• 韓流ドラマ界で“永遠のドラマ王国”と称されるMBCが、人気復活を懸けて2026年の新作ラインナップを続々と発表している。
  • 『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』などの名作を生んだMBCが、再び存在感を示すべく多彩なジャンルと豪華キャストを投入。
  • 本記事では、2026年放送が予定されている注目のMBCドラマ8作品を厳選してご紹介する。(2025年12月5日現在)

韓流ファンにとってMBCは、いまもなお「永遠のドラマ王国」と呼ばれる存在。

しかし近年は、tvNやJTBCといった総合編成チャンネルの台頭や、Netflix・Disney+などVODプラットフォームの普及により、地上波の王者としての立場が揺らぎつつあるのも事実である。

そんな中、かつて『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』『トンイ』、そして「ハイキック」シリーズといった不朽の名作を生み出したMBCが、再び“ドラマ王国”の名声を取り戻すべく、来年に向けて精力的に新作ラインナップを発表している。

2026年はロマンス、スリラー、アクションなど、幅広いジャンルに実力派キャストを配置した意欲作が並び、停滞気味だった地上波ドラマ界に新たな風を吹き込む一年となりそうだ。

そこで本記事では、2026年に放送予定のMBCドラマから、特に注目したい8作品をご紹介する。(2025年12月5日現在/※編成の都合により放送日時・作品・出演者等に変更が生じる場合がございます)

『判事イ・ハンヨン』(MBC/2026/全14話予定)

1作目は、来年1月2日に放送スタート予定の『判事イ・ハンヨン』(原題:판사 이한영)。チソン、パク・ヒスン、ウォン・ジナという実力派キャストが集結した、新年一作目としてふさわしい“回帰ファンタジー法廷劇”である。

来年1月2日に放送スタート予定の『判事イ・ハンヨン』(原題:판사 이한영) (画像出典:MBC)

本作は、巨大ローファームの奴隷として生きていた腐敗判事イ・ハンヨンが、ある日突然10年前に戻り、これまでとは異なる選択を重ねながら巨悪を痛快に制裁していく物語を描く。

復讐劇の緊張感と法廷物の知的なサスペンスが融合し、時間を巻き戻した主人公がどのように未来を塗り替えるのか、強い没入感を誘う構成となっている。

現在放送中の『この川には月が流れる』(原題:이강에는 달이 흐른다)の後続として編成され、作品のバトンを受け継ぐ形で新年のMBC金土枠を盛り上げる見込みである。

また、主演のチソンがMBCドラマに出演するのは『キルミー・ヒールミー』以来、実に11年ぶりであり、その復帰は韓国ドラマ界の視線を大きく集めている。

●韓国放送期間:2026年1月2日~2026年2月14日予定
●ジャンル:法廷/ファンタジー
●キャスト:チソン、パク・ヒスン、ウォン・ジナ 他

YouTube動画出典:MBCdrama

『きらびやかな君の季節に』(MBC/2026/全12話予定)

来年放送を予定している『きらびやかな君の季節に』(原題:찬란한 너의 계절에)は、イ・ソンギョンとチェ・ジョンヒョプが主演を務める、温度差のある二人が運命のように出会うヒーリング系ロマンス。

来年放送予定の『きらびやかな君の季節に』(原題:찬란한 너의 계절에)で主演を務めるチェ・ジョンヒョプ(左)とイ・ソンギョン(右) (画像出典:©TOPSTAR NEWS)

物語は、毎日が夏休みのように自由で陽光のような温かさを持つ男性と、自らを冬の殻に閉じ込めたまま心の時間が止まってしまった女性が出会い、凍りついた季節を少しずつ溶かしていく予測不能のロマンスを描く。

イ・ソンギョンにとって本作は、MBC水木ミニシリーズ『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』以来、実に9年ぶりとなるMBCドラマ復帰作であり、彼女の再登板は放送前から大きな期待を集めている。

一方、チェ・ジョンヒョプはMBCドラマ初主演という新たな挑戦に臨み、国内外で存在感を高めてきた柔らかな演技力で視聴者を魅了することが予想される。

脚本を手掛けるのは『彼女はキレイだった』(MBC/2015)、『30だけど17です』(SBS/2018)などロマンス名作を生み出してきたチョ・ソンヒで、再び心温まる名作の誕生を予感させている。

●韓国放送予定:2026年
●ジャンル:ロマンス/ミステリー
●キャスト:イ・ソンギョン、チェ・ジョンヒョプ 他

『パーフェクト・クラウン』(MBC/2026/全12話予定)

3作目『パーフェクト・クラウン』は、IU、ビョン・ウソク、ノ・サンヒョン、コン・スンヨンという豪華キャストが集結した、2026年の注目度筆頭のMBCラブコメディ。

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来年4月に放送が予定されているMBC『パーフェクト・クラウン』(画像出典:MBC DRAMA公式X)

