• 最近韓国では、兵役を免がれようと、身体検査で虚偽の診断を受けていたスポーツ選手らが摘発された。
  • 彼らには、“兵役ブローカー”のアドバイスのもと、現役兵ではなく社会服務要員の判定を受ける狙いがあったという。
  • 兵役による空白期間への不安が強いアイドルにつけこむ、悪い誘惑の蔓延が懸念される。

昨年(2022年)、Danmee(ダンミ)で行った「“おかえり”と早く言ってあげたい!2023年の除隊が楽しみな韓国芸能人は?」のアンケートでは、1位に3月除隊予定のSHINee(シャイニー)のテミン、2位は2月除隊予定のEXO(エクソ)のベッキョンという結果になった。

もうすぐ除隊日を迎えるSHINeeのテミン(左)と、EXOのベッキョン

もうすぐ除隊日を迎えるSHINeeのテミン(左)と、EXOのベッキョン (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

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今年も多くの芸能人が兵役を終えるが、一方では、昨年12月13日に入隊したBTS(防弾少年団)のジンのように、しばらくの間、芸能界から離れるアイドルもいる。

2年近い兵役期間は、ファンにとって寂しさや我慢との戦いになるが、当の本人の気持ちについては、到底想像できるものではない。

特に芸能界において、俳優よりも活躍期間が短いアイドルにとっては、長い訓練生活への不安だけではなく、空白期間中のファン離れや人気ダウンの心配などが大きく「できれば行きたくない‥」という思いが強いだろう。

そんな中、最近韓国では、兵役免除を狙って、身体検査で虚偽の診断を受けていたスポーツ選手やラッパーらが摘発され、注目を集めている。

彼らの背後には、“兵役ブローカー”という悪質なアドバイザーの存在があった。

ブローカーは、兵役免除を望む人の中でも金銭的に余裕がある人をターゲットにし、兵役逃れの方法を教える見返りとして金銭を受け取っていた。

その具体的な方法とは、身体検査で「てんかん患者」であるかのように装い、虚偽の診断を受けて、現役兵ではなく社会服務要員(公益勤務)判定を受けるというものだったよう。

韓国メディアのnews1では、このような兵役回避のやり口について、弁護士による解説を紹介している。

まず兵役判定のための身体検査は「兵役法12条に基づき、軍医の判定で1級から7級に分かれ、それによって現役、社会服務要員、兵役免除の大きく3つに分類される」のだそう。

「通常1級から3級までは現役兵、4級は補充役として社会服務要員、5級は戦時勤労役に編入されるが民間防衛訓練のみ受ける」ということで、「5、6級は軍隊免除」を指しているという。

過去には兵役を回避しようと「芸能人が歯を意図的に抜いて免除を受けたケースや、“幽霊が見える”と心の病を抱えている“フリ”をしたり、尿に血液や薬物を混ぜて検査を受けて兵役を免脱したり、正常な肩を手術して習慣性脱臼で兵役を免がれたケースなど、多様な事例があった」と伝えている。

他には、銃を打てないように指を切断するなど、兵役回避のためには想像を超える方法を選ぶ人も‥。

それを聞くと「兵役はそこまで行きたくないものなのか‥」と想像させるが、実際に兵役中に心のバランスを崩してしまう人もいるようだ。

今回韓国内で注目を集めた“兵役ブローカー”は、スポーツ選手やラッパーとの取引があったことが報じられている。

兵役による空白期間への不安が強いアイドルは、言わば誘惑に弱い立場。「兵役はできれば行きたくない‥」という思いに付け込む悪い誘惑の蔓延が懸念される。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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