- 第1次韓流ブームが訪れて今年で20年という節目を迎え、2000年代初頭のヒット作が再注目されている。
- 映像が古くセットがチープなど時代を感じる部分が多いが、それをも凌駕するストーリーや演出、演技が魅力だ。
- 長い時を経てもなおドラマファンから支持され色褪せることのないクラシック作品で、11月からCSで放送予定のドラマを紹介する。
2023年も継続トレンドとなっている”Y2K”。“Year 2000”の略語で、2000年代初頭に流行したファッションがZ世代を中心にリバイバルしている状況を指す言葉だが、今年韓流ブームが訪れて20年となる節目を迎え、韓ドラファンの間では当時のヒット作・話題作が熱い視線を浴びている。
最近のドラマのように洗練されておらず、映像も古く、時には小道具やセットがチープに感じることもあるが、それが気にならないほど視聴者を釘付けにするストーリーや演出、役者の熱演が魅力。
また、「韓国ドラマってこういうのだったよね」と思わせてくれる古典的な設定がふんだんに盛り込まれ、多少強引に思える展開も韓流創成期に見漁った人は懐かしさを感じると同時に、その魅力を再認識できるだろう。
反対に、初めて目にした人は、気性の荒いキャラの登場やお決まりの設定など、今ではあまり見ることのなくなった世界観を新鮮に感じるかもしれない。今年『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(Netflix/2022、2023)が壮絶な復讐劇を描いて大ヒットしたが、実はこの題材は韓ドラの定番。近年のヒット作のルーツを知るというのも楽しみ方の1つだ。
そこで本記事では、2000年代序盤に支持を得たドラマを11月から大放出するCSに着目。長い時を経てもなお多くの人に愛され、“クラシックは不滅”という言葉にふさわしいY2K作品を5つ紹介する。
秋の童話
『秋の童話』(KBS2/2000)は、幼い頃から兄妹として過ごしてきたジュンソとウンソの、悲しいラブストーリー。
主人公の子ども時代から丁寧に描かれ、出生の秘密や交通事故、不治の病、三角関係など、2人の純愛を邪魔する定番要素がふんだんに盛り込まれた韓ドラの教科書のような作品だ。
かつてド定番だった設定、会えそうで会えないすれ違いのシーンも満喫できるストーリーとなっており、強く惹かれ合う男女がなかなか結ばれないじれったさが観る者を物語に引き込む。
ソン・ヘギョやソン・スンホンなど、若かりし頃のスターの姿を観ることのできる点も魅力の1つとなっている。

『秋の童話』(画像出典:KBS)
●出演:ソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビン他
●チャンネル名:ホームドラマチャンネル
●放送開始予定日:11月17日
秋の童話(動画出典:YouTube 옛날티비 : KBS Archive)
春のワルツ
『春のワルツ』(KBS2/2006)は、感情を面に出さない若きピアニストのジェハと惹かれ合うヒロインのウニョン、初恋の人ジェハを想い続けるイナ、ジェハのマネージャーで偶然出会ったウニョンに恋をしたフィリップが繰り広げる純愛ラブストーリー。
それぞれの想いが交錯しすれ違う恋の行方をはじめ、徐々に明らかとなっていく隠された過去、菜の花畑など自然を背景にした映像美が見どころとなっている。
ジェハがピアニストという設定だけあって、全編美しいOSTと共に物語が展開。韓ドラお得意のドロドロとした愛憎劇は盛り込みながら、比較的ライトでかつ上品に仕上がっているという印象を受けた視聴者が多い作品だ。

『春のワルツ』(画像出典:KBS)
●出演:ソ・ドヨン、ハン・ヒョジュ、ダニエル・へニー他
●チャンネル名:ホームドラマチャンネル
●放送開始予定日:11月25日
春のワルツ(動画出典:YouTube KBS열린채널:참여티비)
お嬢さまをお願い!
『お嬢さまをお願い!』(KBS2/2009)は、わがまま放題の財閥のお嬢様ヘナが、お金のために彼女に近づき執事になった元ナンバー1ホストのドンチャン、財閥2世で弁護士のテユンと繰り広げる三角関係を描いた物語。
最悪の出会いをした男女が衝突を繰り返しながら徐々に惹かれていく正統派のロマンチックコメディーで、結末は分かっていてもついつい最後まで観てしまう魅力が。
現在はラブコメの女王といえばパク・ミニョンだが、かつてその名をほしいままにしたユン・ウネの活躍が光る1作だ。

『お嬢さまをお願い!』(画像出典:KBS)
●出演:ユン・ウネ、ユン・サンヒョク、チョン・イル他
●チャンネル名:KBS WORLD
●放送開始予定日:11月22日
お嬢さまをお願い!(動画出典:YouTube KBS WORLD TV)
朱蒙
『朱蒙(チュモン)』(MBC/2006)は高句麗を建国した実在する歴史人物、チュモンの生涯を描いた時代劇。
政治に疎く武芸も満足にできないことから、義理の兄にいじめられていた軟弱な王子の朱蒙が、数多くの試練を乗り越え成長していく姿が最大の視聴ポイントで、放送当時韓国では平均視聴率40.9%を記録。驚異的な数字を叩き出したドラマとして有名だ。
また韓ドラ界にフュージョン時代劇という新しい風を吹き込み、全81話からなる長編ものであるにも関わらず、多くの人を最後まで釘付けにした。物語や俳優の演技はさることながら、総製作費400億ウォン(約40億円)が投入された作品は、今見ても遜色ないだろう。

