で愛された宮脇咲良が、自身のホームであるHKT48のコンサートに登場し、熱いステージを繰り広げていた。

宮脇咲良はIZ*ONE(アイズワン)で活躍していた

IZ*ONE(アイズワン)で活躍していた、宮脇咲良(画像出典:IZ*ONE公式Instagram)

今月29日に開催されたコンサートは、IZ*ONEの活動を終えた宮脇咲良と矢吹奈子がHKT48に復帰する初のイベントでもあった。だが、その中で披露した”コント”が韓国人を卑下しているとし、韓国では議論にまで発展してしまった。

その”コント”というのは、宮脇咲良のファンがステージに乗り込み、彼女に付きまとうも、ボディーガードによってステージの外に出されてしまうといったコミカルなパフォーマンスだ。

そのファン役を演じたのもHKT48のメンバーで、彼女は宮脇咲良の顔がプリントされているTシャツを着て、手にはプラカードという出で立ちで登場していた。

議論にまで発展した理由

議論に生じたのは、そのファン役が持っていたプラカードから。
プラカードには「君しかいない、サクラ、愛してる」と韓国語で書かれていることから、韓国人のサセンファンの演技ではないかという指摘が起こり、これが直ちに韓国人卑下の論議に繋がった。

現在、IZ*ONEをはじめ、関連コミュニティーにはこれを巡り、様々な議論が起きている。

宮脇咲良が韓国で活動していた当時、韓国料理や関連文化などのコメントを通じてファンへの愛情を表わしていたという主張とともに、日本人のサセンファンも韓国語で書かれたプラカードをよく使うとし、”韓国人卑下”は拡大解釈だという声も出ている。

世界でも注目を浴びる韓国のK-POP界で、トップクラスのアイドルグループのメンバーとして活躍を見せていた宮脇咲良に、サセンファンがいたことも確かだろう。彼女の活躍はそれほどの知名度と人気を手に入れたのだ。それを自身のホームであるHKT48のステージで披露したに過ぎないという見方もある。

検閲を強める韓国のネットユーザーと日韓における表現の温度差

韓国ネットユーザーの多くは、表現に対し厳しい視線を向けている。
これはアイドルの活躍や素行だけでなく、ドラマ界にも見られており、その結果、第2話で放送が打ち切りとなった*作品もあったほど。また、放送を前に抗議文を掲げられているドラマもあり、制作側は頭を痛めている状況だ。

*SBSドラマ『朝鮮駆魔師 』

もちろん、フィクションであったり、表現の自由を前提に制作に挑むのだが、事実を彷彿とさせるフィクションには極度に目を光らせているように映る。
韓国で芸能活動や芸術作品を作るにあたって、あらゆる方向から厳しい視線を向けられ、がんじがらめにされているような窮屈な一面があることも事実だろう。

宮脇咲良に至ってはこれ以前、デビュー時にも反日感情を抱く一部の大衆から、右翼グループの一員との声を挙げられていたこともあった。

韓国での活動中にあらゆる議論に巻き込まれていた宮脇咲良

宮脇咲良は韓国での活動中にあらゆる議論に巻き込まれていた(画像出典:IZ*ONE公式Instagram)

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日韓それぞれの国で、これだけは見逃せない、許せないといった事柄は多分にある。
特にそれは両国のお笑い番組に顕著に現れており、例えば、過度な表現であらゆる国の人物に模したコントの場合、日本ではギリギリのラインで受け入れられることが多いが、韓国ではNGの対象となってしまう。

このことから、宮脇咲良がHKT48のコンサートで披露したコントも、韓国国民の目には人種差別のように映り、少し行き過ぎた行動のように見えてしまったのかもしれない。



IZ*ONE(アイズワン)

IZ*ONE(アイズワン / ハングル 아이즈원)は、韓国と日本合同のグローバルガールズグループである。
2018年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」を通して、韓国の芸能事務所に所属する練習生57人、日本のAKB48グループに所属するアイドル39人、総勢96人の練習生から、韓国の視聴者投票で選ばれた12人のメンバーによって結成された。

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