今年、完全体として見事に復活した人気アイドルグループ、2PM(トゥーピーエム)。昨今は、メンバーの個人活動が目立っているが、”2PM”という自負心とアイデンティティーは、しっかりと胸に刻まれているようだ。

現在、2PM(トゥーピーエム)メンバー、オク・テギョンが出演中の時代劇ドラマ『御史とジョイ(tvN)』。

2PMメンバーオク・テギョンが出演している時代劇ドラマtvN『御史とジョイ』

2PMメンバー、オク・テギョンが出演している時代劇ドラマ、tvN『御史とジョイ』。(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:tvN)

11月8日から放送を開始した本作は、御史になったイオン(オク・テギョン扮)と、既別(バツイチ)夫人ジョイ(キム・ヘユン扮)のアンサンブルが絶妙だとして、コミック時代劇として好評を得ている。

*御史(ぎょし):古代中国の官名。古くは君主に近侍する史官であったが、秦代以後には主として官吏の監察に当たった(出典:goo辞書)。

去る12月6日に放送された第9話では、イオンとジョイの再会が描かれ、視聴者の涙を誘った。

*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。

劇中で、極悪非道な世の中を嘆くジョイにイオンが寄り添い「これからは、僕があなたのそばにいるから」と約束する。彼の言葉で、2人はロマンチックな雰囲気に‥そしてイオンは、熱い(?)眼差しで「まず、”我が家”に行こう」とジョイを誘う。

tvN『御史とジョイ』に出演中のオク・テギョン

tvN『御史とジョイ』第9話でジョイ(キム・ヘユン扮)に、熱い(?)眼差しを送るイオン(オク・テギョン扮)。(画像出典:tvN)

この誘いに困惑したジョイは「これまでも、女性に対してこうしてきたの?」と尋ねると、イオンは「僕は生まれてから生涯シングルだ」と慌てて答えるのだった。

イオンが発した「”我が家”に行こう」‥このセリフの後に、2PMの人気曲『我が家(My House/2015)』のサビ部分「家に来て今夜~♪」がBGMとして流れ、その洒落の効いた演出に、韓国ドラマファンから称賛が集まった。

パーティー会場で初めて出会った女性に一目惚れし、”我が家”行きを誘うという内容を盛り込んでいる同曲は、リリースから5年を経た2021年、突如人気が再燃し、音源チャートで”逆走行”を果たす。2PMは、メンバーの入隊中に契約更新や事務所移籍などがあり、「今後、完全体の彼らが見られるのだろうか?」と、不安を感じていたファンも多かった。しかし同曲のヒットが、2PMの完全体復活の”追い風”となる。

2015年にリリースした人気曲『My Housse』

2PMが2015年にリリースした人気曲『My Housse』。(画像出典:YouTube JYP Entertainmentキャプチャー)

時代劇には、多少(?)合わない唐突なパロディーに、韓国の視聴者と2PMファンは「思わず噴いてしまった」と大笑い。SNSやオンラインコミュニティーでは、笑いを意味するハングルの子音”ㅋㅋㅋ(ククク)”で溢れている。

あるネットユーザーは「御史さん、女性を誘う時の眼差しが熱すぎるんじゃないですか? ㅋㅋㅋ」と、テギョンのユーモア溢れる演技を絶賛。また別のネットユーザーは「ジュノは、”我が宮に行こう”で笑いを誘ったのにㅋㅋㅋ」と、ジュノのSNS投稿を共有した。

去る12月3日、2PMのメンバーであるジュノは、自身の主演ドラマ『袖先赤いクットン(MBC)』の撮影現場をSNSに投稿。「*東宮に行こう。9時50分(放送開始時間)、宮の前であなたを待っている」とコメントを添え、2PMファンの笑いを誘った。

*東宮:朝鮮時代、王世子(皇太子)が住んでいた宮殿。ジュノは『袖先赤い‥』で王世子のイ・サン役を演じている。

(関連記事)2PM テギョン vs ジュノ 韓ドラ 時代劇対決!ともにジャンルは’恋愛’だが‥

現在、各局の人気ドラマで俳優として個人活動に力を入れている2PMメンバーだが、2PMという自負心とアイデンティティーは、しっかりと胸に刻まれているようだ。



2PM

2008年9月4日にデビューした韓国の6人組ボーイズグループ2PM。JYPエンターテインメント所属。

Mnetの新人育成番組’熱血男児’で集められたJYPE練習生の新グループ結成までの過酷なトレーニングなどが放送され、デビュー前より注目された。2PMというグループ名の由来は、「1日の中で最も活動的な午後2時に聞きたい音楽」をコンセプトに名付けられた。2009年にメンバーのパク・ジェボム(ハングル 박재범)が脱退したため、現在は6人で活動している。

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