6月23日現在、韓国のデジタル音源チャートで、あのBTS(防弾少年団)を脅かす”怖いもの知らず”な新人女性アイドルがいる。彼女たちが目指す高みは一体どこなのだろうか・・。
「尋常ではない」「異様」「常軌を逸している」‥。
これらの意味が類似する言葉が相応しいK-POP新人グループが出現し、世界のK-POPファンを興奮させている。
グループの名は、aespa(エスパ)。昨年11月にSMエンターテインメント(以下、SM)が、満を持して出撃させた4人組新人ガールズグループだ。

SMエンターテインメント所属の4人組ガールズグループaespa(画像出典:aespa公式Twitter)
aespaとは、”Avatar(アバター)”と”Experience(経験)”を掛け合わせた言葉で「別の自我であるアバターであるaeに出会い、新しい経験をする」という意味を持つ。
デビュー後、『Black Mamba』『Forever』『Next Level』と3枚のデジタルシングルを発売しているが、中でも5月17日に発売された最新シングル『Next Level』が、韓国で空前のヒットを記録している。
米ビルボードのメインチャートの1つ『Hot 100』で、4週連続1位を記録したBTS(防弾少年団)の『Butter』を超える大ヒットと評されているほどだ。
6月23日現在、公信力のあるデジタル音源チャートのメロンチャートで、aespaの『Next Level』は、先月21日の発売以来、首位の座を守っていたBTSの『Butter』から1位を奪い取っている。

aespaの『Next Level』はメロンチャート(6月23日)で1位に上り詰めた(画像出典:melon.com)
デビューわずか8カ月の新人による”番狂わせ”とも囁かれる中、「中毒性が半端ない」「説明が要らない! 聴けばわかる」韓国ネットは、概ね納得の空気を漂わせている。
発売して1カ月という、短くない時間が経っており、ファンによる*火力もとっくに落ちているこのタイミングに、むしろファンを増やして韓国ネットの話題をさらっているaespa。
*火力:ファンダムによるサポート。主にCDや音源の大量購入などを言う。
単純に、偶然「曲の受けがよかった」だけなのだろうか? 実は『Next Level』のヒットが持つ意義は非常に大きい。

