- 『冬のソナタ』(KBS2/2002)をきっかけに2003年~2004年頃、日本に“韓流”が到来した。
- ペ・ヨンジュン&ソン・イェジン主演の映画『四月の雪』は、ヨン様ブームの波に乗って爆発的大ヒットを記録することに。
- “不倫”の一言で片付けることのできない、まるで純文学のような切ないラブストーリーをご紹介。

KBS2『冬のソナタ』(画像出典:naver drama 冬のソナタ)
時が経つのは早いもの。
この間までおむつをしていた子どもがいつの間にかもう成人。
今年は、成人年齢の改訂により3学年がいっぺんに大人の仲間入りを果たした。
彼ら彼女らが生まれた2002~2004年頃、世のお母さん・おばあちゃん世代を熱狂させた“韓流”が日本に到来したのもこの時代。
『冬のソナタ』(KBS2/2002)が爆発的人気を博し、ペ・ヨンジュンを筆頭に錚錚たるスターが日本人女性を魅了したのを覚えている人は多いだろう。気づけば韓流も、もう成人だ。
そこでDanmee(ダンミ)では現在の韓ドラ人気をもたらすきっかけとなった懐かしのあの頃を振り返り、当時高い支持を得た作品を紹介する。
第1弾は、2005年9月17日に日本で封切りされた『四月の雪』(邦題)。若きペ・ヨンジュンとソン・イェジンが描く、切ない不倫が大きな見所の映画だ。
韓国映画史上最大のヒット作
2005年9月7日に韓国で公開された本作、観客動員数は約80万人でお世辞にも好成績とは言えない結果だった。

韓国では思わしくない成績を残した『四月の雪』(画像出典:naver movie)
しかしヨン様ブームに沸いていた日本では、その波に乗って約300万人を動員、韓国映画史上最大のヒット作として当時話題に(2005年9月時点)。およそ30億ウォンにも及ぶ興行収入をあげたのだとか。
また、日本公開と同年に発売された本編版DVDはもちろん、メイキングが収録された『ドキュメンタリー 四月の雪 ペ・ヨンジュンに魅せられて』は、オリコンDVD総合チャートで首位を獲得。
2006年9月には『四月の雪 ディレクターズ・カット完全版』が劇場公開、後にDVD化されるなど、封切りから1年経ってもなお人気は健在だった。
ストーリー
ある日インス(ぺ・ヨンジュン扮)のもとに、妻スジンが交通事故に遭ったという知らせが届き、彼は急いで病院へ。そこには、スジンと同乗していた男性の妻ソヨン(ソン・イェジン扮)がいた。

インス役を演じたぺ・ヨンジュン(画像出典:『四月の雪』)
インスとソヨンは、パートナーのデジタルカメラと携帯電話の記録から2人が不倫していたという残酷な事実を知ることに。

ソヨン役に扮したソン・イェジン(画像出典:『四月の雪』)
両者は裏切りや複雑な思いに苦しむ中、病院や看護のために滞在したホテルで顔を合わせるうちに、自然と励まし合うようになっていつしか互いに惹かれ合っていく。
不倫という一言では片付けられない物語
一言で言ってしまえば“不倫”がテーマの作品。しかし、それだけでは片付けられないのが『四月の雪』だ。
パートナーの裏切りによって深く傷つけられ誰よりも不倫を疎ましく思うはずの両者が、皮肉にも同様の道を歩み、自制しようにもうまく気持ちをコントロールできず苦しむ様子が描かれている。

感情をうまくコントロールできないインスとソヨン(画像出典:『四月の雪』)
不倫ものによくある、周りが見えなくなった燃え上がるような禁断の恋や、ドロドロとした夫婦間の愛憎劇はなく、肌の露出シーンをメインした作品でもない。
パートナーと同じ経験を経て、妻と夫が感じていただろう葛藤を知る。そこで、インスとソヨンの中に生まれる新たな感情が見所の1つとなっている。
それを代表するのが、観客から多くの共感を得た、「最初は、2人がどうやって知り合ったのか気になっていた。死んでくれたらよかったのにとも考えたし・・。だけど今は、2人もすごく大変だっただろうと思う」というセリフだ。
主演2人の言葉数が少なく物語の核心を突く発言だけに、静かに淡々と進むストーリーの中で際立っていた。
***
『四月の雪』は、現在U-NEXTやAmazon Prime Videoなど各種動画配信サービスから視聴可能。
韓流ブームが訪れた時代、日本人女性を魅了した作品をご覧になってはいかがだろうか。
愛について考えさせられ、見る人によっては純文学を彷彿とさせるような世界観を存分に楽しめるはず。
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