- チュ・ジフン主演の医療ドラマ『トラウマコード』(Netflix/2025)が面白いと話題だ。
- 本国をはじめ各国で熱い反応がみられており、韓ドラ界におけるメディカルドラマを代表する作品の1つになりそうな匂いがしている。
- 命が助かる人が増えれば赤字になることを意味する刺激的なセリフが印象的な話題のシーンと、本作のあらすじを紹介する。
『トラウマコード』(Netflix/2025)が面白いと話題だ。1月24日に一挙公開されたチュ・ジフン主演の医療ドラマだ。
韓ドラのメディカルものといえば、『賢い医師生活』シリーズ(tvN/2020、2021)や『浪漫ドクターキム・サブ』シリーズ(SBS/2016、2020、2023)が絶大なる支持を得ているが、そこに仲間入りをしそうな匂いをプンプンさせている1作。
OTT順位集計サイトのフリックスパトロールが2月2日に発表した情報によると、本国をはじめ全19カ国で1位を獲得しており、まさに“大当たり”という言葉にふさわしい盛り上がりをみせている。シーズン2が出るのか、熱い関心を注ぐ人も多い。
人気の理由は、出演者の熱演をはじめ、クオリティーの高い台本や手に汗握る演出が挙げられるが、韓国における医療現場の実情を描いている点も大きなポイント。命が助かる人が増えれば、赤字になることを意味する刺激的なセリフが、それを代表している。
一体この言葉が何を意味しているのか、本作のあらすじに触れ、話題のシーンを紹介する。
あらすじ
『トラウマコード』は、原題『重症外傷センター』と同名の人気ウェブ漫画を原作にしたドラマで、戦場を駆け回り多くの人の命を救ってきた伝説の天才外科医が韓国大病院に着任して、形骸化した重傷外傷チームをセンターに生まれ変わらせる物語。
様々な事故や理由により病院に運ばれてくる緊急の処置が必要な重症患者の治療を描き、絶体絶命ともいえる状況下で主人公が命を救うことで、重症外傷センターの必要性が誰の目から見ても明らかになっていく。

『トラウマコード』(画像出典:Netflix Korea)
主人公ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン扮)が、部下を救命チームへと育て挙げていく過程や、度肝を抜く方法で次々と患者を助けていく、ヒーローもの顔負けの展開がハラハラせずにはいられない大きな見どころの1つだが、その実績を足掛かりに、一歩ずつ反対勢力を追い詰めていく過程が爽快感抜群。
時にマスコミを利用するなど、自分の見方を増やして周りから固める抜け目のない立ち回りや、適度なブラックさが人間味に溢れ、一度観はじめるとクセになる面白さのある作品だ。
話題のシーン
しかも彼と対立する悪役たちの対比が印象的かつ現実的。冒頭で触れた話題のシーンは、重傷外傷センターに対して批判的な立場に立つ大学病院長と企画調整室長との第2話での会話だ。

瀕死の患者を救い、経費を圧迫するペク・ガンヒョクに焦る大学病院長(画像出典:Netflix Korea)
医師として優れた実力を持つペク・ガンヒョクに関し前者が、「瀕死の患者も救うらしいじゃないか。それだけ金もじゃんじゃん使うということだろ」と、焦った様子で発言。
すると後者が間髪入れずに、「生かせば生かすほど、赤字は雪だるまのように膨れ上がるでしょうね」と、頭が痛いといわんばかりに返す。

人を生かせば活かすほど赤字が増えると発言する企画調整室長(画像出典:Netflix Korea)
配信された分量にすると短く、単なるヴィランズミーティングだと通り過ぎればそこまでだが、人間の命を置いてそろばんをはじく姿が描かれ、アイロニーとも言える韓国医療が抱える現実を映し出した。さらっと発された言葉のなかに、本作のテーマがうかがえるワンシーンだ。
ファンタジーと超現実的問題
すでに第1話から、医療とお金の切っても切り離せない関係性が取り上げられていたが、2話以降さらに拍車がかかり、ヘリコプターを出動させ事故現場に向かうペク・ガンヒョクに対し、病院上層部はそれまでにも増して大騒ぎ。
各役者が適度なコミカルさをプラスして、内容が重くなりすぎないよう役を演じているものの、病院が抱える問題を代弁しているかのような場面が多々登場する。

ファンタジーを実現しようとする主人公(画像出典:Netflix Korea)
ある時は、滑落事故により搬送するまで命がもつか分からない患者をなんとしても助けるため、ヘリコプターからロープを下ろして特殊部隊さながらのアクションで患者の元へ向かい、ある時は大事故による重傷患者を全員救うなど、ある種ファンタジーな側面を持つ主人公に対し、お金を第一に考える超現実的な病院上層部の対比がなんとも印象的。
両極端な両者の描写は、韓国医療の課題を浮き彫りにし、一部ドラマファンからは様々な意見が上がっている。単なるエンターテインメントにおさまらず、自国が抱える問題について、改めて考える機会となったようだ。
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