左から、カリナ、ウィンター、ニンニン、ジゼル(画像出典:asepa公式Twitter)
グループ名でわかるように、aespaのコンセプトは一般の音楽ファンには難しい。
韓国ではBTSのBU(世界観)の成功以来、主に男性アイドルを中心に、独自の世界観を展開するグループが増えている。
世界観があることで、これをファンと共有し、さらにファン同士も結束する効果が生まれる。その反面、一般の人には伝わりにくいため、大衆的な人気の確保が難しいとされる。すなわち、そのグループの世界観が持つ難解なストーリーやシリーズは、ファンにとっては”プレミアム”になるが、一般の人にとっては”内輪ウケの世界”になる。
上述したように、世界観を展開するの男性アイドルが中心で、ファンダムが大きくない女性アイドルにとっては、なかなか真似できないのが現実。
しかしaespaは、”女性アイドル”、”新人”というディスアドバンテージを背負いながら「現実世界の人間と、デジタル世界のアバターの交感や疎通」という、難しい世界観を打ち出した。
新人女性アイドルにとって、この”世界観”戦略は、ややもすればファンも増えなければ、大衆からも背を向けられるリスクを背負う。SMという大型事務所ならではの、果敢な挑戦であり、投資であると思わざるを得ない。
K-POPの重要要素となった”世界観”は、実はBTSがパイオニアではない。その始まりは、SMのイ・スマン総括プロデューサーである。
彼は、2011年から、エクソプラネット(EXOPLANET)という従来にない新たなコンセプトを、EXOを通して展開させており、その”世界観”は今も継続してファンに受け入れられている。
今回、『Next Level』の成功により、ファンダムの急増や大衆的な人気という”二兎”を獲ったaespa。
SMと彼女たちが虎視眈々と目指す高みは、今BTSがいる”席”ではないだろうか。これがaespaが本当に怖い(?)理由なのだ。
aespa『Next Level』MV(動画出典:SMTOWN)
aespa
aespa(エスパ)は、SMエンターテインメント所属のガールズグループとして、Red Velvet(レッドベルベット)以来、6年ぶりにデビューした新人ガールズグループだ。韓国人カリナとウインター、日本人ジゼル、中国人ニンニンの4人で構成されている。
aespaとは、“Avatar X Experience”を表現する“ae”と、両面という意味を持つ英単語“aspect”を結合させている。
2020年11月17日にシングル『Black Mamba』でデビュー。楽曲発表からわずか61日という短期間で、韓国地上波の音楽番組で1位を獲得するという快挙を成し遂げた。
編集部おすすめ記事
-
Kep1er ヒカル、ファンが選ぶ「25年10月K-POP日本人女性メンバー人気No.1」に!
-
憧れのアーティストと会えるチャンス!来週(11/17〜)開催のK-POP来日イベント5選
-
KBS「ミュージックバンク」最新ラインナップ公開!ITZY・CRAVITYらカムバックステージ披露
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
Red Velvet イェリ、「〈ACT 1 : YERIM〉YERIM FAN MEETING IN HONGKONG」のため香港へ出国!(PHOTO4枚)
-
クォン・ウンビ、「WATERBOMB HOCHIMINH」出演のためベトナムへ出国!(PHOTO3枚)
-
待望のカムバック!GINTA × Gangnammae、「JAEMINA」&「Jumpinʼ」11/14全世界同時配信
-
ソ・ヒョンジン主演JTBC「Love Me」台本読み合わせ公開!孤独と再生を描く人生メロに期待高まる
-
パク・ソジュン×ウォン・ジアン、初恋の記憶が甦る・・「ギョンドを待ちながら」ムードフィルム公開
-
今最も視聴者を動かす主人公はイ・ジュノ!「2025年11月 韓国ドラマ俳優 ブランド評判」ベスト5
-
【韓ドラの鉄板】身を滅ぼす危険な恋‥歴代「破滅ロマンス」秀作ドラマ4選
-
気温と一緒に心も揺れる季節・・25年12月CS放送スタート「大人のロマンス」韓国ドラマ7選
-
【沼る VS 微妙】ハマりすぎに要注意!新作韓ドラ「捏造された都市」急展開に賛否の声も
-
憧れのアーティストと会えるチャンス!来週(11/17〜)開催のK-POP来日イベント5選
-
KBS「ミュージックバンク」最新ラインナップ公開!ITZY・CRAVITYらカムバックステージ披露
-
IU & ビョン・ウソク主演「21世紀の大君夫人」、初ビジュアル公開に大反響!
-
低調ムードからの大攻勢へ!韓ドラ王国「tvN」が放つ2026年期待の韓国ドラマ6選
-
シン・ミナ×チュ・ジフン×イ・ジョンソク主演Disney+オリジナル韓ドラ「再婚承認を要求します」スチール公開!
-
まさに覚醒型エンタメの極み!2025年を飾ったディズニープラス(Disney+) 韓国ドラマ6選
-
配信全盛でも輝くCSチャンネル!25年12月スタートの最新韓国ドラマ8選
-
Kep1er ヒカル、ファンが選ぶ「25年10月K-POP日本人女性メンバー人気No.1」に!
-
来週(11月17日~) 日本のテレビで観られる「本国で太鼓判」韓国ドラマ6選
-
ENHYPEN、受験生ENGENEへ心温まる応援メッセージ!”努力の時間は決して無駄じゃない”
-
イム・シワン、深いまなざしの最新ビジュアル公開!モノクロームの世界で漂う静寂のカリスマ
-
Kep1er シャオティン、ピンクの夢の中で輝く誕生日プリンセス!ファンを魅了する透明感
-
ATEEZ、新羅免税店の新モデルに就任!スタイリッシュなスーツ姿で広告ビジュアル公開
-
パク・ジンジュ、映画「ノンストップ2」でスクリーンに帰還!クルーズ客室チーム長に変身
-
イ・ジュニョク & カン・ハンナ、Disney+オリジナル「再婚承認を要求します」で夫婦役として再共演
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。