- 韓国の名女優ユン・ヨジョンが、米Variety誌のインタビューで息子のカミングアウトを初告白。
- LGBTQ+をテーマにした映画『ウェディング・バンケット』出演は、その経験が背景にあるという。
- 保守的な韓国社会への想いや実体験を作品に重ね、共感のメッセージを届けている。

韓国女優ユン・ヨジョン(写真=©TOPSTAR NEWS)
韓国の名女優ユン・ヨジョンが、米メディア・バラエティ(Variety)とのインタビュー(4月16日公開)で、これまで語られることのなかった家族についての告白を行ったと、韓国の複数マスコミが報じている。
ユン・ヨジョンは今回、LGBTQ+をテーマにしたハリウッド映画『ウェディング・バンケット(原題:The Wedding Banquet)』に出演。その理由のひとつとして、長男が2000年に同性愛者であることをカミングアウトした経験が大きく影響していると明かした。
さらにユン・ヨジョンは、ニューヨークで同性婚が合法化された際に、息子の結婚式を家族で挙げたエピソードにも触れた。「韓国では秘密にしていたため、家族全員でニューヨークに行った」と語り、韓国社会におけるLGBTQ+への視線の厳しさを間接的に示唆しているようだ。
「故郷の人々がどんな反応を示すかわからない。もしかしたら本を投げつけられるかもしれない」といった発言も韓国メディアに取り上げられており、彼女が今なおこの告白に葛藤を抱えていることがうかがえる。
『ウェディング・バンケット』は、同性愛者の男性がアメリカ永住権のために偽装結婚を計画するという物語。ユン・ヨジョンは、この映画の登場人物が「韓国社会の保守的な価値観と向き合う自分自身と重なった」とした上「韓国社会の保守的な態度のせいで、このキャラクターが個人的に深く心に響いた」とコメントしたと報じられている。
中でも印象的なのが、映画中で孫に語るセリフ「(君が誰であろうが)私の孫だ」に込めた思いだろう。この言葉は自身の体験から生まれたリアルなものであり、「それは私の実生活から出た言葉だ」と語ったという。このセリフは、監督と経験を共有しながら書いたものであり、彼女は「この言葉が誰かの救いになれば嬉しい」とも語っていた。
映画は2024年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、ワシントン・ポスト紙から「サンダンスで大きな人気を博した」との評価を受けた。バライエティ誌も「アンドリュー・アン監督が原作を面白く、誠実に再解釈した」と紹介しており、ユン・ヨジョンについては「相変わらずのシーン・スティーラー(素晴らしい演技力と独特な個性でシーンを圧倒した俳優)」と評している。ハリウッド・リポーターもまた、彼女の演技が「家族のダイナミックさに温かみを加えている」と好意的に伝えた。
ユン・ヨジョンは1966年にデビューし、長年にわたり第一線で活躍を続けてきた。1974年には歌手チョ・ヨンナムと結婚し二児をもうけたが、1987年に離婚。その後はシングルマザーとして子どもを育てながら、女優業を続けてきた。2021年には『ミナリ』でアカデミー助演女優賞を受賞し、世界的な評価を得ている。
韓国メディアは今回の告白を、単なる家族の話ではなく、「個人の選択と社会のまなざしの間で揺れる人々への静かなメッセージ」として捉えているようだ。韓国において依然としてセンシティブなテーマを、自らの人生と演技を通じて語るその姿勢に、深い共感と賛辞が寄せられているという。
The Wedding Banquet | Official Trailer | Bleecker Street
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
観なきゃ損!7月BS・CSで楽しめる「日本のテレビ初登場」韓国ドラマ4選
-
この夏共演が楽しみな韓ドラのカップル!日本ファンが選んだ1位はパク・ボゴム × キム・ソヒョン
-
【単独インタビュー】In A Minute 一瞬で心を掴む!彼らが見せる感性とパフォーマンスの化学反応
-
韓国テレビ局がため息‥ドラマ業界の地殻変動「Netflixブラックホール」とは
-
2時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
MEOVV ガウォン、ブランド「PRADA」のイベントに出席!(PHOTO4枚)
-
2時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
キム・テリ、ブランド「PRADA」のイベントに出席!(PHOTO3枚)
-
2時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ビョン・ウソク、ブランド「PRADA」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
19時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
LE SSERAFIM カズハ、ブランド「lululemon」のイベントに出席!(PHOTO4枚)
-
n.SSign、特別映像で魅せる“映画級の没入感”・・新作「Itty Bitty」に高まる期待
-
ATEEZ、新ビジュアルで魅せる“余裕と色気”「GOLDEN HOUR : Part.3」コンセプト公開
-
ファンの愛が証明された結果に!Kep1er、5月版K-POPガールズグループ人気ランキングの1位に
-
来週(6月9日~) 日本のテレビで観られる「ハイブリッド・ロマンス」韓国ドラマ4選
-
この夏、心に沁みる恋を・・25年7月BS・CS放送「大人のロマンス」韓国ドラマ7選
-
aespa、決意とエネルギーを込めた1stシングル「Dirty Work」でカムバック!
-
パク・シニャン、ヒョンビンも登場!25年7月日本の劇場で楽しめる韓国映画5選
-
ENHYPEN、ダークな誘惑に染まる・・新曲「Bad Desire」で魅せる新たな世界
-
BABYMONSTER & H2Hも参戦!「2025 SBS歌謡大典 SUMMER」第2弾ラインナップ解禁
-
TXTが3292票獲得!「25年5月版 K-POPボーイズグループ人気決定戦」アンケートで1位
-
SEVENTEEN ホシ & ウジ、初のファンコンサート「WARNING」開催!入隊前の熱いステージ
-
KARA ヨンジ、魅惑のショートカットで圧倒的存在感を放つ
-
ソ・ジソブ & イ・ジュニョク & チュ・ヨンウら、Netflix韓ドラ「広場」の制作発表会に出席!(PHOTO31枚)
-
Red Velvet ウェンディ、SBSパワーFM「ウェンディのヤングストリート」の収録に参加!(PHOTO7枚)
-
USPEER、1stシングルアルバム「SPEED ZONE」デビューショーケースに出席!(PHOTO18枚)
-
“冷徹な野望と青春の恋” チュ・ヨンウ、真逆の二面性で今夏の韓ドラ界を染める
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。