• 韓国時代劇のなかには、演技ドルたちによって支えられた作品があります。
  • 彼らは、一部視聴者から冷たい視線を浴びることがありますが、時代劇という重厚な世界観の中に自然に溶け込み演技力とビジュアルで観る者を魅了します。
  • 来週からCSで放送される、演技ドルが大活躍した韓国時代劇を紹介します。

韓国時代劇の魅力といえば、壮大な歴史物語や緻密な人間ドラマがあげられますが、作品によっては、現代のエンタメシーンをけん引する若い才能によって支えられている場合もあります。

そのなかでも熱い視線を浴びるのが、音楽活動と俳優業を両立する“演技ドル”たちが出演したもの。

一部ドラマファンからは、アイドルの演技力や、時代劇という難しいジャンルに出演することへの懸念から、厳しい視線が向けられることもありますが、彼らはステージのうえだけでなく、時代劇という重厚な世界観の中にも自然に溶け込んで観る者を魅了します。

繊細な感情表現や迫真の演技、そして優れたビジュアルで視聴者の心を鷲掴みにし、時代劇における新たなファン層を獲得するのに貢献してきたといっても過言ではありません。

そこで本記事では、来週からCSで放送される予定の時代劇で、演技ドルたちが大活躍したドラマを紹介します。

青春ウォルダム 呪われた王宮 (tvN/2023)

『青春ウォルダム 呪われた王宮』は、ZE:A(ゼア/帝国の子どもたち)のメンバーとしてデビューし、2010年からドラマ界に進出して以降、着実に演技力を磨いてきたパク・ヒョンシク主演作。

物語における最も重要な役を担い、メインで主演を務めた初めての時代劇でしたが、呪いに苦悩する孤高の世子を熱演して作品の人気を牽引しました。

特に、傲慢で気難しい一面を持ちながらも、実は心に深い傷を抱えているキャラクターを立体的に描き出したと評価されており、世子としての威厳まで見事に表現していたと称賛を送ったドラマファンも。

また、ロマンスをはじめ、ミステリーやファンタジージャンルを行き来する、役者にとっては難しい作品ですが、物語や役の世界観を壊すことなく多彩な演技を披露しています。

●日本放送情報:LaLa TV/2025年12月2日(火)12:00~
●番組ページ:https://www.discoveryjapan.jp/lalatv/woldam/
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:tvN
青春ウォルダム~運命を乗り越えて~
ロマンス/時代劇
tvN/2023/全20話

あらすじ

ミステリーな呪いにかかった世子イ・ファン(パク・ヒョンシク扮)と、殺人の濡れ衣を着せられたミン・ジェイ(チョン・ソニ扮)の物語を描いた青春時代劇。王位継承者である世子、ファンは、幽霊の呪いに巻き込まれたという噂に晒されていた。しかしこの世子には、信じがたいほどの秘密が潜んでいた。敵は彼を死に追いやり、同時にファンを廃位させる好機を窺っていたため、ファンはその陰謀に苦しまざるを得なかった。一方で、ファンの師匠であるミン・ホスン一家を殺害し逃亡した「開城の殺人犯」として汚名を着せられたジェイは、自身の名誉を回復すべくファンのもとに身を寄せるために行動を起こすが・・。

キャスト

パク・ヒョンシク、チョン・ソニ、ピョ・イェジン、ユン・ジョンソク、イ・テソン 他

最高視聴率・受賞歴など

4.8%

口コミ

「ストーリーがよく練られていた」
「余韻に浸れるドラマ」
「思ったより恋愛要素少なめ」

予告映像


動画出典:tvN drama

高麗契丹戦争 (KBS/2023)

『高麗契丹戦争』は、ZE:Aのメンバーで、2010年からドラマ界に飛び込んで以降、安定した演技力で役者としての地位を確立しているキム・ドンジュン主演作。小手先の演技ではごまかしのきかない骨太の本格派時代劇で、高麗第8代王・顕宗(ヒョンジョン)を演じました。

名ばかりの未熟な王が、戦争や内乱を経て威厳ある聖君になる姿は、リアルながらも非常にドラマチック。人間が内面的に成長していく過程を違和感なく繊細に表現して、観る者を魅了します。

