今春、ドラマ’花様年華’が放送される。初恋の相手と再会し、過去と現在を行き来しながら物語が展開する。そこで’花様年華’という言葉に光を当ててみた。

今春、tvN新土日ドラマ’花様年華’が放送される。美しい初恋が過ぎ、大人になった男女2人が再会して、最も輝く時代の自分と向き合う姿を描いた最後のラブストーリーだ。主演はユ・ジテとイ・ボヨンで、2人の青春期をそれぞれGOT7のジニョンと俳優のチョン・ソニが演じる。

2人は大人になって'花様年華'をやり直すのか?

主演のユ・ジテとイ・ボヨンが大人の恋を見せる。(画像出典:tvN Twitter)

これまで’花様年華’というタイトルで知られるものが2つある。1つは2000年に香港で製作された映画で、もう1つはBTSの’花様年華’シリーズだ。

そもそも’花様年華’という言葉はどんな意味を持つのだろうか。辞書的な意味では、
‘人生で一番美しく幸せな瞬間を表現した言葉、人生の春にたとえられる時期’
とある。

ここで映画’花様年華’のストーリーを確認してみる。新聞社に勤める男と商社で働く女が同じアパートに引っ越してくる。やがて互いの伴侶が不倫関係であることを知り、それ以来頻繁に会うようになった2人にも愛が芽生え始めて……。互いに惹かれ合い、愛し合ったのは、振り返れば長い人生でほんの一瞬の出来事だった。それが、ダイヤモンドのように光輝いた時間=花様年華のようである。

映画'花様年華'ジャケット写真

トニー・レオンの好演が光る映画’花様年華’(C)2000, 2009 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved.

有名人が実生活で不倫が発覚すると、人は容赦なく攻撃の手を緩めないのだが、なぜだか不倫ドラマや映画は非常に多い。日本でも1997年に’失楽園’が大ブームになった。

そして今春放送されるドラマも、おそらく許されぬ愛の物語を’花様年華’と指しているようだ。ただ少し違うのは、若かりし時代にひかれあっていた’あの頃’の’花様年華’と、再び出会い惹かれ合った現在の’花様年華’という、時間を超えて幸せだった時間をなぞるような、重ね合った恋模様が見て取れる。

青年期を演じる2人のイメージカット

青年期を演じるGOT7のジニョンとチョン・ソニのイメージカット(画像出典:tvN Twitter)

ただ一方で、BTSの指すそれは毛色が少し違う。彼らを語る上で、’花様年華’シリーズは欠かせない壮大なストーリーが盛り込まれており、いまだにファンの間では深い考察が繰り広げられている。’花様年華’は2015年の春から青春3部作としてスタート。メンバーそれぞれが本人役で登場し、MVの中で物語を展開させている。おそらくこの物語は、彼らが存在する限り続いていくのではないだろうか。彼らの’今’がその時なのか、そうではないのか……それは、個々の解釈に委ねたい。なぜならこの物語を語ることは、簡単なことではないからだ。

BTS'花様年華'pt.2

BTS’花様年華’pt.2のジャケット写真

青春と呼ぶには時が限られている。だから、’花様年華’の意味は、人の数だけ流れた時間の長さも年齢も違う意味をもっている。
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