過去シャネル(CHANEL)の広告に登場したGDへ多くの悪質なコメントが寄せられたことがある。GDが味わった屈辱やアジア人への軽蔑を振り返る。
G-DRAGON(BIGBANG)がフランスのパリに旅立った。

シャネルのイベントに参加したGD(画像出典:NAVERファッションコミュニティ)
G-DRAGON(以下GD)は17日午後、フランス・パリへ出国した。来る21日(現地時間)、パリで開かれるシャネル(CHANEL)の’2020 S/S オートクチュールショー’に招待されたためだ。
何故シャネルはGDを重用するのか。
シャネルのみならず、世界の高級ファッションブランド業界を二分するフランスとイタリアのブランド各社はアジア市場を好む。
富裕層の拡大によりブランド市場が急成長している中国、若者のブランド消費が急増する韓国、既に成熟した市場を持つ日本..他にも香港や台湾などブランド信奉者が多い地域が東アジアである。視野を広げると、経済が急成長中の東南アジアの新興国も欠かせない。
ブランド各社のアジアマーケティングの担当者には、影響力のあるテイストメーカー(Taste Maker:ファッショントレンドを作るセレブリティ)が必要だ。
そして、シャネルの目にGDが入った。
アジア全域でK-POPの影響力は凄まじい。そのなかでもGDは別格だ。
シャネルのファッション部分CEOであるBruno Pavlovsky氏は、K-POPの影響力に驚いたとの告白とともに、韓国はK-POPを筆頭にドラマや映画、ファッションなどの影響力により’アジア最高の目的地’となると見込んだ。
また彼はGDを、近年シャネルに加わったテイストメイカーのなかでも評価が高く、シャネルのクリエイティブ・ディレクターであるKarl Lagerfeld氏に多くのインスピレーションを与える存在と称えたことがある。
今や故人となったKarl Lagerfeld氏も、GDに対する愛情を惜しまなかった。

GDとKarl Lagerfeld氏(画像出典:NAVERファッションコミュニティ)
※Karl Lagerfeld氏は、2019年2月19日に死去した。享年85歳
(関連記事)G-DRAGON、大物デザイナーの死に「スターは去る」SNS更新
GDとシャネルの縁は2015年からだった。
GDとシャネルの縁は2015年にさかのぼる。
高級カジノをテーマとした2015年 秋/冬 シャネルコレクションのステージに参加して注目を浴びたGDは、以降4年間シャネルを代表するテイストメイカーとして活躍中。