また、激動の時代において、もがきながらも生き抜こうとする様や葛藤により苦悩する様子は視聴者の共感と感動を誘い、物語へ没入させるのに大きく寄与しました。

『2023 KBS演技大賞』で、錚々たる候補者を押しのけて男性最優秀賞に輝いたのにも頷ける演技。彼にとって初となる正統派時代劇作品とは思えない熱演を繰り広げています。

●日本放送情報:衛星劇場/2025年12月1日(月)午後11:00
●番組ページ:https://www.eigeki.com/series/18085
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:KBS
高麗契丹戦争
時代劇
KBS/2023/全32話

あらすじ

高麗を統一し、契丹との戦争で勝利を収めた寛容なリーダーシップを持つ高麗の皇帝顕宗と、その師匠である高麗軍の総司令官の物語が描かれた韓国時代劇。物語は1009年の高麗。朝廷は後継者問題で騒然とし、千秋太后(イ・ミニョン扮)によって追い出され、後の顕宗として知られるようになるスン(キム・ドンジュン扮)は、僧侶として静かな生活を送っていたが、その平穏な生活は殺害の危機にさらされていて・・。

キャスト

キム・ドンジュン、チェ・スジョン、チ・スンヒョン、イ・シア、ユン・チェギョン 他

最高視聴率・受賞歴など

13.8%

口コミ

-

予告映像


動画出典:KBS全州

花郎<ファラン> (KBS/2016)

『花郎<ファラン>』は、パク・ヒョンシクをはじめ、BTS(防弾少年団)のVとSHINee(シャイニー)のミンホが出演して、華やかな共演が話題となった青春時代劇。彼らは、新羅国王の親衛隊である“花郎”を演じて作品を大いに盛り上げました。

ビジュアルはどのシーンも言うことなし。ファンなら登場するだけでうっとりするような場面が数多く存在し、そんな彼らが繰り広げる武術や舞、ブロマンスに釘付けになった人も。

また、Vはみんなに可愛がられる最年少花郎を愛嬌たっぷりに、ミンホは剣術に秀でた貴族出身の役を正義感溢れるキャラクターに描き出し、パク・ヒョンシクは、葛藤する若き王の繊細な感情を見事に表現して物語に深みをもたらしています。

今もなお、韓国の人気時代劇といえば、本作を真っ先にあげる人が多い韓ドラファンの記憶に残る史劇。アイドルが多数出演することから、韓国ではそのクオリティーを懸念する声もありましたが、演技力によって見事に払拭しました。

●日本放送情報:ホームドラマチャンネル/2025年12月4日(木)午後3:25
●番組ページ:https://www.homedrama-ch.com/series/18381
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

画像出典:KBS
花郎〈ファラン〉
ロマンス/時代劇
KBS/2016/全20話

あらすじ

新羅時代を背景に、親友マンムン(イ・グァンス扮)を失くし、彼の妹アロ(コ・アラ扮)を守ることを決意したムミョン(パク・ソジュン扮)と、新羅第24代王の真興王(パク・ヒョンシク扮)が王の親衛隊"花郎"に志願し繰り広げるロマンス時代劇。賤民の村で暮らすムミョンは、親友マンムンの生き別れた家族を探すため都に潜入する。しかし禁軍に追われてしまい、マンムンは命を落としてしまう。一方、真興王は摂政の母、只召太后の命令により密かに暮らしていた。そんなある日、只召太后は美形を誇る親衛隊「花郎」を創成すると宣言。この話を聞いたムミョンは、親友の命を奪った復讐心から、そして真興王は母から王権を奪還するため志願し、花郎として活動していく。

キャスト

パク・ソジュン、コ・アラ、パク・ヒョンシク、チェ・ミンホ(SHINee)、V(BTS) 他

最高視聴率・受賞歴など

最高視聴率13.1%を記録した本作は、年末に行われた「2017KBS演技大賞」で主演パク・ソジュンはネチズン賞に、アンジ医師を演じたチェ・ウォニョンが助演部門に選ばれた。

口コミ

「意外と見やすい時代劇だった」
「花郎のメンバーが豪華すぎてびっくり」
「ストーリーが分かりやすく面白かった」

予告映像


動画出典:ポニーキャニオン WE LOVE K

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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