• 韓国の慶州(キョンジュ)市が、アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の開催により注目を浴びています。
  • 日本と歴史的関係がある国家・新羅(しらぎ)の首都で、同国家は度々韓国時代劇に登場してきました。
  • 千年王国と呼ばれた新羅を描いた作品を紹介します。

10月31日と11月1日の両日、韓国の慶州(キョンジュ)市で、アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議が開催されました。

それに伴い、文化遺産が数多く残った日本の京都に例えられることのある慶州市が、日本でも注目を浴びるきっかけに。

同地域は、韓ドラ時代劇の背景になることの多い新羅(しらぎ)の首都があった所。歴史の授業で習ったのを覚えている人は多いのではないでしょうか。

当初は日本と文化的交流が行われるなど、友好的な関係性が続いていましたが、後には対立するようになり事実上断絶状態にまで陥った国。日本と切っても切り離すことのできません。

そこで本記事では、紀元前57年~紀元後935年まで、約1000年もの間存在したことから千年王国と呼ばれる新羅に着目。朝鮮半島史上、最も長く続いた国を舞台した韓ドラ時代劇で、同国家の背景を覗いてみてはいかがでしょうか。

薯童謠 (SBS/2005)

『薯童謠』は、韓国時代劇で初めて百済(くだら)の時代を取り上げた歴史ロマン大作。百済と新羅、そして高句麗(こうくり)が激しく対立していた三国時代の物語で、百済の王子と敵対国である新羅の王女の許されないロマンスをはじめ、彼が百済第30代王になるまでの過程を描いています。

演出を務めたのは、『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)や『イ・サン』(MBC/2007)、『トンイ』(MBC/2010)を世に送り出したことで知られるイ・ビョンフン監督。当時の王宮や村などが再現され、物語の世界観を思う存分満喫できる1作となっています。

●日本で視聴可能なVOD(2025年11月5日現在):FOD、TELASA、ABEMA

画像出典:SBS
薯童謠
時代劇/ロマンス
SBS/2005/全55話

あらすじ

時は、三国時代。百済の王子として誕生したものの、自身の身分を知らずに平民として育ったチャン(チョ・ヒョンジェ扮)。彼は、百済一の技術士モンナス博士(イ・チャンフン扮)のもとに預けられるものの、宮廷の陰謀によりモンナスと新羅へ亡命することに。そしてそこで新羅の姫ソンファ(イ・ボヨン扮)と運命的な出会いを果たし・・。

キャスト

チョ・ヒョンジェ、イ・ボヨン、リュ・ジン、チョン・ソンギョン、キム・ヨンホ 他

最高視聴率・受賞歴など

26.7%

口コミ

「物語が深かった」
「観始めたら止まらない」
「韓国版のロミオとジュリエット」

予告映像


動画出典:アジアプレミアム【公式】アジアPremium

海神 (KBS/2004)

『海神』は、新羅時代における海の伝説的な将軍であるチャン・ボゴの人生をベースに描かれたフュージョン時代劇。『朱蒙(チュモン)』(MBC/2006)を大ヒットへと導いた、ソン・イルグク主演作です。

新羅時代の末期を舞台にした作品で、子どもの頃に奴隷として売られた主人公が、海上王と呼ばれるような偉大な存在になるまでのサクセスストーリーとその成長記が見どころ。政治的陰謀や権力争いに巻き込まれながらも、理想と信念を大切にした熱い男の物語となっています。

●日本で視聴可能なVOD(2025年11月5日現在):Amazon Prime Video、Hulu

画像出典:KBS
海神
時代劇/ロマンス
KBS/2004/全51話

あらすじ

時は9世紀。朝鮮半島の南側、清海で奴隷の身分としてこの読み生まれたクンボク(チェ・スジョン扮)は、自身の身分を恨み、いずれは唐に行って自由に生きることを夢見ていた。そんなある日、海賊が村を襲い・・。

キャスト

チェ・スジョン、チェ・シラ、ソン・イルグク、スエ、キム・フンス 他

最高視聴率・受賞歴など

36.0%

口コミ

「めちゃくちゃハマる作品」
「見応え満載」
「実在の海賊を題材に、歴史と恋愛要素を合わせていて面白かった」

大王の夢~王たちの戦争 (KBS/2012)

『大王の夢~王たちの戦争』は、新羅時代末期に、新羅が三国統一をするまでの過程をドラマチックに描いた作品。当時激しさを増していた権力闘争をはじめ、百済の復興、そして日本との外交や軍事的対立まで史実をふんだんに盛り込みながら物語が展開されます。

また、日本史の授業で登場する“白村江の戦い”もリアリティーたっぷりに描写されており、そこに人間ドラマをプラスして視聴者を魅了。その他、新羅の5人の王がいかにして国を治めたのかまで盛り込まれ、歴史の1ページを覗いているかのような見応えのある仕上がりとなっています。

