Apple TV+(アップルティービープラス)オリジナルシリーズ『PACHINKO パチンコ(以下、パチンコ)』が11月28日(現地時間)、ニューヨークで開催された『第32回 ゴッサム・インディペンデント映画賞』で“Breakthrough Series over 40minutes”部門の作品賞を受賞しました。

Apple TV+オリジナルシリーズ『PACHINKO パチンコ』(写真提供：©スポーツ韓国)

また、惜しくもトロフィーは逃しましたが、ヒロインを演じたキム・ミンハは、“Outstanding Performance in a new series”部門にノミネートされるという名誉に浴しています。

そしてなんと言っても、主演を務めたイ・ミンホの活躍も見逃せないところ。これまでのイメージを破るインパクトのある演技は見る者に大きな印象を残し、配信当時は多くの海外メディアから好評を得ました。

『PACHINKO パチンコ』でインパクトのある演技を披露したイ・ミンホ(写真提供：©スポーツ韓国)

ちなみにDanmee(ダンミ)が11月25日から12月2日まで行った“新・韓流四天王”を決定する投票では、そうそうたる韓流スターを抜いて1位の座に輝いたイ・ミンホ。

全投票者数2万2209人の14.9％である3130票を獲得、2911票を得た2位のパク・ソジュンと最後まで接戦を繰り広げた後、見事トップに。イ・ミンホの実力を支持している人は、非常に多いようです。

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多くの人から支持されるイ・ミンホ(画像出典：イ・ミンホInstagram)

そんな彼ですが実は、『パチンコ』に携わるにあたり、役のオーディションを受けたことをご存じでしょうか。

一般的にはイ・ミンホクラスの役者であれば、黙っていても彼に出演してほしくてオファーが入ってくるもの。しかし本作は配給会社であるAppleが、キャリアに関係なく全ての韓国人俳優にオーディションを要求したのだとか。

力作と言われ、撮影をカナダのバンクーバーで行うなどスケールの大きい作品であっただけに、制作者側の意気込みが他とは一線を画していたようです。

そしてそれは、50年もの芸歴を持つベテラン女優、ユン・ヨジョンに対しても例外ではありませんでした。

彼女はプライドがひどく傷つき、オーディションを拒否したそうです。ところが、あまりにも魅力のある役柄であったためキャスティング担当者に直談判、簡単な台本リーディングで出演が決定したといいます。

ちなみに後に、彼女が映画『ミナリ』での好演が称えられ、『第93回 アカデミー賞』で助演女優賞を手にした際、Appleは非常に喜んだのだとか。

ベテラン女優、ユン・ヨジョン(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

一方イ・ミンホは、デビュー作『花より男子～Boys Over Flowers(KBS2/2009)』以来、約13年ぶりにオーディションを受けることに。

ユン・ヨジョンに匹敵するほどの経験はまだないものの、主役級で世界に名の知れた俳優である彼。決して気分の良いものではなかったはずです。

『PACHINKO パチンコ』で熱演したイ・ミンホ(写真提供：©スポーツ韓国)

しかし後にあるインタビューで彼は「13年前の自分を思い出しながら情熱的になり、評価され選ばれる立場として生まれ変わる感じがした」と当時心境を語りました。

どうやら、心のどこかに置き忘れていた情熱と初心を取り戻し、新たな気持ちでチャレンジしたようです。

自身のキャリアにとらわれないイ・ミンホのポジティブな思考が、結果的に彼の役者人生を華やかにする出来事となりました。

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