6月20日に放送されたtvN『驚くべき土曜日..』により、韓国のネットでは、突然”日本の甲冑衣装”が議論となった。人気ドラマ『トッケビ』のキム・シンに扮した子役俳優の衣装に潜められた歴史とは..

日本でもK-POPファンを中心に時折話題となるtvNバラエティー番組『驚くべき土曜日-ドレミマーケット(ハングル:놀라운 토요일-도레미마켓/以下、驚くべき土曜日)』。
名曲の歌詞を聞き正確に書き写すゲームが面白いと好評で、これまで東方神起やSUPER JUNIOR(スーパージュニア)など有名K-POPアイドルが出演し、日本でもSNSやブログなどで紹介されたことがある。

tvNバラエティー番組『驚くべき土曜日‥』

tvNバラエティー番組『驚くべき土曜日‥』ガールズデイのヘリがレギュラー出演している(画像出典:tvN)

しかし、同番組の20日の再放送(VOD)サービスが中断された。ある視聴者が指摘した出演者の衣装問題のためだ。

22日午前、tvNの『驚くべき土曜日』の視聴者掲示板には、20日放送分におけるある出演者の衣装問題を指摘する書き込みが掲載された。その出演者とは、現在日本Netflixでも公開され人気を博しているドラマ『椿の花咲く頃』に出演した子役俳優のキム・ガンフン。同日の放送分でキム・ガンフンは、人気ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』でコン・ユが演じたキム・シンに扮して登場したのだ。

『トッケビ』のキム・シンは、高麗時代(918年~1392年)の武将で、逆謀により命を落とすものの、神妙な力により不老不死の身となった人物で、キム・ガンフンは武将の甲冑を身に纏い、高麗時代のキム・シンを再現。しかし、その甲冑に刻まれていた文字が問題となったようだ。

件の甲冑には”大一大万大吉”という文字が刻まれており、これは日本の安土桃山時代の武将・石田三成(いしだ みつなり)の家紋(※正確には旗印として使用していた言葉)なのである。今回キム・ガンフンの衣装を指摘した視聴者は「豊臣秀吉の側近人物である石田三成の家紋だ」と具体的な史料を基に指摘している。韓国では、朝鮮征伐(1592年)を企み実行した豊臣秀吉へのイメージは良くない、いわば”国辱の象徴”である。『驚くべき土曜日』の制作陣は、そんな高麗時代の武将に屈辱的な歴史を思い出させる日本武将の甲冑を着させたのだ。

子役俳優 キム・ガンフン

子役俳優 キム・ガンフンの甲冑に刻まれている「大一大万大吉」という文字(画像出典:tvN)

指摘した視聴者は続けて「当該放送分に対して放送中止、またはモザイク処理をしてほしい」とし、加えて「謝罪の表現および再発防止」も要求している。

この報せに韓国のネット上では、「恥を知れ!」「呆れた」などと、制作陣の”詰めの甘さ”を糾弾する書き込みがあがる一方で、「そんなの誰が知っているのか? 過去にこだわりすぎるのもうんざり」「日本のものにいちいち神経質になる国民性が恥ずかしい」と、議論にした理由へ疑問や苦言を呈する声も少なくない。



『驚くべき土曜日』の制作陣は「歴史的な重要事実について認知できていなかった点をお詫びをする。なお、この事実を知らせてくれた視聴者の方にも感謝する」とし「甲冑はモザイク処理を加えてVODサービスをする」と発表した。

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