『朱蒙』(画像出典:MBC)
●出演:ソン・イルグク、ハン・へジン、キム・スンス他
●チャンネル名:チャンネル銀河
●放送開始予定日:11月10日
朱蒙(動画出典:YouTube ポニーキャニオン WE LOVE K)
ごめん、愛してる
『ごめん、愛してる』(KBS2/2004)は、幼い頃オーストラリアに養子に出されたものの養父母から捨てられ、ストリートチルドレンとして生きてきたムヒョクが、余命宣告を受けたのをきかっけに祖国に帰って繰り広げる、産みの母と愛する女性に対する深い愛の物語。
韓国で社会現象を巻き起こした作品で、陳腐とも言われてしまうことがある出生の秘密という設定を、圧倒的にドラマチックに描き出しており、愛情に飢えて育ったムヒョクの報われることのない愛に多くの人が涙した。
放送からもう少しで20年が経とうとしているが、いまだドラマファンの間で語り継がれる名作の1つ。中には昔一度観たものの見返す人もいるようで、物語の展開や結末は分かっているのに泣いてしまうという声も。
11月にスタートするドラマではないが、クラシック作品を紹介するうえで抜きにはできない本作も本記事のラインナップにプラスした。放送開始予定日は10月29日。他の作品よりも一足早く始まるためご注意いただきたい。

『ごめん、愛してる』(画像出典:KBS)
●出演:ソ・ジソブ、イム・スジョン、ソ・ジヨン他
●チャンネル名:LaLaTV
●放送開始予定日:10月29日
ごめん、愛してる(動画出典:YouTube 女性チャンネル♪LaLa TV)
編集部おすすめ記事
-
新tvNドラマ「アンダーカバー・ミスホン」、パク・シネが挑む“二つの顔”のレトロオフィス劇
-
Netflixほか 年末年始のイッキ観作品探しの参考に!25年12月第2週 韓国ドラマ話題性ランキングトップ5
-
こんなにときめいていいの?イ・ジュビン×アン・ボヒョン主演「スプリング・フィーバー」春色ロマンス始動!
-
2026年韓国テレビ局の救世主になるのは!? 大物俳優7人の新作ドラマまとめ
-
パク・シネ主演tvN「アンダーカバー・ミスホン」、“問題の上司”ポスター公開!
-
“本日(19日)U-NEXT配信スタート” JTBC「ラブ ミー」、ソ・ヒョンジン×ユ・ジェミョンが紡ぐ家族と再生の物語
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
11時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
Red Velvet ウェンディ、ワールドツアーコンサートのためマレーシアへ出国!(PHOTO11枚)
-
KARA 知英、Kantaショートドラマ「退職やめてキスしない?」トークイベントに登場!(PHOTO24枚)
-
12時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
2026年韓国テレビ局の救世主になるのは!? 大物俳優7人の新作ドラマまとめ
-
12月に見届けたい!ロマンチックな季節のお供「ホワイト胸キュン」韓国ドラマ7選
-
来週(12月22日~)日本のテレビで観られる「本国で高視聴率」韓国ドラマ5選
-
IU、MBC新金土ドラマ「パーフェクト・クラウン」の撮影中に届いた応援に感謝
-
16時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ユ・ヘジン & パク・ジフン、韓国映画「王と生きる男」制作報告会に出席!(PHOTO27枚)
-
カムバック目前のn.SSign、本日(19日)韓国放送の「KBS歌謡祭」で「Funky like me」ステージ先行公開
-
パク・ボゴムの歌声で蘇る名曲!tvN「応答せよ1988」10周年OST公開
-
17時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
Netflix「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」主演イ・ジュノ、誕生日ファンミが先行販売で全席完売
-
パク・シネ主演tvN「アンダーカバー・ミスホン」、“問題の上司”ポスター公開!
-
チソンとパク・ヒスンが描く正義と欲望!MBC「二度目の裁判」グループポスター公開
-
“本日(19日)U-NEXT配信スタート” JTBC「ラブ ミー」、ソ・ヒョンジン×ユ・ジェミョンが紡ぐ家族と再生の物語
-
19時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ク・ギョファン & ムン・ガヨン、韓国映画「もしも私たち」VIP試写会に出席!(PHOTO10枚)
-
19時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ハ・ソユン、韓国映画「もしも私たち」VIP試写会に出席!(PHOTO2枚)
-
19時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ノ・ジョンウィ、韓国映画「もしも私たち」VIP試写会に出席!(PHOTO2枚)
-
こんなにときめいていいの?イ・ジュビン×アン・ボヒョン主演「スプリング・フィーバー」春色ロマンス始動!
-
ソ・ヒョンジンら、JTBC新金曜ドラマ「ラブ ミー」制作発表会に出席!(PHOTO41枚)
-
前進と挑戦の2026年!来年「年男」を迎える1990年生まれ韓国俳優7人の次回作まとめ
-
韓国ドラマの最新トレンドキーワード「既婚者ラブコメ」注目の作品5選
-
2025年の余韻を胸に・・2026年1月K-POPカムバック & リリース情報9選
-
2026年の幕開けは「ヒューマン」が目立つ!1月 本国劇場公開の韓国映画6選
-
ペ・スジ、ブランド「CELINE」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
パク・ボゴム、ブランド「CELINE」のイベントに出席!(PHOTO4枚)
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
NCT ドヨン&キム・ミンハ ‘Fallin” MVU-KISS スヒョン ‘The Soju Fairy’ choleograph movieTWICE ‘Talk that Talk’ Choreography Video (Moving Ver.)miss A出身 Min ‘Hit Me Up (ft. JMIN)’ MVWanna One出身 キム・ジェファン ‘BACK THEN’ MVONEUS ‘Same Scent’ MVDUSTIN ‘CRAZY’ MVNU’EST ベクホ ‘Savior’ MV


ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。