来たる9月、韓国ドラマファンにとってはまさに“豊作の秋”。

NetflixやDisney+のオリジナル新作に加え、U-NEXTやLemino、Amazonプライムビデオ、FODなど各VODサービスでも多彩な配信が続々とスタートする。

食欲の秋ならぬ“韓ドラの秋”にふさわしく、日韓同時配信を含む豪華ラインナップは観るほどに満たされる贅沢な味わいを約束。

1カ月休む暇もないほどの作品群に、ファンは“幸せな忙しさ”を実感すること間違いなしだ。

そこで本記事では、2025年9月に各VODで配信開始予定の韓国ドラマ10選をご紹介する。(2025年8月28日現在 / ※各配信媒体の事情により配信日・作品に変更が生じる場合がございます)

Netflix

2025年9月にNetflixで配信開始予定の韓国ドラマは、以下の通り。

『ウンジュンとサンヨン』(Netflix/2025/全15話)

Netflixオリジナルドラマ『ウンジュンとサンヨン』は、キム・ゴウンとパク・ジヒョンが主演を務める注目作。

10代から共に歩んできたウンジュンとサンヨンは、憧れと嫉妬、そして愛憎が入り混じる関係を20代、30代と積み重ねていく。しかしやがて取り返しのつかない溝が生まれ、二人は遠ざかってしまう。

そして42歳になったウンジュンに、重い病を患ったサンヨンから「最期の旅に同行してほしい」という予期せぬ願いが届く。二人の間に交錯するのは、長年の友情の記憶と、言葉にできなかった感情の残響･･。

人とのつながりの意味や、人生における選択の重さを静かに問いかける本作は、観る者に深い余韻を残す一作となりそうだ。

●日本配信情報：Netflix/2025年9月12日(金)
●配信ページ：https://www.netflix.com/title/81687253

Disney+

2025年9月にDisney+で配信開始予定の韓国ドラマは、以下の通り。

『北極星』(STAR/2025/全9話)

1作目は、STARオリジナルとして配信される注目作『北極星』だ。

主演は、トップスターのカン・ドンウォンとチョン・ジヒョン。韓国ドラマ界を代表する二人の豪華共演が、早くも話題を呼んでいる。

物語は、韓国の女性大統領候補ムンジュと、“秘密”を抱えた脱北者サンホという孤独な二人の出会いから始まる。立場を超えて惹かれ合う“許されぬ愛”と、南北朝鮮に迫る脅威に翻弄される彼らの運命を描き出す、壮大なスペクタクル・ロマンスだ。

特にカン・ドンウォンにとって本作は、ディズニープラスオリジナルへの初出演作であり、さらにSBS『マジック』以来21年ぶりのドラマ出演となるだけに、その存在感と演技への期待は高まるばかり。

迫力あるスケール感と切ない愛の物語が交錯する『北極星』は、この秋必見の話題作となりそうだ。

●日本配信情報：Disney+/2025年9月10日(水)

『偶然見つけたハル』(MBC/2019)

2019年に韓国MBCで放送された『偶然見つけたハル』は、キム・ヘユンとロウンが主演を務め、人気ウェブ漫画を原作にした胸キュンファンタジーロマンス。

放送当時、主に10〜20代の若い層がメイン視聴者で、視聴率はさほど高くはなかったものの、オンラインでの話題性は非常に高く、多くの視聴者に愛された作品だ。

その人気を証明するように『2019 MBC演技大賞』では「視聴者が選んだ今年のドラマ」に選出され、さらに『第15回 ソウルドラマアワード』では韓流ドラマ作品賞優秀賞を受賞。キム・ヘユンとロウンも各授賞式で新人賞を含む数々の栄誉を手にした。

マンガの枠を超えて繰り広げられる甘く切ない青春模様は、今もなお“青春ファンタジーの名作”として語り継がれている。

●日本配信情報：Disney+/2025年9月17日(水)

『先輩、その口紅塗らないで』(JTBC/2021)

