• JTBCのサバイバルオーディション番組『PEAK TIME』がスポットライトを浴び、話題となっている。
  • アイドルが渾身のパフォーマンスで番組を盛り上げる中、過去の資料映像を提供している”アリランTV”が注目されている。
  • 今回はそんな”アリランTV”と韓国アイドルを支える”外オモニ”の偉大さをご紹介する。

JTBCのサバイバルオーディション番組『PEAK TIME』がスポットライトを浴び、話題となっている。

実力はあるものの、様々な理由により活躍ができていないアイドルグループが集結した『PEAK TIME』。

アイドル達が渾身のパフォーマンスで番組を盛り上げる中、彼らの活動映像を多数提供しているテレビ局、”アリランTV(Arirang TV)”にも注目が集まっているという。

今回はそんな日の目を浴びないアイドルに活躍の場所を提供し続ける”アリランTV”と、彼らを支える”外オモニ”の偉大さについて紹介する。

「PEAK TIME」が話題に

『PEAK TIME』は、JTBCで放送中のボーイズサバイバルオーディション番組だ。

オーディション番組『PEAK TIME』はJTBCで放送されている

JTBCで放送されているオーディション番組『PEAK TIME』(画像出典:JTBC Music YouTube キャプチャー)

オーディション番組は個人練習生が出場し、デビューに向けて個人戦を繰り広げていくのが定番であるが、今回の『PEAK TIME』はチーム戦で行われる。

さらに出場条件はデビュー経験のあるアイドルグループであること。番組には様々な理由で活躍ができていないアイドルグループが集結しており、グループの再起をかけた実力者たちの熾烈な争いが番組の見どころだ。

2月15日に公開された第1話と第2話では、審査員団が出場グループのパフォーマンスを評価するサバイバルラウンドの様子が放送された。

”アリランTV”の出典が多い『PEAK TIME』に登場する参考資料

『PEAK TIME』に登場する参考資料の多くが”アリランTV”の出典(画像出典:韓国オンラインコミュニティー)

番組のコンセプトにより参加グループは活動名を隠し、時刻を表す仮のチーム名を与えられている。どのアイドルグループが参加しているのか、公式的に明らかにされていないが、番組内には彼らの活動当時のVTRが登場。

それらの映像の多くが”アリランTV”から提供されており、韓国オンラインコミュニティーではアイドルの活躍と共に、”アリランTV”の存在にも注目が寄せられているという。

(関連記事)「売れたい!」韓国アイドルの叫びに耳を傾ける「PEAK TIME」ネットでは賛辞続々

アリランTVは切実なアイドルの味方?

”アリランTV”は韓国在住の外国人や、韓国に関心のある外国人をターゲットにしたケーブルテレビ局。24時間英語での放送が行われており、韓国のニュースや文化などを常に世界に発信している。

”アリランTV”知名度が低いアイドルに対しても積極的に活躍の場を与える

人気知名度に関わらず韓国アイドルに活躍の場を与える”アリランTV”(画像出典:ARIRANG K-POP YouTube キャプチャー)

そんな中、”アリランTV”は表舞台に立つ機会の少ない、マイナーなアイドルグループに対し、積極的に活躍の場を提供。

『PEAK TIME』に登場する映像資料をきっかけに、その取り組みが明らかとなり、日の目を浴びないアイドルを海外向けに発信し、彼らの海外知名度向上に大きく貢献した放送局として視聴者から高い評価を得ている。

”アリランTV”がこれまでに行ってきた取り組みにより、韓国国内では比較的知名度の低い韓国アイドルも、多くの海外ファンを獲得。

グループとしての活動が続けられるのも、海外ファンの支えがあるからこそと、アイドル自身もファンに向けて感謝の気持ちを伝えている。

韓国で称賛される「外オモニ」の偉大さ

K-POPアイドルにとって大切な存在である海外ファン。

そんなアイドルを温かく見守り、愛を送り続ける海外ファンのことを、韓国では感謝と尊敬の意味を込め”外オモニ(외어머니)”と呼ぶという。

海外ファンはK-POPアイドルの応援に駆けつけた

K-POPアイドルの応援に駆けつけた海外ファン(画像出典:Mnet K-POP YouTube キャプチャー)

”外オモニ(외어머니)”は、”外国人”を表す”外(외)”と、”母”を意味する”オモニ(어머니)”という韓国語を組み合わせて作られた造語だ。

アイドルを海外から温かく見守り、サポートを行っている海外ファンを指し示す言葉として韓国ネット上にも度々登場している。

その一方、過去には国内ファンが海外ファンを見下し、”ウェクィ(외퀴)”という蔑称を用いることもあった。

これは”外国人ファン(외국인 팬)”と”ゴキブリ(바퀴벌레)”という単語を短縮して作られた言葉であり、”礼儀のない海外ファン”など、海外ファンを差別的に表現している。

”外オモニ”と”ウェクィ”は、どちらも”海外ファン”を指す表現であるが、言葉に込められた敬意に大きな差があるのが伝わってくるだろう。

K-POPを見てみると、海外ファンは国外ファンに比べ、より長期的な関心をアイドルに注ぎ、根強く応援を続ける傾向がある。

韓国オンラインコミュニティーでは”外オモニ”の偉大さが話題となっており、海外ファンの果てしない母親のような愛が、『PEAK TIME』に出演するアイドルの活躍を支えていると称賛されている。

松原紗乃

K-POPや韓国ドラマ関連の記事を投稿している松原紗乃です。日頃から韓国芸能情報をチェックし、アイドルの活躍や新ドラマの配信を楽しみにしています。トレンドを通して、韓国文化の魅力を伝えられるような記事執筆を心掛けています。

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