アイドルとファンを繋ぐコミュニケーションの1つである、ライブ配信。ファンにとっては”推し”を身近に感じられる嬉しいコミュニティーであるが、一方のアイドルにとっては高いリスクも見受けられる。うっかりしたミスが、取り返しのつかないハプニングに化けるからだ。

K-POPファンにとってはおなじみである、アイドルのライブ配信。

アイドルとファンが直接コミュニケーションを取れるとあって、韓国国内だけでなく日本のファンからも人気の高いコミュニケーションツールだ。

韓国では通称”ラバン”と呼ばれ、アイドルの間で盛んに開催されているのだが、最近、アイドルによるラバンでのミスが相次いでいるという。

※ラバン(라방):ライブ放送という意味。”放送”を韓国語で”バンソン”と読むため、”ライブバンソン”の略語として使われている。

fromis_9(プロミスナイン)のイ・セロムはラバン中の発言が議論となった

ラバン中の発言が議論となった、fromis_9(プロミスナイン)のイ・セロム(fromis_9オフィシャルInstagram)

まず、ガールズグループfromis_9(プロミスナイン)のイ・セロム。

彼女は、放送開始直前に「もううんざり」、「早く家に帰らなければならないのに」などと発言したことが議論へと発展している。

これは、配信が始まったことを知らずにメンバーと世間話をしていた時の会話だった。イ・セロムは「コロナ禍で外に出られない状況にうんざりしている」という話をしていただけなのだが、視聴者からは「ファンとコミュニケーションするのはうんざり‥と発言したのではないか」という憶測が広がってしまった。

これに対し彼女は、ファンコミュニティーを通じて釈明文を発表するまでの騒ぎとなってしまった。

ライブ配信中に‥SEVENTEENのメンバー ドギョム

SEVENTEENのメンバー ドギョムもライブ配信中に‥(画像出典:SEVENTEEN公式Twitter)

次に、日本でもブレイク中のボーイズグループ、SEVENTEEN(セブンティーン)でもラバン事故は起きている。このメンバーであるドギョムが、ラバンで見せた”慌てる表情”が話題になっていた。

SEVENTEENの公式V LIVEを通して、ファンとのコミュニケーションを楽しんでいたドギョム。

配信中、他のメンバーが続々と登場したのだが、メンバーのDINO(ディノ)がいきなり「”〇〇姉ちゃん”」という女性を思わせる発言を漏らした。

すると、V LIVEをしていたドギョムの表情が急変。慌ててDINOの方へ手を伸ばし、「それはまずい」と言わんばかりのジェスチャーを送ったのだ。

この様子は、瞬く間に韓国ネットで拡散され、様々な憶測を呼び起こしている。

韓国オンラインコミュニティーには「マネージャー? スタッフ(の名前)?」「なぜ、宿舎に女性がいるの?」と、疑問の声が多数上がっていた。

(関連記事)SEVENTEEN ドギョムのV LIVE中に登場した女性の名前‥広まる憶測

過去、ラバンで失敗したことがある、人気俳優のソンフン

人気俳優のソンフンも過去、ラバンで失敗したことがある(画像出典:ソンフン公式Instagram)

ラバンを楽しむのはアイドルだけではない。韓国俳優もファンとの親睦を深めるためにライブ配信をしている。

2年前の2020年、ラバンを通じてユニークな失態(?)を見せたのが、俳優のソンフンだ。

夜中にインスタグラムを通してライブ配信を始めたソンフン。だが、何の音もせずにソンフンの息づかいだけが聞こえてきたという。お酒に酔ってライブを始めたソンフンは、配信中に寝てしまったという訳だ。

当時、ラバンを見守っていた2000人以上のファンは戸惑いながらも、寝ぼけたことでミスが起きるのではないかと心配していたそうだ。

ソンフンはなかなか目を覚まさず、その間、携帯電話の呼び出し音が鳴り続けていたという。その音で愛犬も騒ぎ始めたのだが、それでもソンフンは深い眠りから覚めることができなかった。それが朝方まで続いたころ、マネージャーと推定される人物が家のドアを開けて入り、ライブを終了させたという。

近年だけでもこのような騒ぎが持ち上がった、芸能人によるラバン事故。

韓国芸能人が配信中に発した”色んな意味で受け取れる言葉”が、ファンからの憶測を呼んでしまい非難を浴びるという結果を招いている。

つまりは、アイドルのうっかりミスであるのだが、これが芸能人として致命傷になりかねないこともある。

ラバンを通じてファンに届けられるのは、ある一面だけだ。

ファンはその前後の状況や会話は見られないため、発せられた意味深な言葉だけがフォーカスされてしまう。さらに、憶測というおまけ付きで拡散までされてしまうのだ。

気軽にファンとコミュニケーションを取れる楽しいツールである反面、一方ではハプニングも多発しているラバン。

身近に感じられるうっかりミスなら”かわいい”で済まされるが、聞き捨てならない発言はいつまでも尾を引いてしまうという、ネガティブな一面もあるようだ。





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