• 教育分野へ地道な寄付活動を続けている、BTS(防弾少年団)のジミン。
  • 今回彼が参加した、故郷・釜山の寄付プロジェクトを通じて、一人の学生が夢を実現させたという。
  • アイドルの夢を追い求め、釜山からソウルに上京したジミンは今、夢を育む若者を応援する側にまわり、善行を続けている。
BTSのジミン

“寄付天使”として知られる、BTSのジミン (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

BTS(防弾少年団)のジミンにまつわる、心温まるニュースが伝えられた。

ジミンが後援金を出した奨学金で勉強に励んでいた学生が、この度、希望する大学に合格したというのだ。

そしてこの学生が「奨学金で学業に熱中することができた。のちに善良な影響力を及ぼす人になる。感謝する」といった内容を盛り込んだ手紙を、「緑の傘子ども財団」の釜山本部に渡したことが明らかになったのである。

ジミンは、“寄付天使”として知られており、これまで多くの寄付を行ってきた。

2021年9月には、ポリオ撲滅基金として、非営利ボランティア団体「国際ロータリー3590地区」に1億ウォン(約1000万円)を寄付。

今年(2023年)2月には、トルコ・シリアを襲った大地震で被害に遭った子どもたちのために、ユニセフ韓国委員会に1億ウォンを寄付している。

中でもジミンは、教育分野への寄付が多く、低所得層の児童福祉や教育環境改善のための善行を地道に続けている。

例えば、故郷の釜山の教育庁、全羅南道教育庁、江原道教育庁にはそれぞれ1億ウォンを寄付。2018年には母校の釜山回東小学校に制服費用を支援し、2020年には同じく母校の釜山芸術高校の全校生徒のために、1200人分の新しい机と椅子を贈っている。

2021年には、自身の誕生日(10月13日)にあわせて、「緑の傘子ども財団」に1億ウォン以上の寄付金を贈り、同財団の高額寄付者の集まりである“グリーンノーブルクラブ”の会員として名を連ねた。

BTSジミン

釜山出身のジミンは、母校にも寄付を行っている (画像出典:BTS 公式Facebook)

今回のニュースで伝えられた奨学金というのは、「緑の傘子ども財団」の釜山本部と釜山日報が行った母校支援プロジェクト『ありがとうございます、先輩!』によるもの。

これは、昨今問題となっている釜山地域の教育格差を解消するためのプロジェクトで、寄付に参加したのは、企業の代表取締役や病院の院長など釜山出身の先輩方10名。その内の一人がジミンである。

先輩方からの後援金の総額は、1億9300万ウォン。

釜山の学生288人への奨学金や学費支援、老朽化した学校備品の交換や、勉強に必要な物品支援など、平等な教育環境づくりのために使用されている。

財団の釜山本部によると、今回のプロジェクトが成功裏に終わったことで、来年は他の地域への推進も検討されており、今回参加できなかった卒業生が、今後のプロジェクトに参加意思を伝えるなど関心が寄せられているという。

このプロジェクトでは、釜山の学校を卒業した先輩たちが母校に奨学後援金を贈り、それを通じて平等な教育機会を保障された後輩たちが健やかに成長していくという、社会的な好循環の構造をつくることも目標としている。

寄付という金銭面でのサポートが受けられれば、夢を諦めかけていた若者たちが、再び夢を育ませることもでき得るからだ。

釜山で生まれ育ったジミンも、アイドルになるという夢を叶えるべく、ソウルに単身上京してきた少年だった。

そんなジミンが、今度は夢を育む若者の「あしながおじさん」となり、若者たちを支援。

彼も参加した寄付プロジェクトを通じて、希望大学に合格という願いを叶えた学生のニュースは、教育分野に地道な寄付を続けているジミンの善行を伝えるとともに、世間に良い影響力を与えている。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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