• tvNの時代劇ドラマ『アスダル年代記』のシーズン2が、クランクアップしたことがわかった。
  • しかし、4年ぶりのお茶の間復帰のニュースが伝えられても、韓国視聴者の反応はイマイチ‥。
  • その理由は、シーズン1の影響だけではなく、撮影時期や俳優陣のスキャンダルなども関係しているようだ。
2019年に放送された、tvNの時代劇ドラマ『アスダル年代記』

2019年に放送された、tvNの時代劇ドラマ『アスダル年代記』(画像出典:tvN)

tvNの時代劇ドラマ『アスダル年代記』が、シーズン2として戻ってくる。シーズン1の放送からは、実に4年ぶり。

2019年6月から放送されたドラマは、韓国で初の試みである上古時代の文明と、国家の誕生を描く古代人類の時代劇。仮想の地”アス”で暮らす人々の闘争と団結、そして愛に関する神話的英雄ストーリーが描かれた。

壮大な世界観に加え、主要キャストには、チャン・ドンゴンやソン・ジュンギといったトップスターから、キム・ジウォンやキム・オクビンなどの演技派女優まで、豪華な顔ぶれが揃っていた。

シーズン2から出演するイ・ジュンギは、4月29日、自身のインスタグラムを通じて、クランクアップしたことを報告。9カ月間共にしたスタッフに感謝を伝えるメッセージを贈っている。

放送時期については、あるメディアが「9月に初放送予定」と報道したが、韓国メディアのTVリポートによると「tvN側は、2023年下半期に放送予定であり、編成は確定していない」と明らかにしたという。

日本ではいつから見ることができるのか、続報に期待したい。

シーズン2から出演する、俳優イ・ジュンギ

シーズン2から出演する、俳優イ・ジュンギ (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

ところが、韓国の視聴者はというと、シーズン2に対する関心はさほど高くはないよう。それは、なぜなのだろうか?

まず考えられるのは、シーズン2の放送まで約4年空いたという点だ。

実は、シーズン1の放送を終えた2019年9月末時点で、すでにシーズン2の製作が決定と報じられていた。放送時期や出演者は未定だったが、2020年下半期のクランクアップを予定していたという。

しかし2020年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、年内中の製作が不可能に。撮影時期はどんどん後ろ倒しとなり、結局クランクアップは、2023年の4月までずれ込んだ。

そうなると、日々新しいドラマを楽しんでいる視聴者にとって、4年前のシーズン1の記憶は薄れている。続編を放送するには、だいぶ間が空きすぎてしまったようだ。

また、そもそも『アスダル年代記』は、スター俳優たちが集結する“大作”として大きな期待が寄せられたが、作品自体が大ヒットしたかというと実はそこまでではない。

人気の時代劇ジャンルといえども、「太古ファンタジー」という視聴者にとって馴染みのない設定や見慣れない世界観には「難解すぎる」「わかりづらい」といった評価が下された。

視聴率は、最高7.7%(ニールセンコリア基準)というそこそこ高い視聴率だったが、話題性や監督、作家、豪華俳優らを考慮すると“成功”とは言えない数字。

一部の視聴者からの「ストーリーも期待したレベルに及ばなかった」という酷評も避けられなかった。

シーズン1では主要キャストのタゴン役を演じた、俳優チャン・ドンゴン

シーズン1では主要キャストのタゴン役を演じた、俳優チャン・ドンゴン(中央) (画像出典:tvN)

そして、製作陣の頭を悩ませる出来事も相次いだ。作品よりも、出演者のスキャンダルが注目を集めてしまったのである。

まずは、韓国を代表する俳優チャン・ドンゴン。シーズン1では、主要キャストのタゴン役を務めている。

彼は、2020年に発生した“チュ・ジンモのカカオトーク事件”に巻き込まれた。

この事件は、スマートフォンをハッキングされた俳優のチュ・ジンモが、ハッカーから「個人情報をマスコミ各社に公開する」と脅迫され、金品を要求されていたというもの。

この過程で、韓国ネット上に、彼とチャン・ドンゴンとみられる人物が、カカオトークで交わした会話の画像が出回ってしまったのだ。

しかもその内容が、“女性”に関する卑猥なものだったため、紳士のイメージが強かった2人は一気にイメージダウン。チャン・ドンゴンは、俳優としての表立った活動を自粛した。

つまり今回の『アスダル年代記』シーズン2が、彼の久々のドラマ復帰作となる。

もう一人は、2020年に妻子持ちの俳優、東出昌大との不倫が発覚した、日本人女優の唐田えりか。

彼女がシーズン2へ出演するかは不明だが、シーズン1のパート3に登場し、韓国視聴者に強烈な印象を残した彼女は、それを上回る衝撃を与える結果を招いた。

このように『アスダル年代記』は、出演者のスキャンダルによって、作品よりも俳優のプライベート問題が注目を浴びる形になってしまった。

そのため、撮影期間がずれ込み、スムーズに撮影が進まなかったのは、「俳優らのスキャンダルが影響し、キャスティングが難航したから」という噂も広がった。

日本の女優 唐田えりかもシーズン1に出演し、話題に!

日本の女優 唐田えりかもシーズン1に出演し、話題に! (画像出典:tvN)

キャスティングの面で言うと、2019年に放映されたシーズン1では、ソン・ジュンギとキム・ジウォンがメインキャストを務めた。

ところが、この2人はシーズン2には出演しない。代わりに、イ・ジュンギとシン・セギョンが新しく合流している。

シーズン1に出演したチャン・ドンゴンとキム・オクビンは続投し、シーズン2は、チャン・ドンゴン扮するタゴンが王座を獲得し、約8年後の世界を背景にしているという。

しかし韓国では、この新たなスター俳優のキャスティングのニュースにも、そこまで大きな関心が集まることはなかったよう。

本来なら「メイン主人公たちが交代」という、作品の雰囲気や世界観を大きく左右し兼ねないキャスティング変更は、話題性も高いはず。

それにも関わらず大きな話題になっていないということは、結局は『アスダル年代記』に対する韓国視聴者の反応が全体的に薄い、ということなのだろう。

前評判では超大作と言われ期待されたものの、残念ながら多くの視聴者が求めるクオリティーには応えられなかった『アスダル年代記』。

今回、4年ぶりにシーズン2の放送が始まることを伝えた韓国メディアの記事も、「シーズン1の屈辱を晴らせるか?」というタイトルをつけている。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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