3作目は、2021年に韓国JTBCで放送された『先輩、その口紅塗らないで』をご紹介する。

ウォン・ジナとロウンが主演を務めた本作は、化粧品会社を舞台に、コスメブランド「クラール」のマーケティングチームで働く入社3年目のユン・ソンアと、同じ部署に入社したばかりの1年目社員チェ・ヒョンスンの関係を描いたオフィス・ロマンス。

職場という現実的な空間で繰り広げられる二人の甘く切ないやり取りは、多くの視聴者をときめかせた。

特にロウンにとっては、“国民の年下男子”としてのイメージを確立した代表作となり、韓国はもちろん海外でも人気を集めた。

オフィスならではのリアルな人間関係と、心を揺さぶるロマンスの両方を楽しめる名作ラブストーリーといえるだろう。

●日本配信情報：Disney+/2025年9月17日(水)

『濁流』(STAR/2025/全9話)

STARオリジナルドラマ『濁流』は、青く澄んだ景観が一変し濁流へと姿を変えた京江を舞台に描かれるアクション時代劇。

過去を隠してならず者として生きるチャン・シユル、商人を夢見るチェ・ウン、清廉な官吏を志すチョン・チョン。それぞれ異なる道を歩む3人の運命が交錯し、激動の物語が幕を開ける。

主演を務めるのはロウン。これまで“年下男子”や爽やかな青年役で注目を集めてきた彼が、本作では野生剥き出しの荒くれ者チャン・シユルを熱演。荒々しくも強靭な姿を披露し、これまでにない新たな魅力を放つ。

混沌とした時代背景の中、3人の若者はそれぞれの揺るぎない信念を胸に、生き残りをかけた戦いへと挑む。友情、葛藤、そして信念が織り成す重厚な人間ドラマに、視聴者は引き込まれることだろう。

壮大なスケールで描かれる『濁流』は、ロウンの新境地を告げる注目作として期待が高まっている。

●日本配信情報：Disney+/2025年9月26日(金)

Amazonプライムビデオ

2025年9月にAmazonプライムビデオで配信開始予定の韓国ドラマは、以下の通り。

『コンフィデンスマンKR』(TV朝鮮/2025/全12話)

TV朝鮮の週末シリーズとして、9月6日に韓国で放送がスタートする『コンフィデンスマンKR』。

本作はパク・ミニョン、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョクが主演を務め、悪党たちを巧みに出し抜く3人の詐欺師たちの活躍を描いたクライム・エンターテインメントドラマだ。

日本で社会現象を巻き起こした古沢良太氏のオリジナル脚本『コンフィデンスマンJP』シリーズをリメイクした本作は、韓国版ならではのスピード感とドラマチックな展開で新たな魅力を加えている。

パク・ミニョンが演じるのは、鋭い直感と卓越した集中力、さらに知性をも兼ね備えた天才詐欺師ユン・イラン。財閥令嬢という仮面をまといながらも、その華麗な頭脳と大胆な手口でターゲットを翻弄していく。

パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョクとともに繰り広げられる詐欺師チームの駆け引きは、痛快でスリリング。次々と悪党たちを出し抜く巧妙なトリックの数々に、視聴者は最後まで目が離せなくなるだろう。

●日本配信情報：Amazonプライムビデオ/2025年9月6日(土) 22時30分 (※毎週土・日曜日に新エピソードを配信予定)

U-NEXT

2025年9月にU-NEXTで配信開始予定の韓国ドラマは、以下の通り。

『鬼宮』(SBS/2025/全16話)

1作目は、今年4月18日から6月7日まで韓国SBSで放送されていた最新作『鬼宮』をご紹介。

BTOBのユク・ソンジェと宇宙少女のキム・ジヨン(ボナ)が主演を務めた本作は、時代劇のスケール感に、ファンタジーの不思議さ、さらにラブコメディの胸キュン要素を掛け合わせた“三拍子揃った”ドラマとして多くの視聴者を魅了した。

物語は、王家に深い恨みを抱く鬼の呪いに立ち向かう、不思議な力を持つヨリと、悪神カンチョリの数奇な運命を描いていく。ファンタジーならではの世界観と時代劇の重厚さが絶妙に融合し、予測不能の展開を生み出した。

