世界的なアーティストとして、日々目まぐるしい進化を見せているBTS(防弾少年団)。最近、彼らが見せた2つのアクションから、現在のステータスと強い自信が垣間見えた。

人気や知名度が響き渡った範囲によって、”国内トップの~”、”アジアを震わせる~”、”世界的な~”などのキャッチコピーが付く。

BTS(防弾少年団)は、2016年を起点に韓国のトップアイドルに躍り出ると、瞬く間にアジアを席巻。2020年から、とうとう”世界的な~”の付くアーティストとなった。

 

世界的人気を誇る7人組ボーイズグループ、BTS

世界的人気を誇る7人組ボーイズグループ、BTS。(画像出典:BTS公式Twitter)

今年も『Dynamite』に続き、『Butter』が米ビルボードメインチャート”Hot 100″で、7週連続1位の偉業を成し遂げるなど、その勢いはとどまることを知らない。

彼らはもはや、”本拠地=韓国”という概念に縛られる必要も、韓国ファンへの特別な配慮を強いられる事もなくなっている。

そう、BTSは国籍と事務所の所在地だけが”韓国”のアーティストなのだ。

音楽ファンを驚かせたBTSの”自信”

グループとしてのブランドパワーは言うまでもないが、各メンバーのブランド力も強い。

個々のメンバーが持つ人気や知名度は、K-POP界で活躍する人気アイドルグループを軽々と飛び越え、その経済的価値は、”企業レベル”と言っても過言ではない。

いわばBTSは、7つの巨大企業の融合体である。

そんな彼らの、強い自信の表れとも言える2つの行動が、現在話題となっている。

まず、韓国で開かれる年末恒例の授賞式に参加しないという発表だ。

2019年以来2度目の長期休暇に入っている、BTS

年末授賞式は参加せず、2019年以来2度目の長期休暇に入っている、BTS。(画像出典:YouTube Mnet K-POPキャプチャー)

直接明言したわけではないが、去る12月6日、BTSの所属事務所であるBIGHIT MUSIC(ビッグヒットミュージック)は、公式SNSで「BTSは今年の公式スケジュールを全て終え、2019年以来2度目の長期休暇に入る」と伝え、年末授賞式への不参加を明らかにする。

休暇期間は、来年1月にアメリカで開かれる『グラミー賞授賞式』まで続くと見られる(本授賞式は1月31日)。

BTSは”世界のポップシーンの主人公”

注目すべき点は、BTSが年末授賞式に参加しないのは、デビュー以来初めてという事実だ。

K-POP界の”絶対的1強”と称されている”主人公”が、1年を締めくくる一大イベントに参加しないということ‥これは、各テレビ局やメディアが、最も多くの予算を割くであろう年末授賞式という価値ある番組に、国内音楽シーンの”主人公”が「出る必要性を感じないと判断した」という、意義を持つのである。

なぜなら、BTSは”K-POPの主人公”ではなく、”世界のポップシーンの主人公”だから。韓国のテレビ局やメディアがもたらすベネフィットと休暇を天秤にかけた結果、”休むほうがマシ”だったのだろう。

BTSには”人気の格差”がないという確信

そしてもう1つ、BTSの強い自信をうかがわせた行動が、インスタグラムの個人アカウント開設だ。

メンバー個人のインスタグラムを開設したBTS

メンバー個人のインスタグラムを開設したBTS。(画像出典:RM、ジン、SUGA、J-HOPE、ジミン、V、ジョングク公式Instagram)

もちろん「個人アカウントを作って何か問題が?」と反問する人もいると思うが、注目すべき点は、そのタイミングである。

BTSメンバーは来年から、順次入隊が予想されている。最年長のジンから最年少のジョングクまで、すでに韓国の兵役法が定める”入隊対象者”だ。

入隊によるグループ内の欠員が発生する数年間にも、揺るぎない人気と知名度をキープし続けるためには、個人ブランドの育成は必要不可欠となる。

その一環として今回、個人アカウントを開設したと思われる。さらにそれができるのは、BTSには他グループに見られる、”人気の格差”がないからだろう。

アイドルグループの個人アカウント開設は、ややもすれば、メンバー同士の不和の理由になり得る。

飛びぬけて人気のあるメンバーには、たくさんのオファーが来る→知名度が上がる→新たな仕事が舞い込むという、プラスのループが生まれるが、他メンバーとの人気の差は広がる一方だ。その差が大きくなればなるほど、チーム分裂の種となったシーンは、過去に何度も目撃されている。

その点彼らは、誰か一人だけが会社からごり押しされていたり、多忙を極めたりという事態はない。

すなわちBTS側は、”チーム内格差”がないことを確信したからこそ、個人アカウント開設に踏み切ったのである。

***

BTSの強い自信に「テレビ局とメディアに依存しないなんて、度胸あるね」「天狗になってるのでは?」などと、嫌味を言うつもりはまったくない。むしろ、自信を持って当たり前だと言ってあげたい。

韓国のテレビ局やメディアからの冷遇に耐えながら、BTSというグループを”最も理想的なアイドルグループ”に作り上げた7人のメンバーは、”世界の音楽シーンの主人公”としての恩恵を享受し、自分の”カラー”を存分に発揮する権利を持っているのだから。




BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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