物語の舞台は、王室が現代まで存続しているという架空の21世紀の韓国。称号のみを持つ気ままな王子と、韓国最大財閥の令嬢という、身分も価値観も異なる二人が織りなす恋模様を軽やかかつ華やかに描く。

本作はDisney+での配信も決定しており、地上波とOTTの双方で話題をさらうことが確実視されている。

また、IUとコン・スンヨンにとってはデビュー後初のMBCドラマ出演となり、その新鮮な組み合わせと化学反応にも大きな期待が寄せられている。

お茶の間と配信プラットフォームの両方を盛り上げる一作として、2026年の韓国ドラマ界を象徴する話題作になることが予想される。

●韓国放送予定:2026年4月
●ジャンル:ラブコメディ
●キャスト:IU、ビョン・ウソク、ノ・サンヒョン、コン・スンヨン 他

『50%』(MBC/2026/全10話予定)

4作目にご紹介する『50%』(原題:오십프로)は、シン・ハギュン、オ・ジョンセ、ホ・ソンテという韓ドラ界を代表する名優3人が共演する、2026年MBCの超注目アクション・コメディ。

MBC新ドラマ『50%』(原題:오십프로)の主演を務めるシン・ハギュン(左)、オ・ジョンセ(真ん中)、ホ・ソンテ(右) (画像出典:©TOPSTAR NEWS)

彼らが演じるのは、一見平凡に見えながらも、かつてはそれぞれの世界で名を馳せた男たち。人生の折り返し地点=50%に差し掛かった彼らが、運命に再び呼び戻され、錆びついた身体と心をもう一度動かしていく姿を描く。

シン・ハギュンは過去に国家情報院のナンバーワン黒要員だったチョン・ホミョン、オ・ジョンセは記憶を失った北朝鮮特殊工作員ポン・ジェスン、そしてホ・ソンテは伝説のヤクザからコンビニオーナーへ転身したカン・ボムリョンを演じる。それぞれの経歴も性格も違う三人が、奇妙なチームワークを築き上げていく過程が最大の見どころである。

また本作は『愛の不時着』(tvN/2019~2020)や『ヴィンチェンツォ』(tvN/2021)など多数のヒット作を生み出してきたヒットメーカー「STUDIO DRAGON」が制作を担当しており、その点でも大きな注目を集めている。MBCが『ビッグマウス』以来、4年ぶりに制作するドラマという点も、期待値をさらに押し上げている。

三人の名優が巻き起こす渋み×ユーモア×アクションの絶妙な化学反応が光る『50%』。2026年の韓国ドラマ界に強烈なインパクトを残す作品となるだろう。

●韓国放送予定:2026年6月
●ジャンル:アクション/コメディ
●キャスト:シン・ハギュン、オ・ジョンセ、ホ・ソンテ 他

『人妻はキラー』(MBC/2026)

5作目は、コン・ヒョジンとチョン・ジュンウォンが主演を務める『人妻はキラー』(原題:유부녀 킬러)をご紹介する。

MBC新ドラマ『人妻はキラー』(原題:유부녀 킬러)の主演コン・ヒョジン(左)とチョン・ジュンウォン(右) (画像出典:©TOPSTAR NEWS)

本作は、同名ウェブ漫画を原作に、世の中で最も殺気立った職業を持つワーキングママが、仕事と家庭の間で奮闘しながらワークライフバランスを死守しようとする姿を痛快に描く。ワーママのリアルとブラックユーモア、そしてスリルが交錯する、新感覚のオフィス×家庭劇として期待が高まっている。

主人公ユ・ボナを演じるのは、ラブコメディの女王コン・ヒョジン。彼女がMBCドラマに出演するのは、『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』以来、実に15年ぶり。

ボナは、営業3チームの部長で産休前は“キングフィッシャー”と恐れられた伝説のスナイパー的存在だったという設定。

一方、ボナの夫クォン・テソン役を務めるのは、今年tvN『いつかは賢いレジデント生活』で知名度を一気に上げたチョン・ジュンウォン。

新聞社記者として働くテソンと、戦場のような会社で奮闘するボナの夫婦関係は、温かさとユーモア、そして時にスリリングな緊張感が入り混じるドラマの軸を作る。

チョン・ジュンウォンにとってMBC初出演作であり、彼の新境地を確認できる作品としても注目される。

●韓国放送予定:2026年下半期
●ジャンル:スリラー
●キャスト:コン・ヒョジン、チョン・ジュンウォン 他

『君のグラウンド』(MBC/2026)

MBC新ドラマ『君のグラウンド』(原題:너의 그라운드)の主演ハン・ヒョジュ(左)とコンミョン(右) (画像出典:©TOPSTAR NEWS)

