2013年、韓国で旋風を巻き起こしたクレヨンポップの『Bar Bar Bar(빠빠빠)』をRewind! デビューから『Bar Bar Bar』で人気アイドルになった当時のエピソード、そして『ももいろクローバーZ』のコンセプト盗用疑惑を一挙ご紹介!
ヘルメット姿に”直列5気筒ダンス”と呼ばれる、一風変わった振り付けで一世を風靡したCRAYON POP(クレヨンポップ)。2013年にリリースしたシングル『Bar Bar Bar(빠빠빠)』は、当時韓国中で大流行し、知らない人はいないほどの人気ぶりだった。
今回はそんな『Bar Bar Bar』ブームを生み出したCRAYON POPを振り返る。
CRAYON POPとは?
2012年1月にCRAYON POPの前身となる”ハリケーンポップ”というグループ名で中国での活動を始め、脱退したメンバー(セラン)の代わりに、チョアの双子の妹ウェイが加入し、CRAYON POPが誕生した。グンミ、エリン、チョア、ウェイ、ソユルの5人組ガールズグループだったが、2017年にソユルが脱退し、4人組になった。
リーダーのグンミは、21歳の時に歌手になるためオーディションを受けようとしていた際、父親が病気で倒れしまったため働きながらダンススクールに通い、父親の病状が回復してから改めてオーディションを受けデビューが決まったという苦労人だ。現在はクライミックスエンターテインメントと契約を結び、女優ソン・ボラム(本名)としても活動中だ。
チョアとウェイは、前述どおり双子の姉妹で、2017年にはホ・ミンジンとホ・ミンソンという本名で一緒に歌ったクリスマスキャロル『Christmas for you』をリリース。現在チョアはウィズエンターテインメント、ウェイはCreative光と契約を結び活動している。
エリンは、2018年から映像配信サービス”アフリカTV”で有名売れっ子BJに。また最近ではインスタグラムなどでも近況をよく伝えている。
また、元メンバーソユルは、2017年に元祖アイドルグループH.O.T.のメンバー、ムン・ヒジュンと電撃結婚。初のアイドルカップルが誕生したと話題になったが、その3ヶ月後に出産したという知らせには、ネットユーザーたちの批判が殺到し、CRAYON POPの解散説まで流れる騒動となった後、脱退を発表した。最近まで家族でバラエティー番組『スーパーマンが帰ってきた』に出演していた。
『Bar Bar Bar(빠빠빠)』MVエピソード
CRAYON POPのメガヒット曲『Bar Bar Bar(빠빠빠)』のミュージックビデオは3種類制作されている。
1つ目のミュージックビデオは、当時、事務所の社長が自らカメラで撮影。街の不良少女、正義の味方のような少女たちがアイドルを目指しているストーリーで制作された。
ヘルメットが出てくるシーンは、実際にヘルメットを買った場所で、当時2つ線の入ったヘルメットを探していたが見つからず。そのため、塗色してもらえないかとお願いしたができないと言われ、結局ビニールテープで対応。その後、楽曲がヒットするやいなや、2本線入りのヘルメットが作られたそうだ。
しかし、この自主制作のミュージックビデオを見たファンから、これはミュージックビデオじゃないと厳しい声が上がり、もう一度ミュージックビデオらしいものを撮ったのだが、それが最も有名なミュージックビデオだ。
CRAYON POP『Bar Bar Bar(빠빠빠)』Story Ver.MV(動画出典:POP CRAYON)
2つ目のMVはダンス主体で構成されている。ソウルにある合法廃墟遊園地”ヨンマランド”で撮影されたのだが、真夏に撮影されたため、衣装が汗でびっしょり濡れてしまい、カットがかかるたびにエアコンのついた車中に駆け込んだそうだ。
遊園地にある遊具は動かなかったので、自分たちの手で動かしている様子が画像に収められている。重すぎるため、動いてもすぐに止まってしまい、カットの連続でかなり大変だったようだ。
しかし本人たちが何よりも大変だったと語ったのは、自分たちのダンスを見ながらスタッフが笑いをこらえていたこと。スタッフたちが笑いをこらえきれず、裏で笑っている様子に、自分たちはそんなにおかしいのかと恥ずかしかったそう。
CRAYON POP『Bar Bar Bar(빠빠빠)』ダンスVer.MV(動画出典:POP CRAYON)
そして楽曲がヒットした後、3つ目のミュージックビデオが制作された。今度はグローバルバージョンだ。歌もリミックスして少し変化を付けている。ソウルオリニ大公園や漢江で撮影が行われたが、その頃はすでにCRAYON POPは誰もが知っている有名人であり周りに気づかれたが、そのまま撮影は続行され、市民の人々の姿もそのまま収められている。
また浮かぶ風船の中にウェイの顔が入っているシーンがあるのだが、当時ウェイがファンから付けられたあだ名の中に、”風船ウェイ”というものがあったため、ミュージックビデオでも取り入れられたそうだ。
そして、このミュージックビデオの制作費がたった38万ウォンだったという話については、1つ目のミュージックビデオ制作費の話で、2つ目、3つ目(ソニー制作)もそこまで多くはかかっていないということが真実だっだ。
CRAYON POP『Bar Bar Bar(빠빠빠)』Global Ver.(動画出典:Danh Nguyen Minh)
議論(ももクロコスチュームコンセプトを盗んだ?)
2013年8月頃、CRAYON POPの特徴とも言えるヘルメットの衣装やゼッケン、振り付けなどが、日本の人気ガールズグループ、ももいろクローバーZのコピーではないかと議論が巻き起こった。
主に指摘されたのが、パフォーマンス開始ポーズ、ヘルメットやトレーニング服の着用、戦隊風色配分、クリスマスツリー衣装など。一部のファンからは、ももいろクローバーZではなく、当時人気アイドルグループの”T-ARA”をオマージュしたとの意見も多い。
所属事務所は模倣疑惑について一貫して否定したが、ネットユーザーの間ではしばらくこの騒動は続いた。
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