- 韓ドラ界は昨年から、男性同士の恋を題材にしたBL作品が熱い視線を浴びている。
- これまで一部のコアなファンに親しまれていたジャンルだが、すっかり市民権を得ている状況だ。
- ヒットした『セマンティックエラー』(WATCHA/2022)と、『俺は恋愛なんか求めてない!』(TVING/2023)を天秤にかけてその魅力を紹介する。
韓国ドラマといえばロマンスものが絶大な支持を得ているが、同じ恋愛ものでも特に昨年からは、男性同士の恋模様を描いたBL作品が注目を浴び始めた。“BLもの=タイ”というイメージを覆す勢いで、本国はもちろん日本にもすでに魅了されたドラマファンが。
日本のドラマ界も数年前から同様の気配を見せており、『おっさんずラブ』(テレビ朝日/2018)や、『消えた初恋』(テレビ朝日/2021)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系/2020)など大きな話題となった作品も。
こういった国内での動きから2021年5月、株式会社vivianeがBLもの愛好者を対象に好きな理由についてアンケート調査を実施。” 自分の性と切り離して楽しむことができるから” が1位という結果に。性の呪縛から自由になれる世界観が大きな魅力となっているようだ。また2位には、”イケメンがたくさん登場するから”という意見が上がっている。
しかし、周囲にBL作品好きか公表している人はわずか10%程度。約半数が親しい友人にのみ明かしており、残り40%程度が全く公言していないと回答した。周りの反応を憂慮する人が多いためだが、今後さらに市民権を獲得すれば爆発的に支持される可能性を秘めているジャンルだ。
それだけに、メディアやSNSなどでも取り上げられる機会が増えており、どこまで演出されているのかなど、なにかと気になっている人は多いのではないだろうか。そこで本記事では、そんなBL作品の中でも韓ドラ界で最も熱い視線を浴びた『セマンティックエラー』(WATCHA/2022)と、『俺は恋愛なんか求めてない!』(TVING/2023)を天秤にかけ、両者の魅力を紹介する。
あらすじ
『セマンティックエラー』は、周りから変わり者と言われている工学部のチュ・サンウと、彼とは対照的に、モデルのようなルックスを持ちデザイン科のスターであるチャン・ジェヨンが共にゲーム開発をすることになったのをきかっけに、陰と陽の相反する2人が徐々に惹かれ合うキャンパスロマンス。
小学生が好きな子にわざと意地悪をするかのようなくすぐったいシーンから、分かりやすく嫉妬する姿など、どこか純粋な初恋を彷彿とさせる甘酸っぱさが詰まった青春ものだ。
一方『俺は恋愛なんか求めてない!』は、大企業に勤務し2年目となる青年で、上司の賄賂事件に巻き込まれ停職中のウォニョンと、彼が旅先で出会ったミステリアスな陶芸家テジュンとの、嘘から始まるロマンチックコメディー。
本作も正反対の男性が恋に落ちるという点では『セマンティックエラー』と共通しているが、主人公が社会人で、またテジュンが落ち着いたキャラクター設定となっていることから、爽やかさは残しつつも大人の恋愛に仕上がっている。
原作&人気
『セマンティックエラー』は、2018年にRIDIBOOKS(韓国の電子書籍プラットフォーム)のBL小説部門で大賞に輝き、ウェブ漫画やアニメが製作された超人気コンテンツをドラマ化し、異例の大ヒットを記録した作品。
本国では、配信初日から大反響を呼び、2022年8月にはドラマでは観ることのできなかったシーンを追加した劇場版『セマンティックエラー:ザ・ムービー』が公開され、韓国での観客動員数は5万人を突破。
主に若い世代のコアなファンにだけ支持されていたBLものを、市民権を得るジャンルへと成長させたドラマだ。
また主演を務めたパク・ソハム(元KNK)とパク・ジェチャン(DKZ)は、ドラマへの出演を機に知名度をアップ大ブレイクしている。
一方『俺は恋愛なんか求めてない!』は同名の人気ウェブ漫画が原作で、主演を務めたのはチャ・ソウォンとゴンチャン(B1A4)。『セマンティックエラー』の人気にはやや劣る印象だが、配信期間中には” TV-OTT総合話題性”で2位にランクインしたこともあるほど、多くのドラマファンから注目を浴びた。
Rakuten TVと、アジア最大級の動画配信プラットフォームiQIYIで日韓同時配信され、海外でも熱い視線が注がれており、なんとRakuten TVでは、韓国ドラマ部門で3月~4月に月間1位に輝くなど好成績を残している。また、中国でも大きな支持を得た。
爆発的な人気に後押しされ、スピンオフ版の制作まで決定。今年下半期に撮影に入り来年頭の公開を目標にしているという。
見どころ
『セマンティックエラー』は、男女のロマンスものでも鉄板となっている、真逆の性格を持つサンウとジェヨンがどう恋に発展していくのかが視聴ポイントの1つ。
Danmee(ダンミ)で先日触れたばかりだが、ラブストーリーにおいて絶対に混ざり合うことのないであろう2人の関係性が深まっていく過程や、晴れて結ばれた時のトキメキや感動はひとしお。本作ではそれを存分に楽しむことができる。
【関連記事】視聴者も諦めたカップル・・だから極上の胸キュン「犬猿ロマンス」韓ドラ 5選
一部視聴者の間では、パク・ソハムが193cmなのに対し、パク・ジェチャンが177cmという身長差が絵になるとして胸キュンしたという声も。
『俺は恋愛なんか求めてない!』は、落ち着いた大人の魅力があり積極的なテジュンと、それに反し彼のアプローチになかなか気づかないキュートなウォニョンという組み合わせが魅力。
また演出を担当したのが、大ヒットドラマ『コーヒープリンス1号店』(MBC/2007)の助監督を務めたチャン・イスンPDで、OSTを手掛けているtearlinerも『コーヒープリンス1号店』の音楽を担当したという点がポイントの1つと言えるだろう。
同作といえば、BLコードが盛り込まれ当時大きな話題となった作品。もしかすると観る人によっては、『コーヒープリンス1号店』の香りをほのかに感じることができるかもしれない。
*****
本記事で取り上げた見どころはごく一部。人によって着眼点はもちろん、面白いと感じる部分は異なるだろう。
まだ、作品数が少ないジャンルであるだけに未知数の可能性を秘めたBL作品。まずは本記事で紹介した話題作をご覧になり、あなただけの楽しみ方を見つけてみてはいかがだろうか。韓ドラの新たな魅力を発見できるかもしれない。
『セマンティックエラー』は、WATCHAで独占配信中。全8話構成で1話につき約20分と短いため、あっという間に完走してしまったという人が多い。
『俺は恋愛なんか求めてない!』は、Rakuten TVで配信中。また2023年11月9日にはKNTVで放送がスタートする予定だ。1話30~40分程度で、全10話となっている。
セマンティックエラー(動画出典:YouTube WATCHA JAPAN)
俺は恋愛なんか求めてない!(動画出典:YouTube Rakuten TV〈楽天TV〉公式チャンネル)
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