6作目にご紹介する作品は『君のグラウンド』(原題:너의 그라운드)。

ハン・ヒョジュとコンミョンが主演を務める青春ロマンスで、挫折した若き投手と冷静かつ有能な元弁護士のエージェントが再びグラウンドを目指す物語を描く。

スポーツドラマの熱量と、ヒューマンドラマの繊細な感情線、そしてロマンスが絶妙に入り混じる、2026年MBCの期待作である。

主演のハン・ヒョジュは、本作で大手ローファーム出身のエージェント、ソ・ヒスン役を務める。今年、Netflixオリジナルドラマ『匿名の恋人たち』で全編日本語演技に挑戦し、その演技の幅広さと存在感で大きな話題を呼んだ彼女が、新作ではキャリアウーマンとしての強さと、隠された情熱を併せ持つキャラクターへと挑む。

ハン・ヒョジュの洗練された演技は、物語の軸を確かなものにするだろう。

一方、コンミョンは2年にわたりリハビリ生活を送る元エース左腕投手カン・ヘファンを演じる。

今年はTVING『私が死ぬ一週間前』、tvN『禁酒をお願い』、Netflix『広場』と立て続けに話題作へ出演し、存在感を強めた彼が、本作では再起をかけた青年の葛藤と成長をリアルに体現する。繊細な表現力と爽やかな魅力を兼ね備えたコンミョンならではのキャラクターとして、視聴者の心を掴むに違いない。

挫折の痛み、再生の希望、そして心の距離が近づいていく過程。『君のグラウンド』は、誰もが一度は経験する立ち止まった瞬間を、再び踏み出す勇気へと変えるドラマとなることだろう。

●韓国放送予定:2026年下半期
●ジャンル:スポーツ/青春/ロマンス
●キャスト:ハン・ヒョジュ、コンミョン 他

『ライアー』(MBC/2026)

SBS『浪漫ドクター キム・サブ』のユ・ヨンソクとソ・ヒョンジンが、約10年ぶりに再タッグを組む新作ドラマ『ライアー』(原題:라이어)は、2026年下半期放送予定の心理スリラー。

MBC『ライアー』(原題:라이어)で約10年ぶりにタッグを組むユ・ヨンソク(左)とソ・ヒョンジン(右) (画像出典:©TOPSTAR NEWS)

一つの記憶を巡って全く異なる主張を展開する男女が、真実へ向けて激しく衝突していく物語。これまでに見せてきたロマンスとは一線を画す緊張感あふれる作品となる見通しだ。

ソ・ヒョンジンが演じるのは、芸術中学校の教師カン・ジソン。幼少期に家計が没落したことで、正直であることよりも、他人の嘘を見抜くことのほうが生き残る術だと悟った人物であり、その複雑な人生観が彼女の行動原理となる。

対するユ・ヨンソクは、完璧なスペックを持つ心臓外科専門医ミン・ジュノを演じる。柔和で端正な顔立ち、整った体格、高い知性と優しさまで兼ね備えた非の打ち所のない人物として周囲から信頼を集めるが、同じ記憶をめぐってカン・ジソンと対立し、次第に内面の影が露わになっていく。

一つの記憶の真偽というシンプルな核心を軸にしながらも、人物同士の視点のズレや心理戦、ゆっくりと積み重なる不穏さが物語を牽引する本作。10年ぶりの共演が新たな化学反応を生み、視聴者の期待を大きく高めている。

●韓国放送予定:2026年下半期
●ジャンル:スリラー
●キャスト:ユ・ヨンソク、ソ・ヒョンジン 他

『そうだね、離婚しよう』(MBC/2026)

最後にご紹介する作品は、イ・ミンジョンとキム・ジソクが夫婦役でタッグを組む新作ドラマ『そうだね、離婚しよう』(原題:그래, 이혼하자)。

『そうだね、離婚しよう』(原題:그래, 이혼하자)で夫婦役を演じるイ・ミンジョン(左)とキム・ジソク(右) (画像出典:©TOPSTAR NEWS)

疲れ切った結婚生活に終止符を打とうとするウェディングドレスショップ代表夫婦のリアル離婚体験記を描く作品である。華やかな職場で働きながらも、実際の夫婦関係は限界寸前という皮肉な状況をユーモアとリアリズムを交えて描き、共感と笑いの双方を誘うと注目されている。

本作でイ・ミンジョンは、KBS『一度行ってきました』以来、約6年ぶりに地上波ドラマへ復帰する。

離婚という重いテーマを扱いながらも、悲哀だけでなく結婚と人生の再発見という前向きな要素も盛り込まれており、視聴者それぞれの経験に重ね合わせて楽しめるヒューマンドラマとなる見通しである。

2026年のMBCドラマラインナップの中でも、等身大の夫婦の姿を描き出す本作は幅広い年代に響く作品として期待される。

●韓国放送予定:2026年上半期
●ジャンル:ロマンス
●キャスト:イ・ミンジョン、キム・ジソク 他

ダンミ ニュース部

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