• 日本ドラマ『JIN-仁-』の韓国版『Dr.JIN』には、日本でも有名な俳優たちが揃って出演している。
  • 物語には、原作漫画や日本版とは異なる設定も加わり、韓国版オリジナルキャラクターも登場。
  • どうやらその人物は、主人公とヒロインとの恋の三角関係を盛り上げるために作られたようだ。
日本ドラマ『JIN-仁-』の韓国リメイク版『Dr.JIN(2012)』

日本ドラマ『JIN-仁-』の韓国リメイク版『Dr.JIN(2012)』(画像出典:MBC)

日本の大ヒットドラマ『JIN-仁-』の韓国リメイク版『Dr.JIN(MBC/2012)』が、7月3日より、Amazon Prime Videoチャンネル『Channel K』で配信開始。早くも日本の韓ドラファン、K-POPファンの注目を集めている。

村上もとかの人気漫画を原作にした日本版ドラマは、TBS系「日曜劇場」の枠で、2009年に第1期、2011年に完結編(第2期)が放送され、平均視聴率は20%超え、完結編の最終回は瞬間最高視聴率31.7%という驚異の視聴率を叩き出した。

そんな名作ドラマをリメイクした韓国版『Dr.JIN』は、日本同様、豪華なキャスト陣が出演している。

大沢たかおが演じた南方仁役にあたる、主人公の天才外科医ジン・ヒョク役には、ソン・スンホン。綾瀬はるか演じる、仁をサポートする橘咲役にあたるホン・ヨンレ役をパク・ミニョン。

内野聖陽の坂本龍馬役に相当するポジションは、イ・ボムス。中谷美紀の野風役のポジションは、イ・ソヨンが演じている。

『Dr.JIN』は、ある出来事をきっかけに現代の韓国から1860年代の朝鮮王朝にタイムスリップした天才外科医が、人々の命を助ける為に奮闘していくメディカル・サスペンスドラマ。

基本的なストーリーは、日本版と似た設定となっているが、実は韓国版には、原作漫画や日本版にも出てこないオリジナルキャラクターが登場する。

それは、朝鮮時代の武官でヨンレの許嫁、キム・ギョンタク。このキャラクターを演じたのは、日本でも大人気のスター、キム・ジェジュンである。

韓国版オリジナルキャラクター、キム・ギョンタク役を演じたキム・ジェジュン

韓国版オリジナルキャラクター、キム・ギョンタク役を演じたキム・ジェジュン (画像出典:MBC)

ソン・スンホンとキム・ジェジュンという韓流スター2人のキャスティングが実現したことで、韓国版ならではの要素も加わった。

特に日本版との大きな違いは、恋愛要素が色濃くなったこと。ギョンタクというオリジナルキャラを登場させたことで、ソン・スンホンとパク・ミニョンとキム・ジェジュンという恋の三角関係を作り上げた。

日本版では、仁(大沢たかお扮)の恋人が野風(中谷美紀扮)に瓜二つという設定だったが、韓国版では、恋人ではなくジン・ヒョク(ソン・スンホン扮)の妹が、ヨンレ(パク・ミニョン扮)にそっくりという設定に変わっている。

日本版では、主人公が歴史を変えることになると自覚しつつも、医者としての使命感から江戸の人々を近代医療で救っていくというストーリーがメイン。西洋医学所とコレラの対策を行ったり、原始的な方法によるペニシリンの抽出や精製に奮闘する様子が描かれている。

日本の医学史を盛り込んだストーリーは、メディカルドラマ要素が強く、タイムスリップして出会った人たちとの関係や絆に焦点を当てたヒューマンドラマの要素も含んでいるのが特徴。

主人公の仁と、後に看護師として彼の助手を務めるようになる咲(綾瀬はるか)との恋模様も出てくるが、分量はそれほど多くない。

一方、韓国版はラブラインが強化され、主人公のジン・ヒョクとギョンタクの敵対関係や、ヒロインのヨンレを中心に起こる愛の三角関係、さらに政治的な戦いの要素が取り入れられたのが特徴的だ。

特に韓国オリジナルキャラクターであるギョンタクは、愛する女性ヨンレに危機状況が近づけば、どこでも登場する。

彼は一見かわいそうな役回りにも思えるが、ギョンタク演じるキム・ジェジュンの凛々しくも美しい佇まいや眼差し、切ない感情表現など見所シーンは多い。

キム・ジェジュンは、このドラマで時代劇初挑戦となったが、重要なキャラクターを見事に演じ切り、さらには歌手としてOST曲『生きていても夢のように』にも参加し、作詞も担当した。

原作や日本版とはまた違った魅力がある『Dr. JIN』。

まだ観ていないという方、『Channel K』での配信開始を機に、ぜひご覧になってみてはいかがだろうか。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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