- ドラマや音楽など韓国文化に対する関心が高まる中、言語を学ぼうとする人が増えている。
- ハングルは朝鮮第4代国王・世宗(セジョン)が、家臣の反対を押し切ってまで創製した文字だ。
- ハングルが作られた背景と、ハングル創製や世宗を題材にしたドラマ及び映画を一部紹介する。
韓国ドラマやK-POPなど韓国文化に対する関心が高まる中、韓国語を勉強する人が増えているようだ。
その際、避けては通れないのがハングル。学習者の最初の関門といえるのではないだろうか。
丸や棒などを組み合わせた記号のような文字で、創製した朝鮮第4代国王・世宗(セジョン)は、偉大な歴史的人物として1万ウォン札に描かれ、観光地で有名な景福宮(キョンボックン)の近くには大きな銅像が建てられている。長い年月を経てもなお称えられており、日本でいう福沢諭吉のように、国民であれば知らない人はいない存在だ。
しかしハングルを作ろうとした当時、彼は臣下から猛反対を受けたのだとか。そんな中、自身の意思を貫いた世宗。韓国の歴史に残る大事件の1つとされているほどの出来事で、数々のドラマや映画の題材となっている。
そこで本記事では、反対を押し切ってまでなぜハングルを創ったのか、またそれを描いたもしくは世宗が主人公の作品を一部紹介する。
ハングル発明まで
世宗がハングルを作ることにしたきかっけや目的は、大きく分けて3つあったと言われている。
その1つが、漢字を読むため。朝鮮時代、ハングルができるまで中国から入ってきた漢字が使用されていたのだが、意味は理解できても読むことができる人が限られていたのだとか。
そこで誰にでも簡単に読めるよう、世宗は発音記号を作ることにしたという。それをハングルで記そうとした。
また、漢字で記載された法律を読むことができないため、意図せず法を犯して罰せられる平民の姿に心を痛めていた世宗は、民が簡単に習得可能な文字の必要性を感じ、ハングル創製に乗り出したと言われている。
そして最後に、朝鮮王朝の正当性をアピールする目的があったのだとか。
ハングルが平民の間で理解されると、高麗(コリョ)を滅亡させ朝鮮を建国したのは天の導きだったという内容の歌集『龍飛御天歌』を刊行。
王朝の交代や高麗の残存勢力を排除しようとする過程で生まれた民の不安を、朝鮮王朝の正当性を主張することで同歌集を通して収拾した。
歴史学者の中では、これがハングル創製の最も大きな狙いだったのではないかと言う人も。
ドラマ
世宗が登場するドラマといえば、『根の深い木-世宗大王の誓い-』(SBS/2011)を思い浮かべる人が多いはず。本国はもちろん、日本でも多くの韓ドラファンに楽しまれた作品として有名だ。

『根の深い木-世宗大王の誓い-』(画像出典:SBS)
主役の世宗役を務めたのは、実力派俳優ハン・ソッキュ。青年期は今を輝くスター、ソン・ジュンギが演じた。
『朝鮮王朝実録』に記されていないハングル創製の過程と作ることにした背景、これに反対した勢力の姿、世宗の苦悩などハングルができるまでの物語が濃密に描かれている。
一方、本格時代劇の本作とは異なり、比較的ライトなタッチで若者にも親しみやすいのが『ポンダンポンダン~王様の恋~』(MBC/2015)。

『ポンダンポンダン~王様の恋~』(画像出典:MBC)
平凡な女子高生が朝鮮時代にタイムスリップし、世宗に数学を教えるというファンタジーロマンスだ。
『根の深い木-世宗大王の誓い-』ほど、ハングルの発明に関する内容は含まれておらずあくまでフィクション作品だが、ラブストーリーが繰り広げられる中、世宗がハングルに尽力した姿が描かれている。
キム・スルギとユン・ドジュン(HIGHLIGHT)の好演が光る1作だ。
映画
スクリーンでは、2019年になんと2作も世宗を題材にした作品が世に輩出された。
1つ目は、『王の願い ハングルの始まり』(2019)。

