6月に開催される”韓国のゴールデングローブ賞”こと『第56回百想芸術大賞』で主演男優賞にノミネートされたチュ・ジフン(SBS『ハイエナ』)の演技力に関心が寄せられている。彼が歩んできた役者人生とは。

6月の開催を前に日本でも盛り上がりを見せている『第56回百想芸術大賞』。
“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれる本イベントは、映画やドラマを対象に多くの作品の中から名作ドラマ・名俳優が決定する。

2020年、主演男優賞にノミネートされたのは、tvN『愛の不時着』のヒョンビン、JTBC『梨泰院クラス』のパク・ソジュン、SBS『ストーブリーグ』のナムグン・ミン、SBS『ハイエナ』のチュ・ジフン、KBS『椿の花咲く頃』のカン・ハヌルなど、大ヒット作と名俳優が名前を連ねており、歴代級の大激戦が予想されている。

このように『百想芸術大賞』で盛り上がりを見せる中、俳優チュ・ジフンの活躍に関心が寄せられた。

卓越した演技力で国内外から愛されるチュ・ジフン(写真提供:©スポーツ韓国 画像出典:Netflix)

精力的に積み上げたフィルモグラフィー

モデルとして芸能活動をスタートさせたチュ・ジフン。
MBCシチュエーション・コメディー『ノンストップ3』の端役で出演し、2006年のMBCドラマ『宮 -Love in Palace-』(以下『宮』)の イ・シン役で本格的な俳優デビューを果たす。

ドラマ『宮』ではポーカーフェイスに見えて、実は”ツンデレ皇太子”であるイ・シン役を引き受け、一気にスターダムへと駆け上がった。最初は演技力に対して議論されていたが、リアルタイムで演技力が高まる姿を見せている。

翌年にはKBS水木ドラマ『魔王』(2007)でオ・スンハ役を演じる。容易でない役柄を演じられるのか囁かれたが、期待以上に成長した演技を披露した。

その後、映画『西洋骨董洋菓子店アンティーク』(2008)や『キッチン 3人のレシピ』(2009)でスクリーンを賑わせ、『ドン・ジュアン』でミュージカル俳優としてデビューするなど、輝かしい俳優人生を歩んでいた。

人生の転機を越えて急成長

ドラマ、映画、ミュージカルと着実に役者としてもキャリアを積み重ねてきた2009年、向精神薬を投薬した疑いで起訴されたチュ・ジフン。これによりKBSやMBCなどの地上波テレビから『出演禁止芸能人』という、韓国の役者としては致命傷となるレッテルを貼られてしまう。活躍の場を塞がれてしまった彼は、2010年に軍入隊をする。

この出来事が彼の転機になったことは間違いないだろう。
これまでは気品高きクールな役や御曹司役など甘いロマンスが多かったが、再びメディアに戻ってきた彼はこれまでと対極である犯人役や派手なアクションなど、俳優として新境地を開拓する。幅広いジャンルの映画に精力的に出演し演技力を磨いた。

犯罪アクションスリラー映画『アシュラ』(2016)では、初のアクションに挑戦し立体的な演技が輝いたと多くの称賛を浴びた。

映画『暗数殺人』で新しい演技を見せたチュ・ジフン(写真提供:©スポーツ韓国)

続く2018年下半期に公開された『神と共に』、『神と共に-罪と罰』、『暗数殺人』が3連続で輝かしい興行を収めた。『神と共に』シリーズではインパクトのある役柄を見事に消化し大ヒットとなり、『暗数殺人』まで相次いで興行に成功している。この1年で2千万人以上の観客を動員するという快挙を遂げ、”千万役者”にまで登りつめた。

このような中でもチュ・ジフンは「演技の頂点はまだまだ遠い」と謙虚なもので、今後も成長するという意気込みを感じさせている。

誰もが認める演技派俳優へ

スマートに歩んできた俳優人生を一旦リセットし、再出発したチュ・ジフンは精力的に活動することで演技の幅を広げることに成功した。

特にスクリーンでは、これまでに見たことないような新しいチュ・ジフンに会うことができる。

北朝鮮への潜入を命じられた韓国のスパイが命をかけて工作活動をする姿を描く『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(2018)、韓国で実際に起きた連続殺人事件をモチーフに、7人を殺したと告白する殺人犯と翻弄される刑事の攻防を描いたサスペンススリラー『暗数殺人』(2019)と、泥臭い役柄を見事に演じ切り、韓国の映画賞で多数受賞するなど奥深い演技が高く評価されている。日本でも話題と人気をさらった話題作として、映画ファンから愛されている作品だ。

また、韓国版ゾンビ時代劇であるNetflixオリジナルドラマ『キングダム』シリーズでは、アジアをはじめ欧州でも高い評価を受けている。

SBS『ハイエナ』で見せたキスシーンに話題が集まったチュ・ジフン(画像出典:SBS公式サイト)

さらに『第56回百想芸術大賞』を賑わせている、弁護士たちの熾烈なハイエナ式生存記を描いたドラマ『ハイエナ』では、これまで映画で披露してきた重みを捨て、完璧な”緩急調節演技”で新しいキャラクターを完成させた。チュ・ジフンだからこそ魅力的なキャラクターに仕上げられ、”代替不可”と言わせる俳優の力量を見せてくれた。

近年披露された作品だけでもこれだけの幅を広い役どころを演じている。
このようにすべてのキャラクターを完璧にこなすまでに成長し、まるでドラマのようなキャリアと成功を積んだ実力派俳優チュ・ジフン。彼のドラマチックな輝かしい役者人生はこれからも光り輝くはずだ。

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