画像出典:NAVERファッションコミュニティ
しかし、Karl Lagerfeld氏と仲良くパーティーに姿を現したり、シャネルのファッションショーやイベントに参加したGDに注目する’西洋の目’は親切なものばかりではなかったようだ。特別なファッションを披露しなければならぬというプレッシャーなのか、派手な格好で会場に現れたGDを’可笑しなヤツ’とあざ笑う人も少なくなかった。
アジアを代表するスーパースターGDは、彼らの目には’花果山から来た孫悟空’に映っていたかも知れない。
シャネルバック広告に人種差別的なコメントが
2017年6月にGDが登場するシャネルバック広告が公開された。
マカオを背景に撮影が行われた同広告は、当時新発売のガブリエルバックの宣伝を目的に制作された。
広告の中で女性アイテムと知られたツイードジャケットを着こなし、バイセクシャルな魅力を放っていたGDに対する評価は悪くなかったが、シャネル広告に登場した’アジア人モデル’に不満と嘲笑をぶちまける人も少なくなかった。
高級と品格を象徴するシャネルというブランドのモデルとして’アジア人’は似合わないとでも思っていたのだろうか。’豚に真珠’とでも目に映っていたのだろうか。
同広告が公開されたシャネルの公式SNSには、多くの悪質なコメントが寄せられた。
「今回の広告はレベルが低すぎ」
「ココシャネルがこの広告を嫌いそう」
「これはシャネルじゃない!フランス万歳!」
「男なの?女なの?」
「こんな下品なシャネルは初めて見る」
「お母さんの服を着たチビみたい」
「アジア人の登場でシャネルの色が無くなった」
※ココシャネル:シャネルの創業者 1971年死去
など、人種差別と軽蔑に満ちた内容だった。
動画出典:Youtube CHANEL
アジアのスーパースターに吹く軽蔑の逆風
長い間世の既得権益とトレンドの中心にいた連中らは、変化を嫌う。
彼らは、変化をもたらすような試みや挑戦をあざ笑い、排斥しようとする。
最近世界的な人気を博するBTS(防弾少年団)の例を見ても、人気を得るほど西から吹いてくるの’軽蔑の逆風’が見て取れる。
中国の古書’西遊記’をご存知だろうか。
美しい猿の王という意味の’美猴王’と自称した孫悟空が、天界に行って自称’斉天大聖’となり天界の王である玉皇大帝を侮辱する。
重い罪を犯した’花果山から来た猿の王’は、お釈迦様により500年間’五指山’に閉じ込められる。身の程知らずの孫悟空を待っていたのは’苛酷な仕置き’だった。
アジア人に対する軽蔑の背景には、いくら優れたセンスと能力を持っていてもアジア人は’釈迦の手のひらにある孫悟空’としか思えないという優越感がある。
GDのフランス行きやシャネルの一員としての活躍は大変嬉しいことだ。
しかし、3年前とさほど変わってないであろう’アジアのスーパースター’への軽蔑が心配だ。
西遊記のタイトルのように、威風堂々な姿で挑戦を続け’西’へ旅するGDにエールを送る。
BIGBANG
BIGBANG(ビッグバン / ハングル 빅뱅)は韓国出身の4人組男性アーティストグループ。
メンバーはG-dragon、TOP、SOL、D-LITE(元メンバーV.Iは2019年3月に芸能界引退)で、YGエンターテインメントに所属している。2006年に韓国でデビュー。メンバーは、MTVコリアの「リアルドキュメンタリーBIGBANG」を通して選ばれた。
2006年デビュー後から若い世代のファッション、トレンドに大きな影響を与えたグループであり、これ以降にデビューするアイドルグループのコンセプトなどにも影響を与えたグループだ。
[su_spacer size=”30″]
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
-
キングの証は誰の手に!?25年5月版 韓国男性アイドル人気決定戦【候補30人】
-
あなたの推しが頂点に輝く瞬間へーー25年5月版 K-POP女性アイドル人気No.1決定戦【候補27人】
-
“この人を好きでよかった”ーー25年5月版 K-POP日本人男性メンバー人気No1.決定戦【候補21人】
-
この人が出たら思わず買っちゃう!あなたが選ぶ、日本の食品CMに出てほしい韓国男性スターは?【候補18人】
-
今月のセンターに輝くのは?25年5月版 K-POP日本人女性メンバー人気No.1決定戦【候補24人】
-
あの感動的な演技から15年・・”ひとつ星”のみなさんが選ぶ、ユン・シユンの代表ドラマは?【候補17作品】
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
n.SSign、スペシャルアルバム「Itty Bitty」で魅せる黒の覚醒――進化した姿に期待高まる
-
21時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ILLIT、3rdミニアルバム「bomb」6月16日リリースーー新たな感性が弾けるカムバック
-
ジャンルを超える最強のスパイス!ホ・ジュノが成功を手助けした韓国ドラマ5選
-
21時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
TWICE ダヒョン、セレクトショップ「Bshop」イベントに出席!(PHOTO9枚)
-
雨の日こそ、おうちシネマーー6月BS・CS放送予定 韓国映画まとめ【全75選】
-
22時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
少女時代 スヨン、セレクトショップ「Bshop」イベントに出席!(PHOTO7枚)
-
22時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
イ・ドンウク、セレクトショップ「Bshop」イベントに出席!(PHOTO5枚)
-
【単独インタビュー】新たな魅力をプラスーーE’LASTが語る「Crazy Train」の誕生と進化
-
【Netflix】逆走に大いに期待!6月1日配信開始する韓国ドラマ「かつての話題作」3選
-
【2888名参加】ENHYPEN ニキが「25年4月版 K-POP日本人男性メンバー人気No.1決定戦」1位に!
-
&TEAM TAKI、日本のファンが選んだ「5月のカレンダー一面を飾ってほしいK-POPナムドル」に選定
-
法廷版アベンジャーズ結成!?イ・ジョンソク×ムン・ガヨン主演tvN新ドラマ「瑞草洞」に注目
-
EXO ベクヒョン & i-dle出演決定!「パク・ボゴムのカンタービレ」第11回ゲストが公開
-
“デビュー前から世界を揺らす”と話題!AHOF、完成度高き新星が7月K-POP界に挑む
-
“切なさ全開の片想い”ーーN.Flying イ・スンヒョプが奏でる「四季の春」OSTに涙
-
梅雨の季節はCSで韓ドラ時間ーー6月に楽しめる韓国ドラマ放送スケジュールまとめ51選
-
話題作が目白押し!6月本国公開予定 ジャンル多彩な最新韓国映画9選
-
来週(5月26日~) BS・CS放送開始「本国で太鼓判」韓国ドラマ5選
-
パク・ボヨン & パク・ジニョンら、tvN新ドラマ「未知のソウル」制作発表会に出席!(PHOTO26枚)
-
チョ・イヒョン×チュ・ヨンウ主演「ギョヌと仙女」、MZ世代の”運命逆行ラブ”に期待高まる!
-
オム・テグ、初の単独MC挑戦!「単純労働:ワークマン外伝」で魅せる意外な一面
-
“ロックサウンドで帰還” ジェジュン、新アルバム「Beauty in Chaos」グローバル1位!
-
ILLIT、3rdミニアルバム「bomb」でカムバック!“コンセプト非公開”の異例プロモが話題に
-
ONEUS ファヌン、初ソロシングル「RADAR」発表!ソロプロジェクトのラストランナーが始動
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。