複数の韓国メディアが、犯罪の嫌疑を持たれている韓国男性の場合、捜査機関の責任者の要請があれば、入隊の延期が可能になったというニュースを伝えているなか、BIGBANG(ビッグバン)の元メンバー、V.Iの写真と名前を使用している。V.Iの入隊は本当に”逃亡入隊”なのか・・?

入隊中の被告人。

“バーニングサン・スキャンダル”により、明るみになった様々な疑惑に対して、韓国の司法当局から9つの嫌疑をかけられたBIGBANG(ビッグバン)の元メンバー、V.I(韓国活動名:スンリ)。

BIGBANGの元メンバー、V.I

2020年3月9日に入隊したBIGBANGの元メンバー、V.I(画像出典:©TOPSTAR NEWS)

彼の嫌疑内容を見てみると、1つの事件に対して複数の嫌疑がもたれていることもあり、1.売買春の斡旋、本人の買春(性売買処罰法違反の嫌疑)、2.法人のお金を、株主の許可なしに使用(刑法、特定経済犯罪加重処罰法違反の嫌疑)、3.女性の裸体写真を、違法に流布(性暴力処罰法違反)、4.一般飲食店として申告した店を、クラブとして運営(食品衛生法違反)、5.証拠隠滅教唆(きょうさ)と、主に5つである。

V.Iは2019年に立件され、一般人という身分で検察の調査を受けるも、2020年3月9日に入隊している。それは、韓国の兵役法で定める入隊延期ができる事由が、V.Iにはないためだ。すなわち、法による”やむを得ない入隊”であるわけだ。

しかし、韓国の世論はなぜか「V.Iが逃亡入隊をした」「裁判を妨げる連中がいる」など、でたらめな”陰謀論”を妄信している人が多い。

インターネットに溢れるニュースを鵜呑みにしている人が多いため、韓国兵務庁が彼の入隊が迫っていた事実を見落としている可能性があるとしても、韓国メディアまでもが、”逃亡入隊”とほのめかす見出しと写真を使用していることは、非常に問題である。

6月28日、韓国の5大日刊紙の一つである『中央日報』は、インターネット版に「”バーニングサン”議論中入隊・・V.Iのような”捜査中入隊ラン”を防ぐ」という見出しの記事を掲載した。もちろん、記事のサムネイルもV.Iであり、本文中に使用された写真もV.Iだ。

“捜査中入隊ラン”のラン(RUN)は、”逃亡する”という意味で、あたかもV.Iが、捜査と裁判から逃れるために”入隊”というカードを選んだかのような内容になっている。

しかし、厳密にいうとV.Iは”逃亡入隊”ではない。

韓国兵務庁は、同年2月「V.Iの捜査が終了したことにより、公正な兵役義務のための入隊通知書を発送した」と明かしており、V.Iは”適齢期”になったために入隊しただけだ。

中央日報の同記事は「犯罪の嫌疑を持たれている男性の場合、捜査機関の責任者の要請があれば、入隊の延期が可能になった」という内容であるが、その一例としてV.Iの事例が紹介されている。

問題は、法の不備を個人のモラル問題へ責任転嫁している国と、メディアの姿勢だ。再三繰り返すが、国がV.Iに対して兵役義務を果たすよう命じたための入隊であり、彼が自ら望んだのではない。

残念ながら、今回の法改正を伝えている多くの韓国メディアが、V.Iの写真と名前を使っている。韓国人にとってV.Iは、”逃亡入隊”の意味を理解するにあたって、最も象徴性を持つ人物となってしまった。

確かに、韓国社会に大きな波紋を呼んだ人物である。罪があれば、裁かれて当然であるが、ありもしない”モラルの無さ”をねつ造してはならない。

もし”逃亡入隊”であれば、それは、韓国兵務庁がさせた”逃亡”なのではないだろうか?

これは韓国社会が、V.Iをあまりにも手荒く扱っているという現実が、垣間見える”出来事”だ。




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