初回から全国視聴率9.2％を記録し、好スタートを切った本作は、最終回で全国最高11％を達成。

時代劇としての重みとロマンティックコメディの軽やかさを両立させたバランスが、多くのファンの心を掴んだ理由といえるだろう。

●日本配信情報：U-NEXT/2025年9月7日(日)

『100番の思い出』(JTBC/2025/全12話)

2作目にご紹介するのは、9月13日より韓国JTBCで放送開始予定の『100番の思い出』。

キム・ダミとシン・イェウンが主演を務め、1980年の韓国を舞台に、バスの案内員として働く二人の女性が育む友情と、一人の男性を巡る切ない初恋を描いたレトロな青春ロマンスだ。

物語の舞台となる1980年代の韓国は、当時の人々の暮らしや街の息遣いが色濃く反映されており、どこか懐かしさを呼び起こすノスタルジックな雰囲気が漂う。温かさと痛みが交錯する青春の日々を背景に、彼女たちの友情と恋心がどのように揺れ動くのかに注目が集まる。

主演のキム・ダミにとっては、大ヒット作『梨泰院クラス』以来5年ぶりのJTBC復帰作という点でも話題を呼んでおり、彼女の新たな一面を垣間見ることができる一作となっている。

●日本配信情報：U-NEXT/2025年9月14日(日)

FOD

2025年9月にFODで配信開始予定の韓国ドラマは、以下の通り。

『マイ・ユース (My Youth)』(JTBC/2025/全12話)

9月5日より韓国JTBCで放送開始予定の最新作『マイ・ユース (My Youth)』は、ソン・ジュンギとチョン・ウヒの豪華共演で注目を集めている。

普通の人生を少し遅れて歩み始めた元人気子役ソンウ・ヘ(ソン・ジュンギ扮)と、人生の挫折を経て芸能マネージャーとして奮闘するソン・ジェヨン(チョン・ウヒ扮)が、再び巡り会うことから物語は動き出す。

過去の栄光や傷を抱えながらも、再会をきっかけに“青春の続きを取り戻そう”とする二人の姿は、切なさと温かさを兼ね備えたヒューマンロマンスとして多くの共感を呼びそうだ。

演出を手掛けるのは、「ユミの細胞たち」シリーズや『知ってるワイフ』(tvN/2018)などを成功に導いたイ・サンヨプ氏。繊細な心理描写と感情表現に定評のある彼の手腕が加わることで、二人の“15年越しの再会ロマンス”はより深い余韻を残す作品になることが期待される。

●日本配信情報：FOD/2025年9月5日(金)
●配信ページ：https://fod.fujitv.co.jp/title/80m9

Lemino

2025年9月にLeminoで配信開始予定の韓国ドラマは、以下の通り。

『労務士ノ・ムジン』(MBC/2025/全10話)

今年5月30日から6月28日までの約1カ月間、韓国MBCで放送された『労務士ノ・ムジン』をご紹介。チョン・ギョンホが主演を務めたコミカル・ファンタジー活劇だ。

物語は、ある出来事をきっかけに幽霊が見えるようになった労務士ノ・ムジンが、労働現場で起きる様々な問題と、幽霊たちが残した切実な願いに耳を傾けながら、“ムジンズ”の仲間とともに奮闘していく姿が描かれている。

ユーモラスでテンポの良い展開の中に、労働者たちの現実的な悩みや社会的テーマが織り込まれ、視聴者に“笑いと共感”を同時に届けた点が特徴。ファンタジー設定と社会派要素を絶妙にミックスさせた、MBCならではの新しいスタイルのヒューマンコメディといえる。

主演のチョン・ギョンホにとっては、2023年に放送された大ヒット作『イルタ・スキャンダル ～恋は特訓コースで～』(tvN)以来、約2年ぶりの主演作。

シリアスとコメディを自在に行き来する彼の安定した演技力が、ノ・ムジンというキャラクターを一層魅力的に彩った。

●日本配信情報：Lemino/2025年9月6日(土) (※毎週土・日曜日 最新話更新予定)