- 2023年上半期の話題作と注目された、JTBC韓国ドラマ『キング・ザ・ランド』とSBSドラマ『悪鬼』。
- どちらも2桁視聴率を獲得しているのだが、思ったよりも数字が伸びず、足踏み状態となっている。
- その理由は、ドラマを楽しんでいる層が固定化され、幅広い層からの人気を獲得できていないからのようだ。
2023年6月スタートのJTBCドラマ『キング・ザ・ランド』が、ついに最終回を迎える。
上半期最高の話題作と謳われたドラマは、有終の美を飾れるだろうか。
初回視聴率は5%で始まり、回が進むごとに上昇をし続け、主人公2人の濃い初キスシーンが登場した第8話は、最高視聴率12.3%を記録。
主人公2人の恋愛が始まり、さらにここから右肩上がりの人気になるかと思われたが、勢いは弱まり、7月30日放送の最新話(第14話)の視聴率も10.7%と、足踏み状態が続いている。
そんな『キング・ザ・ランド』の競合作だったSBSドラマ『悪鬼』は、一足早く7月29日に放送を終えた。
初回視聴率9.9%でスタートを切り、最終回は11.2%と自己記録を更新。平均視聴率は10%とまずまずと言ったところだが、全12話を通して、視聴率が大きく跳ね上がることはなかった。
2つのドラマは、どちらも話題性は高かったのだが、視聴率は伸び悩んでしまう理由があったようだ。
『キング・ザ・ランド』は、2PM(ツーピーエム)のイ・ジュノと、少女時代(SNSD)のユナの共演作として、韓ドラファンだけではなく、K-POP第二世代ファンの間でも大きな話題となった。
特に恋人役の2人には「2PMと少女時代がラブラブ!」「2人が恋人役をやる時代が来るなんて!」といった反応が上がり、劇中での息の合った演技から熱愛説まで浮上した。
しかし、演技ドル2人の人気は高いが、視聴者の満足度はそこまで高くない。「ストーリーに中身がない」「話が幼稚すぎる」「他人にはおすすめできない」と厳しい指摘も寄せられている。
また、タイでのエピソードが描かれた第10話では、まるまる一話がタイで撮影されたシーンだったため、「まるでタイの広報映像のようだ」と非難の声も上がった。
(関連記事)韓ドラ「キング・ザ・ランド」視聴率は横ばい ‥韓国視聴者の声から理由を探る
ところが、話題性の面では抜群。Netflix(ネットフリックス)のランキングでは、7月17日から23日までの1週間で470万ビュー、6510万視聴時間を記録し、非英語テレビ部門世界1位を占めた。
韓国国内同時放送のドラマが、Netflixグローバル1位を占めたのは、ENA(Netflix)『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022)』以来の2度目。主人公のイ・ジュノとユナも、俳優話題性1位となっている。
しかし、韓国内の視聴率はというと、『キング・ザ・ランド』の前に同時間枠で放送したJTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』を越えることはできていない。
最終回で自己最高視聴率18.5%を記録した『医師チャ・ジョンスク』は、不倫という刺激的な設定が盛り込まれたが、心温まるヒューマンドラマ、コメディー要素が加わり、若年層から中高年層までを虜にした。
一方『キング・ザ・ランド』は、海外視聴層と若年層の人気は高いものの、他の層の視聴者を取り込めていない。
視聴率が伸び悩んでいる理由は、『医師チャ・ジョンスク』に比べてターゲットが狭く、“標本”となる視聴者層が固まっているためと考えられる。
これは『悪鬼』にも当てはまる。本ドラマは、オカルトホラー、ミステリー、サスペンスといった“ジャンル”もの。
こういった作品は、マニア層にはハマるが、幅広い層からの支持は得られない。
安定した視聴率をキープしたという意味では◎の結果だが、限られた一部の層にだけ刺さるストーリーでは、他からの流入は増えないため、高い視聴率を見込めない。
話題性では1位2位を争う人気作でも視聴率が横ばいのままなのは、ドラマを楽しんでいる層が固定化されてしまっているからなのだ。
放送は残すところ、8月5日と6日の2話のみとなった『キング・ザ・ランド』。
果たして、どれほどの韓国視聴者を、テレビの前に呼び込むことができるだろうか。
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