9月18日に放送された『知ってるお兄さん』で、人生で初めて満喫した”フレックス”を語ったイ・サンミン。日本のK-POPファンには、タレントとして名を知らせているイ・サンミンだが、実は90年代を代表するヒップホップアーティストだった。
JTBCバラエティー『知ってるお兄さん』のレギュラー出演者としてお馴染みのタレント、イ・サンミン。
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JTBC『知ってるお兄さん』でお馴染みのイ・サンミン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
彼が同番組で披露した過去のエピソードが、最近韓国ネットで話題を集めている。
9月18日に放送された『知ってるお兄さん』には、ヒップホップレーベルAOMGのアーティストが出演。人生で初めて満喫した、”*フレックス”について語った。
*フレックス(FLEX):高価な物を買って”自慢する”あるいは、”衝動買いする”の意味で若者の間で使われている新語
Simon Dominc(サイモンドミニク)は新居を、GRAY(グレー)は中古のブランド時計を購入したと、それぞれ告白。
すると、イ・サンミンが「人生初のフレックスは1994年だった。所属事務所と初めて*精算し、お金を受け取ってそのまま輸入車のディーラーを訪ねた。(気に入った車を)”いくら?”と聞いたら、7900万ウォン(約725万円)だって。その場で購入した」と回想。
*精算︰所属事務所が練習生時代に、育成するために先行投資した分を、デビュー後の収入で回収すること。その経費が回収できて、初めて給与が支払われる。
![イ・サンミン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/09/leesangmin-e1632048282772.jpg)
1994年初清算後、当時高価会社を購入したイ・サンミン(画像出典:JTBC『知ってお兄さん』スクリーンショット)
日本のK-POPファンには、タレントとして知られているイ・サンミンだが、実は90年代を代表するヒップホップアーティストだった。
1994年、当時日本のZOOやTRFをベンチマークしたRoo’Ra(ルーラ)のリーダー兼メインラッパーとしてデビューしたイ・サンミン。
90年代、J-POPのトレンド(男女混合グループ)を真似しつつ、アメリカのヒップホップを取り入れたRoo’Raの戦略は大成功を収める。しかし、1995年に発表した『天上有愛』が、日本のジャニーズグループ、忍者の名曲『お祭り忍者』を盗作したことが発覚し、Roo’Raは活動休止を余儀なくされる。
1996年に活動を再開するも、頻繁なメンバーの入れ替えなどで、以前ほどの人気を取り戻すことはできなかった。
イ・サンミンは後に、プロデューサーへと転向、数々のグループを成功させる。
当時彼が持つ人気と影響力は、まさに今のG-DRAGONに比べても、遜色のないほどだった。
しかし彼は、調子に乗り過ぎた。
カリスマ音楽プロデューサーとして活躍する一方で、飲食業など様々な分野のビジネスに手を広げ、ことごとく失敗。
やがて彼の債務は、69億ウォン(約6億4170万円)にまで膨れ上がっていた。そして”失敗したかつての天才音楽家”、”調子に乗り過ぎた負け犬”などと後ろ指を指されることに‥。
もどかしい日々が続いたある日、彼は”カリスマ音楽プロデューサー”という名声を自ら脱ぎ捨て、お茶目なタレントに変身する。
すると、”失敗した人生を語る愉快なキャラクター”として、テレビ局から引っ張りだこに。ギャランティーをもらっては、借金返済に充てる日々が始まった。
現在は、69億ウォンもあった借金をほぼ返済し、人生の”敗者復活戦”で見事な返り咲きを見せている。
以前、彼は『知ってるお兄さん』でこう語ったことがある。
仕事をもらえる時が幸せ
失敗した時、泣く者は3流だ。失敗した時、我慢する者は2流だ。失敗した時、笑う者が1流だ。
これは人生のどん底から這い上がった、90年代のG-DRAGON、イ・サンミンこそが言える金言である。
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