『王の願い ハングルの始まり』(画像出典:naver movie)
銀幕のスター、ソン・ガンホが独自の文字創生に命を懸けた世宗大王を熱演。特権階級だけでなく、誰でも読み書きすることのできる文字を作ろうとする君主の姿と協力する者たち、それとは逆に反対する臣下とのスリリングな対決や軋轢を描いている。
僧侶がハングルを作ったかのような表現があり本国で歴史歪曲問題が勃発したものの、観客の中にはフィクション作品と位置づけて楽しんだ人もいたようで、ソン・ガンホやパク・ヘイル、故チョン・ミソンさんの演技が高く評価された。
そしてもう1作は、『世宗大王 星を追う者たち』(2019)。前出の『根の深い木-世宗大王の誓い-』から約8年ぶりに、ハン・ソッキュが映画で世宗役を担当した。

『世宗大王 星を追う者たち』(画像出典:naver movie)
世宗に仕えた科学者チョン・ヨンシルを韓国が誇る個性派俳優チェ・ミンシクが演じ、至高のダブルキャストが大きな話題となった作品だ。
ハングルを創ろうとする過程などが描かれる中、天と地ほどの身分の差を超えて特別な絆で結ばれる2人が見どころの1つ。
歴史の1ページを知り、ドラマチックな要素も楽しめる物語となっている。
映画『王の願い ハングルの始まり』予告編(動画出典:シネマトゥデイ)
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
まるで塩キャラメル!9月CS放送で堪能する「大人のロマンス」韓国ドラマ5選
-
アン・ボヒョン、少年のような笑顔!ギルグの魅力あふれるセルカ公開
-
ウ・ドファン、デニム姿で見せた透明な日常!夏夜の静かなときめき
-
“可愛い息子と” CNBLUE イ・ジョンシン、愛犬シンバくんとの日常ショットにファンほっこり
-
「100番の思い出」キム・ジョンヒョン、優しさと余裕を兼ね備えた“あしながおじさん”役で胸キュン予告
-
SS501ユニット”FIVE O ONE”、20周年公演のビハインドと未来への約束
-
GOT7 マーク、新曲「hold still」で描く愛と別れ・・深まる音楽世界に期待高まる
-
idntt初ユニット”unevermet”、「M COUNTDOWN」で鮮烈デビュー!初ステージで観客を魅了
-
BTOB イ・ミンヒョク、圧倒的カリスマ!ソロコンサート「HOOK – WHO : KING」ポスター公開
-
第4次韓流ブームから5年!「韓国ドラマ=Netflixで観る」方程式の誕生に一役買った作品10選
-
AMPERS&ONE、3rdミニアルバム「LOUD & PROUD」でチャート1位&MV1,000万回再生を同時達成
-
200万回再生突破!YOUNG POSSE、新曲「FREESTYLE」で5世代K-POPの中心へ
-
tvN「巫女と彦星」チュ・ヨンウが1位!「25年8月 韓国ドラマ俳優 ブランド評判」ベスト5
-
あの日の感動が再び甦る!9月CSで楽しめる韓国俳優 過去来日イベント3選
-
今年の秋トレンドは大物俳優のテレビ復帰!韓国で話題沸騰 秋の新作ドラマ5選
-
最新作も続々!25年9月に日本の劇場で出会える注目の韓国映画6選
-
日本のテレビ初上陸の便り!9月CSで届けるK-POP公演&韓国バラエティ5選
-
TOMORROW X TOGETHER、Danmeeアンケート「25年7月 K-POPボーイズグループ人気決定戦」1位に
-
イ・ドンウク、JTBC「優しい男の物語」の裏側を公開!淡く染まる静かな午後
-
ハン・ジミン、夏の真昼に咲く笑顔!デイジーのように輝く日常ショット公開
-
YOUNG POSSE、4th EP「Growing Pain pt.1 : FREE」カムバックショーケースに出席!(PHOTO20枚)
-
パク・ミニョン、新ドラマ「コンフィデンスマンKR」で知性×美貌×財力を兼ね備えた“天才詐欺師”に!
-
KBS「トクスリ5兄弟をお願い!」最終回視聴率20.4%!アン・ジェウクが見せた圧倒的存在感
-
母は連続殺人犯、息子は刑事・・コ・ヒョンジョン主演SBSドラマ「カマキリ -殺人者の外出」が描く禁断の心理戦
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。