●日本で視聴可能なVOD(2025年11月5日現在):ABEMA、Hulu

画像出典:KBS
大王の夢~王たちの戦争
時代劇
KBS/2012~2013/全70話

あらすじ

新羅・高句麗・百済の三国時代の朝鮮半島を舞台に、三韓一統を夢みる太宗武烈王と武将キム・ユシンの友情と葛藤を描いた時代劇。

キャスト

チェ・スジョン、キム・ユソク、ホン・ウニ、イ・ヨンア、チョン・ドンファン 他

最高視聴率・受賞歴など

14.0%

口コミ

「すごい分かりやすくて面白かった」
「歴史に対する興味が湧く」
「男くさい作品」

予告映像


動画出典:コンテンツセブン

花郎〈ファラン〉 (KBS/2016)

『花郎〈ファラン〉』は、新羅の全盛期に活躍した新羅第24代王・真興王の時代を背景に描かれたフュージョン青春時代劇。彼が初めて作った花郎を中心に繰り広げられる物語で、現代劇の青春物に近いストーリーが、本格派時代劇に抵抗のある人におすすめの1作です。

パク・ソジュンをはじめ、パク・ヒョンシクやV(BTS)、ミンホ(SHINee)など、イケメンスターが集結したことで大きな話題を呼び、今もなお多くの韓ドラファンから愛されている作品。花郎となった若者たちの成長と友情、恋愛をキラキラと描いています。

●日本で視聴可能なVOD(2025年11月5日現在):Netflix、ABEMA、DMM TV、Hulu、FOD、U-NEXT

画像出典:KBS
花郎〈ファラン〉
ロマンス/時代劇
KBS/2016/全20話

あらすじ

新羅時代を背景に、親友マンムン(イ・グァンス扮)を失くし、彼の妹アロ(コ・アラ扮)を守ることを決意したムミョン(パク・ソジュン扮)と、新羅第24代王の真興王(パク・ヒョンシク扮)が王の親衛隊"花郎"に志願し繰り広げるロマンス時代劇。賤民の村で暮らすムミョンは、親友マンムンの生き別れた家族を探すため都に潜入する。しかし禁軍に追われてしまい、マンムンは命を落としてしまう。一方、真興王は摂政の母、只召太后の命令により密かに暮らしていた。そんなある日、只召太后は美形を誇る親衛隊「花郎」を創成すると宣言。この話を聞いたムミョンは、親友の命を奪った復讐心から、そして真興王は母から王権を奪還するため志願し、花郎として活動していく。

キャスト

パク・ソジュン、コ・アラ、パク・ヒョンシク、チェ・ミンホ(SHINee)、V(BTS) 他

最高視聴率・受賞歴など

最高視聴率13.1%を記録した本作は、年末に行われた「2017KBS演技大賞」で主演パク・ソジュンはネチズン賞に、アンジ医師を演じたチェ・ウォニョンが助演部門に選ばれた。

口コミ

「意外と見やすい時代劇だった」
「花郎のメンバーが豪華すぎてびっくり」
「ストーリーが分かりやすく面白かった」

予告映像


動画出典:ポニーキャニオン WE LOVE K

善徳女王 (MBC/2009)

『善徳女王』は、日本のテレビで再放送が繰り返され、韓ドラ時代劇といえば真っ先に挙げる人も多い大ヒット作。女性として初めて玉座を手に入れた新羅第27代王である善徳女王の一代記を、史実を交えながら描いたイ・ヨウォン主演作です。

コ・ヒョンジョンが演じた権力者であるミシルとの女同士のし烈なバトルをはじめ、キム・ナムギル扮する名将ピダムとの複雑な恋愛模様が大きな視聴ポイント。いずれも韓国で放送当時シンドロームを巻き起こし、多くのドラマファンを魅了したキャラクターです。

●日本で視聴可能なVOD(2025年11月5日現在):FOD、Amazon Prime Video

画像出典:MBC
善徳女王
時代劇
MBC/2009/全62話

あらすじ

美貌を誇るミシル(ユイ/コ・ヒョンジョン扮)は、チンピョン王の正妃マヤ夫人(パク・スジン/ユン・ユソン扮)を誘拐し、殺害しようとする。一方、一命をとりとめたマヤ夫人は、双子の姉妹を出産。しかし「双子を産むと、王族の男が絶える」という言い伝えにより、双子の妹トンマン(ナム・ジヒョン/イ・ヨウォン扮)を侍女のソファ(ソ・ヨンヒ扮)に託すことに。ソファの娘として育ったトンマンはたくましい少女に、そして双子の姉チョンミョン(キム・ユジョン/シン・セギョン/パク・イェジン扮)は、ミシルが権力を増大する中で密かに反撃する機会をうかがっていた・・。

キャスト

イ・ヨウォン、コ・ヒョンジョン、オム・テウン、パク・イェジン、キム・ナムギル 他

最高視聴率・受賞歴など

44.9%

口コミ

「ストーリーがよくできてる」
「何年経っても面白い」
「全てにおいてパーフェクトな韓国時代劇」

予告映像


動画出典:ポニーキャニオン WE LOVE K

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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