- JTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』が、日韓共に高い支持を得ている。
- 専業主婦の人生第2幕を描いた作品なのだが、夫の不倫問題がクローズアップされてからはさらに好調だ。
- つい感情移入してしまう構成や、他人の修羅場を覗き見ているかのような展開など、本作が視聴者の心を掴んで離さないトリック(?)をご紹介。

熱い視線を浴びているJTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』(画像出典:JTBC)
JTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』が、熱い視線を浴びている。
本国では、最新話である10話でなんと自己最高視聴率17.9%を記録。日本でもNetflix(ネットフリックス)の“今日のTV番組TOP10(日本)”で3位にランクイン(5月16日付)するなど、多くのドラマファンから支持されているようだ。
物語は、結婚と妊娠を機に医師というキャリアを捨て専業主婦として家族に尽くしてきた女性が、新人研修医として病院に勤務し奮闘、成長していく姿を描いたストーリー。
ドラマのホームページにはこれを一言で、「おばさんの成長」や「チャ・ジョンスクの成長期」と表現し、それが作品の核心だと伝えている。
※この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。
日本の韓ドラファンの中にも、第2の人生にチャレンジする女性の話を期待して見はじめた人は多いのではないだろうか。
しかし途中から夫ソ・イノの不倫問題が徐々に分量を占めるようになり、最近放送された9話と10話ではほぼそれがメインに。
初回放送時から外に女性を作りクズ夫なのは誰の目にも明らかで、何話目かでサクッと取り上げられることは予想できたが、まさか全16話の折り返し地点を過ぎて彼の浮気が大々的にクローズアップされるとは。意外な展開を迎えている。
一見陳腐な内容にも思えるが、演技力に定評のあるオム・ジョンファとキム・ビョンチョルの熱演が手伝ってか面白いと好評だ。冒頭で触れた、視聴率とNetflixでのランキングがそれを証明している。
中でも、浮気をほぼ確信していた彼女が夫を尾行、不倫の事実のみならず相手の女性との間に高校生の子どもまでいることを知ったシーンは、見る者に衝撃を与えた。
娘が軽いけがをしたため不倫相手とソ・イノが病院に駆けつけた場面なのだが、そこではよくある家庭のワンシーンが。「あなたなんとか言ってください」や、「どうしてけがをしたんだ?お父さんに話してみなさい」などという会話が交わされる。
その光景はあまりにも普通で違和感がなく、チャ・ジョンスクにとっては残酷過ぎる現実だった。しかも不倫相手は彼女の大学時代の同級生、現在は勤務する病院で指導を受けている教授だ。
見つからないようそっと隠れ、暗い階段で思わず座り込んで泣き崩れる彼女の姿に涙した人もいるのではないだろうか。
私自身一主婦としてチャ・ジョンスクの置かれた状況や複雑な感情を想像すると、いたたまれない気持ちになり感情移入して号泣(!?)してしまった。

チャ・ジョンスクが夫の不倫と隠し子がいることを知り泣き崩れるシーン(画像出典:JTBC)
どうやら、本作が面白いと支持を得る理由がここにあるようだ。視聴者を物語に没入させる吸引力が強い。
知人や友人など自分の身近で、もしくは自らの身に実際に起こった出来事かのような錯覚を起こす構成や演出となっている。それだけについつい、『医師チャ・ジョンスク』ワールドに引き込まれる。
またそれだけでなく、人の興味をそそる見せ方にも工夫がされているよう。
不倫もののドラマの場合、主人公の女性と視聴者は同じタイミングで夫の秘密を知ることが多い。しかし本作は早い段階で、見る者にその事実が明らかにされていた。
このため人によっては、全貌を知った上で高みの見物をするような感覚を持って視聴できる要素も。
それに加え、まるで隣の家に起こった修羅場を覗いているかのような、見てはいけないものを見る面白さや、他人事だからこそスリリングな展開が楽しめる構成で、ドラマファンを虜にしているという意見もある。
見る人によって様々な楽しみ方ができる『医師チャ・ジョンスク』。一度視聴し始めると、その沼から抜け出せなくなること間違いなしだ。
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