韓国ドラマが日本で流行し始めたころ、一過性のブームだと考えていた方は多かったのではないでしょうか。

しかし”韓流”が生まれてから約20年が経った現在では、もはやブームではなく定番と言える大きなカルチャーに成長。

ここまで日本で人気を博した背景には、韓流創成期からずっとファンでい続ける人、いわゆる”古参ファン”の力があったと言えるでしょう。

本記事では、10月からCSで放送される韓国ドラマの中から少し懐かしい作品をピックアップ。

”古参ファン”のノスタルジックが刺激されて、韓国ドラマの歴史を思い出すような作品をご紹介します。

バッド・ラブ～BAD LOVE～ (KBS/2007)

財閥のカン会長と愛人との間に生まれたヨンギ(クォン・サンウ扮)は、家族から愛されず孤独に育った青年。悲劇的な恋愛を経験して二度と誰かを愛することはないと心に誓い、韓国に帰国する。

一方、チェリストのインジョン(イ・ヨウォン扮)は済州島でカン会長の娘婿のスファン(キム・ソンス扮)と出会い、恋に落ちるがスファンが既婚者であることを知った彼女に次々と不幸が降りかかる。

2007年に韓国KBSで放送された『バッド・ラブ～BAD LOVE～』は、豪華な主演キャストが話題となった作品。当時は、本作のようにOSTに何人もの有名歌手を起用する形は珍しかったそう。

『バッド・ラブ～BAD LOVE～』(画像出典：KBS)

●出演：クォン・サンウ、イ・ヨウォン、キム・ソンス、チャ・イェリョン、キム・ガヨン 他

●チャンネル：ホームドラマチャンネル
●放送開始日：10月19日～

夏の香り (KBS/2003)

大学生のミヌ(ソン・スンホン扮)は、5年前の結婚式当日に恋人を交通事故で亡くした思いを抱えたまま海外留学から帰国。

恋人との思い出の場所でフローリストのヘウォン(ソン・イェジン扮)と偶然知り合いうが、ヘウォンの言動や行動がなぜか恋人と重なって見えてしまう‥。

古参ファンの中には知らない人はいないであろうユン・ソクホ監督の『四季シリーズ』3作目である『夏の香り』。美しい俳優陣や映像美、運命を感じさせるストーリーは、まさに当時の韓流ファンが求めていた雰囲気だったと言えるでしょう。

『夏の香り』(画像出典：KBS2)

●出演：ソン・スンホン、ソン・イェジン、リュ・ジン、ハン・ ジヘ 他

●チャンネル：ホームドラマチャンネル
●放送開始日：10月21日～

宮廷女官チャングムの誓い (MBC/2003)

16世紀の朝鮮王朝。厳しい身分制度の時代に生まれた主人公チャングム(イ・ヨンエ扮)。

料理人として王朝に仕え、最終的に唯一の王の主治医となったチャングムが、『大長今(偉大なるチャングム)』の称号をもらうまでの波乱の半生を描いた作品。

『宮廷女官チャングムの誓い』が初めて観た韓ドラだったという方も多いよう。長い時間をかけて主人公の半生を見続けることで感情移入してしまうような中毒性は、当時の日本では新鮮な感覚でした。

『宮廷女官チャングムの誓い』(画像出典：MBC)

●出演： イ・ヨンエ、チ・ジニ、ホン・リナ、イム・ホ、ヤン・ミギョン 他

●チャンネル：チャンネル銀河
●放送開始日：10月20日～

イニョプの道 (JTBC/2014)

強固な王権が確立する前の朝鮮王朝初期、誰もが羨む才色兼備のお嬢様だったイニョプ(チョン・ユミ扮)。

ある日、父が謀反の罪を着せられ処刑されたことから奴婢の身分となり、かつての親友ユノク(イ・シア扮)の家で使用人として働くことになる‥。

両班のお嬢様から奴婢に転落してしまった主人公が、父の名誉を取り戻していく物語である『イニョプの道』。奴婢の人生にスポットを当てた点がそれまでの時代劇とは一線を画していました。

イニョプの道(画像出典:JTBC)

●出演：チョン・ユミ、オ・ジホ、キム・ドンウク、イ・シア 他

●チャンネル：チャンネル銀河
●放送開始日：10月13日～

ごめん、愛してる (KBS/2004)

オーストラリアに養子に出されたものの養父母にも捨てられ、ストリートチルドレンとして野良犬のように育ったムヒョク(ソ・ジソブ扮)は、金品を盗んで暮らしていた。

撮影のためやってきたスタイリストのウンチェ(イム・スジョン扮)と出会ったムヒョクは、金目当てにウンチェを売り飛ばすが、結局助け出すことに‥。

韓国ドラマでは泣ける展開の作品は多くあるものの、『ごめん、愛してる』は中でも一層悲しい運命を描いています。シンドローム級のブームを起こし日本やトルコ、タイ、中国でもリメイクされました。

『ごめん、愛してる』(画像出典：KBS)

●出演：ソ・ジソブ、イム・スジョン、チョン・ギョンホ、ソ・ジヨン、イ・ヨンハ 他

●チャンネル：LaLa TV
●放送開始日：10月29日～

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