昨年末に歌謡番組で起きたアイドルの転落事故。被害者となったRedVelvetのウェンディが骨折する大怪我を負ったことは記憶に新しい。あれから半年経った今、また韓国芸能界を震撼させる悲劇が起きてしまった。

昨年末に開催された『SBS歌謡大祭典』のリハーサルで発生した転落事故。
2mもの高さから転落するという事故に見舞われたRedVelvet(レッドベルベット)のメンバー、ウェンディは、顔部位の負傷と右骨盤、手首の骨折という重症を負った。

事故が起きてしまった放送局、SBS側は二度に渡り謝罪文を発表。安全対策を万全にするとし再発防止に努めることを宣言した。

Redvelvet ウェンディ

転落事故から無事に回復したRedVelvetウェンディ(画像出典:ウェンディ公式INSTAGRAM)

多くのアイドルを震撼させた恐ろしい事故から半年、残念ながらまたしても”転落事故”が起きてしまった。

事故が発覚したのは、来る26日に初放送を控えたMnetリアリティ番組『I-LAND』でのこと。Mnet側は番組の撮影中に発生した転倒事故について立場を表明した。

Mnet『I-LAND』

Mnet『I-LAND』ポスタービジュアル(写真提供:©スポーツ韓国)

『I-LAND』の関係者は15日、「先月末の撮影中に転落事故があり、参加者のうち1人が負傷したが現在は回復中だ。負傷者は『I-LAND』には合流できないが、所属事務所とともに回復後の支援方法を講じている」と説明し、「(事故を)隠そうとしたという噂は事実と異なる」と語った。

続いて「安全装置を補強し、安全要員を追加配置したほか、リハーサル動線の案内もさらに徹底した。事故が再発しないよう安全対策をさらに強化した状態だ」と説明した。

これに先立ち、韓国のスポーツ紙は同日午前「『I-LAND』で転倒事故が起き、スタッフ不足により過重業務に当たっている」と報道していた。

韓国の歌謡番組の特徴と言えば、”派手なステージ演出”が挙げられるだろう。
可動式ステージで披露するアイドルのパフォーマンスは、見栄えや迫力とともに彼らの魅力を最大限に生かしているのも事実だ。

だが、こうも恐ろしい”転落事故”が続いてしまうと、番組側は”見栄え”ばかりに目が行ってしまい、徹底しなければならない”安全”に対する意識が薄く、未だに改善されていないように感じられる。

あれほどの巨額な制作費を費やすのであれば、”見栄え”の良いステージより先に、まずは”安全対策”を万全にした環境を用意すべきではないか。
アイドル達が安心して魅力を発揮できる”安全”なステージを用意するのが、番組側の最低限の務めのように思う。

一方、Mnetで放送される『I-LAND』は、次世代K-POPアーティストが誕生する過程を描く観察型リアリティ番組だ。

BTS(防弾少年団)の所属事務所であるBigHitエンターテインメントとCJ ENMが提携し、昨年3月に設立した合併会社”BELIFT LAB”の初プロジェクトで、BigHitエンターテインメントのパン・シヒョク代表がプロデューサーの中核的な役割を果たす。

『I-LAND』には”BELIFT LAB”と契約したデビュー準備生23名が参加し、今後は”BELIFT LAB”所属のアーティストとしてグローバルな活動をすることになる。



Mnetリアリティ番組『I-LAND』は、来る26日夜11時に初回を放送予定。

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