- 韓国の宗教団体、キリスト教福音宣教会(JMS)の実態が大きな波紋を呼び、芸能界に影響を及ぼしている。
- 過去の発言から様々な憶測がされ、「信者ではないか?」と疑惑をかけられる芸能人も。
- JMSに対する世間の強い批判と関心が、“JMS狩り”のような状況を生んでいる。

Netflixのドキュメンタリーシリーズ『すべては神のために:裏切られた信仰』(画像出典:Netflix Korea)
今、韓国では、“JMS”というワードが社会的に大きな関心を集めている。
“JMS”とは、キリスト教福音宣教会のことで、1978年にチョン・ミョンソク総裁が創設した宗教団体である。
3月3日、Netflix(ネットフリックス)のドキュメンタリーシリーズ『すべては神のために:裏切られた信仰』で、女性信者への常習的な性的暴行を繰り返してきたチョン・ミョンソク総裁の実態が取り上げられた。
すると韓国内Netflixの順位1位に上がり、大きな波紋を呼んだ。そしてその影響が今、韓国芸能界へと広がっている。

両親とJMSの関係が議論となった、DKZのギョンユン (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
まず世間をざわつかせたのは、ボーイズグループDKZ(ディーケイジー)のメンバーのギョンユン。
彼の両親が運営しているカフェがJMSの関連施設ではないかという議論が浮上し、両親がJMS信者という疑惑が広がったのだ。
ギョンユン側は「特定団体に対して多くの方々からの情報提供と番組内容を確認するまでは、両親が通っている普通の一般的な教会だと思っており、映像と関連した該当内容に接したこともなく、認知したこともない」と釈明。そして家族が運営していたカフェの営業中止と脱会を明らかにした。
しかし、議論は終わらなかった。彼が過去のインタビューで「おばさんが牧師」と言った発言に注目が集まったのである。
当時彼は「おばさんが牧師で、いつも僕たちのために祈ってくれる」と話したため、今回「家族の宗教のことをよく知らなかった」といった釈明が本当に事実なのか疑問視された。
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過去の発言が注目された、チョン・ガウン (写真提供:©スポーツ韓国)
JMSへの批判が高まるとともに、SNSでは、芸能人の過去の発言に再び注目が集まり始めた。
モデルや女優として活動するチョン・ガウンが、2010年にSBSバラエティー『強心臓』で明かしたエピソードは、JMSに関係しているのではないかと話題になっている。
彼女は昔、ウォーキングを習うためにモデルスクールに通い、そこが「他と違って授業前にいつも祈る時間があって変だった」と話す。
2~3カ月後に「時が来た。先生に会いに行こう」と言われ行った場所には、水着姿の“先生”とたくさんの女性がいたという。
彼女は後日、その“先生”の存在と行った場所が宗教団体だったことを知る。そして、多くの女性が“先生”と呼ばれる教祖から性的な被害を受けたという事実を知り、衝撃を受けたことを明かした。
また、アナウンサー出身のタレント、キム・ソンギョンが、2014年のTV朝鮮時事番組『強敵たち』で、「大学時代にJMSに勧誘されそうになったことがある」と話したエピソードも再注目されている。
当時の放送では「チョン・ミョンソクの好みの女性は、背が高くてぽっちゃりした女性」という字幕が出された。
チョン・ガウンとキム・ソンギョンは、あやうく騒動に巻き込まれるところを回避できたケースとして話題になっているが、韓国メディアのインサイト(insight.co.kr)では「JMS脱会者の暴露」として、数年前の半年間ほど信者だったというA氏の気になる発言を紹介している。
それは「思ったより、JMS信者はあちこちに広がっている。検事、高位な役職にも多い。芸能人もアナウンサーもいた」というもの。
そのため韓国ネットでは「芸能界にJMS信者がいるのではないか」と、様々な芸能人に疑惑の目が向けられ始めているようだ。

JMS信者の疑惑が浮上していた俳優カン・ジソプ (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
最近、JMS信者の疑惑が浮上していた俳優カン・ジソプは、所属事務所が「彼は4~5年前にJMSから脱会した」と明らかにした。
そもそも疑惑が持たれた理由は、彼が昨年(2022年)出演したtvNバラエティー『フリーなドクターM』で、クローゼットにJMSと関連すると見られる、イエス像の額を飾っていることが確認されたからである。
さらに2012年3月16日には、SNSで「今日は私の人生のメンターである先生の誕生日」と書き込んでいたことがネットで注目された。3月16日は、チョン・ミョンソク総裁の誕生日だという。
カン・ジソプは、自身のSNSを通じて「大変な時に本当に純粋な気持ちで祈りたくて行ったところ」とし「一般的なところだと思った。しかし、私が思っていた信仰観と距離のある異質感を感じて離れた。このような醜悪なことがあったことを認知する前に出てきた」と釈明した。
そして、すでに脱会していることを証明するためか、彼は問題になったイエスの額を廃棄した写真をSNSで公開した。ところが、ネットユーザーの批判は止まらなかった。
写真は、背景と思われる部分だけを破ったように見え、イエスの顔が写っていなかったからだ。
これに対し一部では「なぜ、イエスの顔の部分は破らなかったのか」との指摘とともに、脱会自体の偽装疑惑を提起。続く議論にカン・ジソプは、SNSアカウントを削除した。
***
今韓国では、JMSに対する強い批判と関心から「イエス」「クリスチャン」といったワードについてもかなり敏感になっている。“JMS”の名称は「キリスト教福音宣教会」。JMS信者もクリスチャンに含まれるからだ。
しかし敏感になり過ぎたネットユーザーの中には、クリスチャンである芸能人の過去の発言の“洗い出し”を行う人も。普段なら気にも留めない言葉であっても「〇〇も実はJMS信者ではないか?」と結び付けて考える人も出て来ている。
今や韓国芸能界では、“クリスチャン”というだけで信者と疑う、魔女狩りならぬ、“JMS狩り”を生む事態を招いている。
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