• イスラエルとインドネシアの共同研究チームによると「韓国ドラマを視聴する人の飲酒回数と量が増加」
  • 回答者の36%「韓国ドラマの飲酒シーンを観て、韓国焼酎を購入し飲んだ事がある」
  • 韓国ドラマの過度な飲酒シーンは、韓国国内でも問題視
韓国ドラマを視聴する人の飲酒回数と量が増加

イスラエルとインドネシアの共同研究チームによると「韓国ドラマを視聴する人の飲酒回数と量が増加」(画像出典:pexels.com)

韓国ドラマの世界的な人気が、各国の食文化だけでなく、“飲酒文化”にも影響を与えるとの研究結果が話題を集めている。

9月3日、韓国メディアの農民新聞(www.nongmin.com)は、イスラエルとインドネシアの共同研究チームのリサーチと結果分析を引用し「韓国ドラマを視聴する人の飲酒回数と量が増加した」と報じた。

同紙が引用した共同研究チームは、イスラエルの中毒医学協会、インドネシアのマングンクスモ国立病院など、両国のメディカル専門家で構成。同研究結果は、国際的な学術誌『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載された。

共同研究チームは、韓国ドラマを視聴した経験を持つ成人638名を対象にし、韓国焼酎などのアルコール消費に関するアンケートを実施。回答者の99.6%は、自ら韓国ドラマファンを名乗っており、家族や知人から「韓国ドラマに中毒した」と言われる人は、全体の15%に上る。

飲酒関連の質問に対し638名中36%に当たる149名は「韓国ドラマの飲酒シーンを観て、韓国焼酎を購入し飲んだ事がある」と答え、その内31名は「直近3カ月以内に韓国焼酎で暴飲した事がある」と答えたという。

また共同研究チームは、前出の「家族や知人から韓国ドラマに中毒したと言われる」と答えた人が、韓国焼酎を購入・飲酒する可能性がさらに高いとの見解を示している。

同チームは「韓国の蒸留酒である韓国焼酎は、他国のそれより知名度が低く、手に入れる事も容易ではないが、今回の研究に参加した韓国ドラマファンの約3割が韓国焼酎を経験している」とし「飲酒シーンが海外視聴者のアルコール消費を増加させるという結果と見ている」と説明したようだ。

韓国ドラマの過度な飲酒シーンは、韓国国内でも問題視されている。

2021年に放送され人気を博した韓国ドラマでは、2022年調査で平均2.3件の飲酒シーンが登場したという結果が出ている。

また2022年に行われた調査によると、飲酒シーンを観た成人の47%が飲酒欲求に襲われた経験があると答えたという。(韓国健康増進開発院調査/同年2月に発表)

さらに、飲酒シーンが多く登場する韓国ドラマの場合、飲酒に肯定的なイメージを与えるため、飲酒トラブルにつながる可能性が高いと警鐘を鳴らし、「飲酒トラブルにつながる環境的な要因を根絶するためにも、政府機関の介入が必要」と訴えた。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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